オホーツクキッズのJチーム(中学生)と高校生のサポートアスリートの練習.
2024年は毎月最低一回は全体での練習をおこなっています.
なぜ,シーズンインをして大会などがある時期に全体練習をおこなうのか.
種目別練習で各種目の専門技術を獲得する練習をおこなうべきではないのか.
答えは一つ,最も大切なことを忘れてほしくないからです.
陸上競技はどのスポーツよりもシンプルで競技力を構成するものの中にその種目独特じょ技術もはいってきますが,最も大切なのはあくまで「身体能力」.この「身体能力」が高いからこそ,その種目に合った動きである「技術」が活きてくるのです.
どれだけ良い動きをしていても,「身体能力」が低ければそれはただの上手い動きで競技力には結びつきません.
陸上競技は体操競技ではなく,少しでも速く,少しでも遠くへ・・・そういった競技であるからです.
記録が出てきたり,順位が高まってきたり,全国が決まったりすると,ついつい今やってる「種目別練習の良さ」に目がいきがちになります.・・・いや,そうじゃないよと.
本当につながっているのはオホーツクキッズ流の地味な「トレーニングの積み重ね」なのだよと.
改めて伝えるのと全身に刺激を入れるのが目的で,月に一回の全体練習をおこなっています.
おそらく「全体練習」というだけでキッズ達は覚悟を持って練習に来ているのだと思います.
それと同時に種目で会う以外のメンバーともずっと一緒にいれるので楽しみも半分かな?
最初の集合で冒頭のような話をしてから練習はスタート.
ホクレンディスタンスの関係でテントが張っていたので屋根の下で涼みながら練習ができました.
これはありがたいです.感謝.
地味な練習.使いたい部位に刺激を入れてからの動きづくり,天才はいないけれども,天才の動きに近い筋肉の発揮の仕方を身体に覚え込ませる大切な作業です.
全体で身体に刺激を入れて,スプリントドリルをおこなってからは種目別で練習.
各種目ごとに短時間で細かい部分の動きづくりのみをおこないました.
走幅跳,ハードル,走高跳の様子.
この後ろの方では棒高跳チームが「竹跳び」をおこなって空中動作の確認をおこなっていました.
短距離チームはスターティングブロックの練習.
ハードルチームは締めに1台目のアプローチ.
中学生から高校生まで多世代がいることは自分以上の競技力を持つメンバーと走れるので刺激になります.
上の世代も下の世代には負けられないので良い刺激ですね.
本日のメイン練習は120m.
動画をバンバン載せます!
本数は少ないですが,そこが一つのこだわり.
「どれだけ少ない本数で身体を追い込めるのか」
陸上競技ではフィールドでは最高で6本,トラックでも予選・準決勝・決勝で3本.
たったこの数本で自己最高の走り・跳び・投げをしなければいけません.
それなのに,ただ本数をこなす練習をする必要はあるのか.
答えは必要な時もあるけれども,それよりも少ない本数で1本に全力を出せれる方が試合には強くなることは間違いない事実.
そのため,オホーツクキッズでは少ない本数で全力を出し切れるように促しています.
本日も限界まで追い込めたキッズが多数.
良し良し.良い感じ.
途中で脚に違和感を感じて途中で終えた子も「走りたかった・・・」と.
良し良し.子ども達はなんとなく肌で感じるのです.これをしなければ成長ができないと.
その感覚を知れただけでも収穫は大です.できなかったメンバーは次はできるように頑張ろう.
1本終えるごとにグダグダタイムがあるのもうちのチームの魅力ですね.
どうでも良い話をしています.
リタイア組+ケガ組.
終えた後はみんなボロボロになりました.
指導者の役目やオホーツクキッズというチームの役目は「本当のこと」を伝えていくことだと思います.
優しく,みんなで楽しく,みんなが好きな練習(種目練習)をやることは単純な満足感につながり,チームの雰囲気も良くなっていきやすいかと思います・・・でも,それじゃあだめ.
みんな,部活動以外になんとか強くなりたいと集まっているメンバーなので,強くなるために必要な「本当のこと」を指導者としての観点と競技者としての経験と確かなエビデンス(科学的な裏付け)から伝えています.
オホーツクキッズは強いチームではなく,強くなろうとしているメンバーが集まっているチーム.
誰よりもどこのチームよりも地味なことに必死に取り組み,自分史上最高を狙っていっています.
本日も良い練習ができました.
全力を出せる環境と全力を出し合える仲間がいることは本当に幸せなことです.
陸上競技に向かう姿勢はうちの子ども達は本当に素晴らしい.
いつも感動をしながら指導をさせてもらっています.指導をさせてくれて感謝です.
さぁ,また頑張るぞ!