他人事、橋下府政の今後を占う | みんななかよく

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 テレビ朝日の番組に出ていたこと、ここへきてブログで「弁護士としての経歴がいささか・・・」という情報を得たこと、ぐらいで、あんまり橋下新知事の考え方や、その出馬の背景などを知らないので無責任に放談します。

 といって、好き嫌いでああこう言っては、読む人に申し訳ない。あたしの好き嫌いなんて世間的にはどーでもいいことですもんね。そこで少しは一般論として応用可能な言説を試みます。


 まず巨額の財政赤字。これはどうなるかわからないけど、過去の巨大開発の責任追及へは行かないと思う。これからの公共投資は、産業界や政府との駆け引きにもよるけど、そうそうドラスティックに減らせない。

 多分、庶民的ならざる方策、福祉の抑制が出てくると思います。ただ、行政サービスの低下というのは、対費用効果意識の強い大阪府民にどれだけ受け入れられるか。


 地方公務員の既得権というのは、万人に理解しやすい「敵」ですから、最初はここが主戦場になるんじゃないかな。マスコミも府政改革として、もてはやすと思う。

 でも、地方公務員も日がな一日、遊んで暮らしているわけではない。日本はそもそもサービス産業の生産性が低いのですが、地方が担っている具体的な仕事の生産性をどうあげるのか。そんなに簡単なことではないよ。

 俺たちもサービス残業するからお前たちもやれ、って役人にいたってねえ。そもそも役に立つ仕事に張り付いているのか、そこから問題。

 

 テレビでも活躍する某政令都市の市長が、「上司や議員から特定の業者などの斡旋があったら報告するように」と、市職員にお触れを出しているそうなんです。(で、あるセクションでは市長本人から、なんかあっせん話があったけど、さすがに現場はそれをラインに報告できないとか。そんなもんだよね)


 でも、職員にしてみたら、議員を使っていろいろ言ってくるのに対応するだけで忙殺されたりすると、「こういう話もあからさまにしたいな」 と思うんじゃないかな。地方公務員への風当たりが強まると、そのうち「それを言うなら」と、外部からの口利き、圧力などのタレコミが増えるんじゃないかと期待。普段はニュースにもならないから、通報しないでも、行政のスリム化といって、犯人に仕立てられたお役人が、「この人たちも共同正犯なんですけど」と地方議員を名指しする事態ね。橋下知事のキャンペーンで耳目があつまっていれば、マスメディアもスルーしない。


 石原都政との類比でいえば、公立学校に「日の丸・君が代」強制などをするのか、も興味があります。これは、教育委員会のメンタリティにもよるからなんとも言えないけど、あんまり差別的な教育現場反動化は、関西の事情からいって混乱が大きすぎて仕掛けないんじゃないかな。ただ、話をそっちへ持っていって、財政破綻などから注意をそらすために、なにが設定されるかはわかりません。


 橋下新知事が二番手候補にダブルスコアという支持を、どう判断するかにもよりますね。また、県議会与党との関係のとり方もどうなのか。放漫財政といっても議会も責任があるわけでしょ。赤字って、どっかの詐欺師がもっていったとか、小役人が怠けたとかいう話ではなくて、利権をおいしくみんあで頂戴していました、」ってお話なんでしょうから、角のたたない「改革」なんてないやね。

 そのときに、大衆人気で当選した知事だからといって、マスコミなどが俗耳に媚びる問題設定しかしないなら、そこがうちばん問題だよpねえ。