ここからはバチカン美術館の中

 

チケット売り場。人沢山。

正直言ってキリスト教信者ではないし、宗教画には興味がないので、さっと見る感じだった。でも中は広くて、順路通りで見るだけで何時間もたった。あとでガイドブックを見ると、全部見切れていなかったみたい。それほど、ローマって何でもどこでも広くて、大きい。

次から次へと、宗教画。どれもお金がかかっていて、傑作なのだと思うけど、ささーっと素通り。

最後の晩餐。事前にガイドブックを見てくればよかった。中にはだいぶん有名な絵もあるみたいだけど、全然知らない。中には音声ガイドや地図などもあったけれど、すごい長い列だったので、並ぶ気がせず、ただ順路に従って歩くことにした。

これは、教科書化軟化で見たことがある気がする。聖フランシスじゃないかな。フランシスコ教会の。オリジナルはこんなに大きいんだ。

美術館とは関係ないけれど、イタリアにはこういう木が多い。ドイツの細い枝の木とは違う。大昔からこうだったみたいで、絵も木を見ればイタリアで描かれたものか、ヨーロッパの他の場所で描かれたものかがわかる。

 

 

広い中庭もある。中心のところにカフェがあった気がする。

両端に彫刻がずらっと並んでいる。

窓から見える、ローマの町。

また両側に彫刻がずらっと並ぶ廊下。

 

全体的にあまり興味ないのだけれど、一つだけ言えるのは、どの彫刻もすごくよく保存されていること。ほかのところで見た彫刻は、鼻が壊れてなかったり、手が切り取られていたり、割れていたり、破損しているのが結構あるんだけれど、ここにあるのはどれも、全部完璧に保存されていて、壊れているのは一つもない。そういう意味では、こんなに貴重そうな絵画や、彫刻が無数にあって、なんだか欲張りのような、略奪の歴史を見ているような気もするけど、バチカンには世界中からお金が集まるから、保存する費用もたくさんあるようだし、「外」にさらされていた彫刻より良い扱いを受けて、ここにあってよかったのかな、と思う。一つ一つの作品を見ると、作った人にしてみれば、手間暇かかっているのだろうし、大昔に生きていた人が服装とか、髪型とか、顔つきなど、どんな様子だったか、今の人と比べてどうなのかわかるので、きれいな状態で保存しておくのは大切なことだと思う。そういう意味で、バチカンがこういった過去の物を保存するという事業(?)は、人類に貢献しているのかな、と思った。

でも次から次へと、所狭しとあって、一つ一つ見てられない。

あと、建物そのものが芸術品でもある。ここに絵を描ける、というのは、画家にとっては大変な名誉なことだっただろう。

この長い廊下もハイライトの一つなんじゃないかな。

 

順路に従って、どんどん奥に進むと、こういう部屋になってくる。

こういう部屋がたくさん続く。

床のモザイクも細かくて、手が込んでいる。

 

ロダンの考える人。これ、いくつかあるのかなあ。違うところでも見たことがある気がする。キリスト教には関係のない作品(一見)もある。

こういう部屋もある。広いなあ。あまりにも広くて建物の中がどういう構造になっているのか、わからない。

 

あまりたくさんないけど、有名な画家の宗教画もあった。

ミロ

 

宗教画じゃないけど、ピカソ

 

ダリもあった。

このあと、私でも知っている、有名なシスティーナ礼拝堂(Sistine Chapel)につながっている。天井には世界的に有名な、ミケランジェロが描いたアダムの創造(Creation of Adam)の絵があるはずだ。

 

アダムの創造(Wikipediaから)

この指と指が触れそうになっている部分が超有名。

私はこの絵のことを、アメリカの中学校で学んだ。今でもずっと覚えている。オリジナルを見れるなんて思っても見なかった。

この部屋は、当たり前と言っちゃ当たり前なのかもしれないけど、私語、写真撮影は禁止。私語は無理ね。皆話してた。大きな声は出してなかったけど。写真撮影は気が付かなくて、私も部屋に入った途端撮ろうとしたら、入り口に男の人が何人も立っていて、写真ダメって注意されたので、すぐ引っ込めた。部屋は結構大きかったけど、人がたくさんいた。天井にはアダムの創造の絵のほか、他にもいっぱい絵が描かれていて、びっしり埋まっていたけど、周りの壁にもキリストの絵がたくさん描かれていた。キリストが奇跡を起こしている絵だ。周りにぐるりとベンチのようなものがあって、多くの人がそこに座ってぐるっと絵を眺めていた。私と主人も場所が開いたら座って、じっくり天井と周りを見た。ここに来るまですごく長い道のりだったので、みんな疲れていたらしくて、ベンチが開いてなくて座れない人は、床に座り込む人もいたけど、さっきの男の人たちがさっと寄ってきて、「座らないで」と注意してた。結構厳しい。

