Nikon D810,絞り優先,WB晴天,ISO64,SS1/640,f/3.3 TAMRON SP90mm。
あなたが好きと微笑みながら
そっと呟く
頬を真っ赤に染めて
好きと何度も繰り返す
まるで壊れた
ゼンマイ仕掛けの
人形みたいに
ステイホーム真っ只中の5月1日、近所の緑道公園へ散歩も兼ねてツツジやアザレアの撮影に行った。『タムキュー』の愛称で呼ばれている人気の高い中望遠マクロレンズ、TAMRON SP90mm F2.8とD700からアップグレードしたD810を携えての撮影。マクロ撮影はあまり好みではないので、ギリギリの焦点距離で花の鮮やかな表情や動きを捉える。
このレンズ、単焦点だけあって背景のボケ感が実に柔らかく美しい。勿論、カメラ本体のD810の高解像度を確かめる意味もあった。D810については何れ詳しくレビューしたいと思っている。写真は静止画であるが、それに躍動感を与えるのがカメラマンの持つ感性だと思う。撮影中はコロナ感染の事など忘れて頭の中は被写体の事だけで一杯だ。病気の事や煩わさしさなど全て忘れ撮影に夢中になる。まるでそれは大好きな人に出会った時のように心が時めくのである。その想いが被写体に伝わり、その被写体の持つ魅力を最大限に引き出す事が出来る。これはテクニックなどの技術力ではなく、被写体への愛情表現そのものだと思う。