あじさい恋慕。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

Nikon D810,Mモード,晴天,ISO200,SS1/125,f/1.8 単焦点20mm。

 

 

縋り付くこの想いを解いて

貴方から自由になりたい

私はどんな色にも染まる

自由な花になりたい

 

 

 6月初旬、紫陽花を撮影するために隅田川公園に出掛けた。此処には『あじさいロード』と言う場所があり、約1万株の紫陽花を鑑賞出来る名所らしいのだが、川沿いに咲き誇る紫陽花のイメージを描いて訪れてみたものの、期待通りではなく煩雑とした道路沿いに面して咲いている場面が多く、しかもさほど手入れをされていない様子で紫陽花が雑草のように生い茂っているように見えた。

 スカイツリーをバックに一枚だけカメラに収め、反対方向の新大橋方面へと足を向けた。隅田川テラスを延々と歩く。距離にすると3駅分相当に当たり、その日の歩数は1万5千歩を越えた。

 花の撮影と言えば定番はマクロレンズであるが、今回は敢えてマクロは使わず、単焦点の広角レンズを使用し、限界まで近付いての撮影。1.8と明るいレンズなので背景が綺麗にボケてくれる。本当は雨に濡れた花びらと雨の雫を撮りたかったのだが、そう都合良く雨は降ってくれないし、撮影時のタイミングに合わせて止んでもくれない。自然を相手にそこら辺の駆け引きもカメラならではのもので中々面白い。

 撮影はその日の天気、風向き、気温、雲の流れ、時間帯などあらゆる要素によって仕上がり具合が左右されるため、撮影日は出掛ける前から既に撮影モードにスイッチが入る。まるで子どもがリュックにお菓子やお弁当を詰め込んで遠足へ行くのと同じ感覚である。