八百長すらなら土俵の外でやれ。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

八百長

八百長は元々相撲の世界から生まれた言葉であるが、相撲に限らず「野球」「競馬」「ボクシング」等の世界にも存在するようだ。

それしにしても現状の八百長は、相撲界を指す言葉の代名詞のように使われることが多い。

八百長には当然ながら金銭の授受があり、必ずそれで利益を得る人間或いは団体が存在する。

過去の歴史を見ても、八百長を立証することはかなり難しい。

週刊現代の口車に乗せられて金銭に目が眩んだ元幕内力士の「若ノ鵬」であるが、その信憑性にも疑問が多少残るのも事実だ。

彼はまだ20歳と若いし、全てを自分自身の判断で暴露したかどうかも怪しい点が残る。

彼はおそらくマスコミに利用された被害者だったかも知れない。

わたしがここで彼を擁護するつもりはないが、まだあどけなさが残る20歳の青年が、自ら大麻を吸ったり所持したりと言った犯罪行為に走った背景には、おそらく第三者が必ず存在するものと思われる。

もしかすると他の力士に進められ、その誘惑或いは先輩力士の誘いを断り切れなかったと言う若さ故の意思の弱さがそうさせたのかも知れない。

それにしても何故この八百長問題が相撲界に焦点が集中するのだろうか。

相撲は短時間で勝負が決まる。八百長をするとすれば最も簡単であり、客の目を誤魔化すのには都合がよい。

しかし八百長があったなどと言う事は現役力士も認める訳にはいかないし、相撲協会という権力の前にたかが一介のマスコミが戦いを挑んでも勝てる訳がない。

いずれにしろ相撲のイメージに傷がついたことだけは確かであり、それがマスコミの狙いであり、裁判の行方などそれほど問題にはしていないだろう。

週刊誌の売れ行きを先行するマスコミと、八百長をひた隠しする相撲界のバトルは暫く沈静化する気配は見えない。

引退が囁かれる朝青龍にとって見れば、自分の相撲人生に汚点を残すことだけはなんとしても避けたい問題であることは間違いない。