太陽光発電は新築時に設置するのがお得 | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 この家の新築時に太陽光発電を付ける気は全くありませんでした。

 新築時には検討することが多く、太陽光までは頭が回らなかったのです。

 

 最初から太陽光発電を設置しようと考えているか、太陽光発電に積極的な工務店でなければ、新築時に設置するのは難しそうです。

 このことを考えると東京都の施策は正しいと思います。

 太陽光発電が標準仕様ならば簡単に新築時の設置が出来るので、確実に太陽光発電の普及の追い風になります。

 

 パネルの設置でも新築時の方が有利です。

 私はパネルの設置には屋根に穴を開けない縦櫨キャッチ工法が良いと思いますが、屋根材を取り付けるビスの本数が少ないと強度不足になってしまいます。屋根材のみを固定するのと太陽光パネルも固定するのでは全く違います。

 工務店は屋根の構造が分かっているので雨漏れや強度のことを考えて設置が出来ます。

 新築時なら太陽光パネルを屋根に乗せるのを前提に構造計算が出来るので、耐震性能も担保することができます。

 

 配線のこともあります。

 太陽光パネルは当然屋外に設置するので、配線を屋内に引き込むための穴を壁に開ける必要があります。

 住宅を高気密にするにはこの穴の気密処理が非常に重要です。

 後から気密を保って外壁に穴開けるのは難しいことです。

 

 パワコンの設置場所も問題です。

 高断熱住宅の場合は分厚い断熱材が入っており、重い外壁を支えることが難しくなります。この外壁にパワコンを設置するには、最初からある程度の強度を持たせておくことが必要です。

 パワコンを屋内に設置する場合は設置場所の確保が問題です。屋内に設置するに越したことはありませんが、後から設置場所を確保するのは大変です。

 

 足場の金額には驚きました。

 新築なら当然建築時に足場を組むので、新築時に太陽光パネルを屋根に乗せれば、屋根葺きと一緒に出来るので別途足場を組む必要がありません。

 太陽光発電の見積書を見て、もちろんパネルやパワコンなどの機器の費用が大きいのですが、設置費用も結構高いと感じました。

 うちの場合は総費用の3分の1ぐらいが設置費用になっています。

 

 パネルの枚数を最初は少なめにして後で増やす事も考えていましたが、足場代などの費用を考えると、一度に設置した方が安いということが分かりました。