アメリカは必死だった。必死に変わろうとしていた。
過去の血生臭い亡霊たちから逃れようとしていた。
ベトナム・湾岸・アフガン・9.11同時多発テロそしてイラク。全てがアメリカの戦争だった。
勝者はいずれもアメリカではなかったし、アメリカ国民はうんざりしていた。
2008年11月4日、国民の審判が下った。
オバマ新大統領の誕生とアメリカ建国初めての黒人大統領の誕生である。
人種の坩堝アメリカの歴史が塗り替えられた瞬間だった。
ヒラリー・クリントン、ジョン・マケインなどとの舌戦を制し、国民からの圧倒的な支持を受けて当選したバラク・オバマ新大統領の誕生は、新しいアメリカの旅立ちの時でもあった。
ブッシュ政権が残した課題は大きく、今後のアメリカ経済の建て直しや、イラク問題など解決させるには相当の努力と時間が必要となるだろう。
わたし個人が懸念を抱いているのは、あまりにも国民からの支持が高いと、故ケネディ大統領のように暗殺されてしまう危険が高いということだ。
都合の悪い人物は大統領だろうとCIA長官だろうと抹殺する国だからだ。
だが、そのような危険因子を排除するのも大統領の役目であり、彼が今後アメリカの闇をどこまで追及出来るのかも課題のひとつといえる。
アメリカ国民は、努力は必ず報われると考えている。だから常に希望を捨てない人種だ。
それを培って来たのがフロンティア精神なのだろう。
常に開拓者であるアメリカ人は、絶望と希望を計りにかけるようなことはしない。
彼らはこの二つを同時に選択するからだ。だからそこに余裕が生まれるのである。
これが、アメリカ人にあって日本人にないものの資質なのである。
わたしたち日本人はアメリカの良いところは学ぶべきであり、その思想を受け入れるだけの柔軟性を持つと良いだろう。
今の日本に足りないものがアメリカにはある。
国のリーダーシップ不在が長く続けば、その国はスクリューの壊れた船同様に前進することが出来ない。
それが現在の日本国の状況である。
船出するには何が必要なのか、この新大統領誕生を機によく考えてみようではないか。
