パワコンの設置場所 | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 パワコンの設置場所としては屋内の分電盤の近くというのが一般的でしょう。

 この場合は外壁に穴を開けて太陽光パネルからパワコンまで配線することになります。

 

 しかし、この家は高気密住宅なので壁に穴を開けることはそう簡単ではありません。

 予め、穴が開いていればいいのですが、あいにく太陽光パネルの配線を通せる程の大きさの予備のスリーブがありません。

 そのため、当初からパワコンは屋外に設置しようと考えていました。

 

 屋外と言っても外壁に取り付けるのではなく、地面に架台を設置してその上に乗せることを考えていました。

 というのも、この家は高断熱住宅で外貼り断熱材が35mmもあります。35mmというと今でこそそれ程厚くはないと感じますが、建築当時はかなり厚いと思っていました。

 外貼り断熱材が厚いと建物の躯体から外壁になるサイディングまでの距離が長くなり、長いビスで重いサイディングを固定することになってしまっています。

 ビスの本数を増やして対応はしていますが、強度的には強いとは言えません。

 そのサイディングにパワコンの様な重量物を取り付けるのには抵抗があります。

 

 この家の電力メーターは新築建物の隣りにある倉庫の外壁にあり、倉庫内を通って新築建物に引き込んでいます。

 翌々考えてみるとパワコンの設定場所は新築建物でなく隣の倉庫内でも構わないのです。

 むしろ倉庫内の方が電力メーターに近く、都合が良いことに気づきました。

 

 倉庫内にパワコンを設置すると考えると、色々なメリットが出てきます。

   屋内に設置できれば雨に濡れることがない。

   屋内は高温になることが無いので、パワコンの動作環境としては有利。

   屋外よりもメンテナンスが楽。

   雨に濡れずにパワコンの操作が出来る。

   古い倉庫なら気兼ねなく壁に穴あけが出来る。

   今後の蓄電池などの増設時にも設置場所の確保がし易い。

 

 結局、倉庫内に設置し、高気密高断熱住宅である新築部分には手を加えないことにしました。