額縁の作り方 18 彫刻木地に金箔を置く | 古典技法額縁制作修復 KANESEI
2018-05-14 00:58:36

額縁の作り方 18 彫刻木地に金箔を置く

テーマ:額縁の作り方

今回の木地は、金と黒で装飾します。

前回17で迷いながらもボーロを塗り分けました。

今日は彫刻木地に箔を水押ししましょう。

 

凹凸に箔を置くって、面倒です。

順番としては、高いところ凸から

低いところ凹に箔を置いていきます。

つまり水が流れる順番です。

この額縁は外側寸法が16センチ程度です。

金箔はおおよそ2cm角くらい、小さめにカットしました。

 

凹凸の箔水押しのコツとしては、

水を塗る場所を見極めるのが大切。

凹の谷底まで箔を入れるためには

凸に水が付いていると、そこで箔が

ひっかかって奥まで入りません。

Vの字の中に入れるなら、Vの片面だけに

水を塗って箔を差し込む必要があります。

片面ずつ箔を置いてもよいし、

上手になれば片面に水を塗って、大きな箔を入れて

横から水を垂らしこんで反対側も箔を付ける、

なんてこともします。

 

むむう、文章で説明するのも難しい。

「何が何やらよく分からん」説明ですね。

百聞は一見にしかず、そして

百見は一経験にしかず、と言えましょう・・・。

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