この部屋で最後。あとは、順路通りに進むと出口に行く。

出口に向かうのも、こういう廊下がずっと続いている。

売店にちょっと寄って、見てから外に出た。出るときに、ラファエロの部屋というのもあることに気が付いたけど、もうくたくたで、行ける自信がなかった。ラファエルはビーナスの誕生とか、嫌いな絵じゃないんだけど、もう十分見たからいいや。

外に出ると、すっかり暗くなっていた。

それから主人が、この裏に有名な教会があるから見ない?と言ったので、暗くて、疲れてたけど、行くことにした。

そうしたら、

え?ここ、Saint Peter's Church,サン・ピエトロ寺院じゃない。

やっぱりえらく広いわ。

今日(1月2日)ここで法王のお葬式をやっている。それぐらい有名。

 

教会に通じている道路。両側にお店がびっしりあるんだけれど、夜なので全部閉まっていた。

 

今日は旦那にお任せで、事前に何も調べてこなかったけど、ラファエロの部屋を見逃したのもそうだけど、ここは、早めに来て、一番先に見るべきだったんじゃないの?こんな暗くて、周りのお店も閉まってて、誰もいないときに来るんじゃなくて、サンドイッチ屋さんからまっすぐここにきて、ここで時間をつぶすべきだったと後悔した。やっぱり旦那に任せっぱなしはだめだ、と再確認した。でも、黙ってた。十分見たし、こんなところに来れただけでも、旦那についてきたお陰だったから。

もうイタリアに来ることはない、という旦那の話だったけど、もしまたローマに来ることがあったら、月曜日だったために見逃した有名美術館と、サン・ピエトロ寺院に真っ先に来て、ナヴォーナ広場で食事しようと思う。

 

まだこの日は終わっていない。

最後の締めくくりは夕食。旦那は、カシオデペペを食べていないから食べたいと言っていたので、ホテルの近くに戻って、

典型的なイタリアレストランに入った。

 

外で食べるところもたくさんあったけれど、11月で寒いし、私たちはいつも中に座るのが好きなので中に入った。まだ時間が早いのか、中は誰もいなかった。外には4組ぐらいいたかな。食べ終わるころにはあと2組ぐらい入ってきていた。

イタリアのレストランは、観光地ということもあるのか、英語が通じるので、英語でオーダーできる。イタリア語も英語に近いので(ドイツ語より)メニューが読めなくもない。

カプレーゼサラダ。この品は私たち家族は、イタリアンに入るといつも頼む。家で作ることもある。

ミートボール、ポテト。ポテトの味付けがおいしかった。

主人がオーダーした、カシオデペペ。ずっと食べたかったらしいけど、味はどうだったんだろう。おいしくないとは言ってなかったけど、ヘビーと言っていた。確かに、私も昨日食べた時、チーズが濃厚で、最初見た時量は少なめと思ったんだけれど、チーズの中に麺が混ざってる感じで、チーズを食べてるような感じがしたので、旦那の言うことは分かる、と思った。旦那のはチーズ少な目に見えたけど。

私は素直にボロネーズ。おいしかったけど、全部は食べ切れず。ミートボールもあったし。ちなみにミートボールもおいしかった。旅先なので、持って帰れないのが残念。もったいない。アメリカだったら、いつも半分ぐらい食べて、残りは持って帰る。これだと2食分はある。

デザートを食べたかったので、残して、パンナコッタをオーダー。旦那はエスプレッソ。

二人で分けた。

ティラミスと下のボールみたいなのはシュークリームかな?今日は食べられないけど、おいしそう。

 

これで今日はおしまい。明日は飛行機に乗ってアメリカに帰る。