投資を知ろう! 保有資産3億円のシロウト投資家・神田川トウシロウです。

是非読んでいただきたい投資本を紹介する3回シリーズの最終回(第1回はこちら、第2回はこちら)。

第2回のエリス著『敗者のゲーム』によると、個人投資家は余計なことを考えず、インデックス運用に専念した方が良いという話になります。

この考えに異を唱えたのは、ピーター・リンチ。リンチは『株で勝つ』の中で、機関投資家がカバーしない小型株は機関投資家とは違う土俵だし、むしろ個人投資家には身近なことがわかる優位性がある、だから「勝つ」ことが可能である、と主張しています。

ということで、リンチ著『株で勝つ』で本シリーズを締めようかと思いましたが、世界的な名著ばかり並べても芸がないので、ここでは泉田良輔著『予想のいらない株式投資法』を紹介します。

泉田さんは、現在は独立系の投資顧問会社を経営していますが、フィデリティでファンドマネジャーをした経験があります。この本では、フィデリティのスターだったリンチやアンソニー・ボルトンなどから学んだ小型株投資のノウハウを、わかりやすく紹介しています。投資本の名著に必ず挙がるリンチ『株で勝つ』と比べて、日本のマーケットに即して書かれているのと事例が新しいのが素晴らしい。

泉田さんが勧める投資法は、下手な予想をせず、高いROEを継続している小型株を探し、長期間保有すること。

と一言でまとめてしまうと「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、私はこの本に書かれた彼のノウハウに大いに助けられました。とくにテンバガーが生まれるロジックは、「なるほど!」と思い、実践しています。

自信を持ってこの本をお勧めします。