ハイジも驚く脱線事故。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
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プールサイドの人魚姫-脱線

ハイジの故郷であるスイスは、豊かな自然に恵まれた観光地が至る所に点在する美しい国である。中でも人気の高いアルプスは、最も宇宙に近い地球の背骨と評され、年間何万人もの観光客が訪れ、その雄大な地球の歴史を満喫して帰って行く。

その山岳地帯を縦横無尽に駆け抜ける「氷河特急」は、世界一遅い特急列車という異名を持つ。時速30キロのスピードは、観光客が充分にアルプスの山々などを堪能出来るようにとの配慮と、曲りくねったレール上を走る上での安全運転も兼ねているものと思われる。

無事故80年のこの列車がよもや大惨事の列車事故を起こすなどと、ハイジも想像すらしなかったことだろう。

死者一人を含む日本人観光客多数が被害に合ってしまった、スイス至上最悪の脱線・横転事故は何故起きてしまったのか、現在スイスの鉄道事故調査チームが必死の原因究明を行っている最中だ。

 わたしは専門家ではないから、事故の背景はよく分からないが、事故を起こした列車は新型車両と言うことから、その安全性に配慮が欠けていたのではないかと言う疑問が残る。

 事故後2日目にして運転を再開していることから、安全性によほどの自信があるのか、スイス人気質なのか分からないが、もし、日本の観光地でこのような事故が起これば、おそらく原因がある程度判明するまでは通勤電車でもない限り走らせるようなことはしないだろう。

 車両は新品でも、レールはどうだろう。重い車両が毎日何本も走ればどれほど頑丈なレールであってもやはり磨耗するだろうし、車両との相性というものも重要なポイントになるのではないだろうか。

 80年という長い期間に一度も事故を起こしたことがないという部分に「隙」が生じた可能性もある。無事故ゆえの「驕り」か、或いは自然のいたずらなのか。

 とにかく、一日も早い事故の原因究明と被害者への真摯な対応を望むものである。