落書きは一人歩きする。by善光寺 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

落書き 聖火リレー関連記事第三弾である。
仏の心も三度までと言うが、これ以上善光寺に危害を加えると全国の僧侶たちが怒りを爆発させるかも知れない。
落書きは今始まったことではなく、遠い昔からあったし、子どもの遊びでもあった。しかし、時代が進むに連れ単なる悪戯だった落書きが現代に於いては遊びや悪戯の範疇を超え、社会問題にまで拡大している。
善光寺の落書き問題が新聞記事一面に報道されるほど、今回の落書き事件が深刻差を増しているのは、良識を越えたモラルの欠如として、社会性の幼稚化が国宝や重要文化財の破壊行為に結び付くことを懸念していることを物語っている。
善光寺が聖火リレーの出発点を辞退した事による嫌がらせが背景にあるのか、或いは単なる愉快犯の犯行なのか憶測の粋を出ないが、仮にこれが中国人による犯行だとしたら事は穏やかではない。
これ以上日中関係をこじれさせたくないと言うのがわたしの本音でもあるが、もう手遅れかも知れない。
聖火リレーの妨害や北京オリンピックボイコット運動が各国で広まった背景は、言わずと知れたチベット問題であるが、これほどまでにして中国がチベットに拘るのには大きく分けて3つの理由がある。
一つ目は中国とインドの関係。両国は過去に於いて戦争の経緯があり、中国はチベットを盾にしたいと言う思惑がある。
核兵器を持つインドを牽制する為にはチベットに核兵器を配備することが重要となる。二つ目はチベットの豊富な地下資源を自国の発展の為に利用すること。
そして三つ目はチベットの独立を許せば他の自治区も独立を求める可能性が大きいこと。
如何なる手段を持ってしてもこの三つの条件を満たすことが中国にとってはオリンピックを開催することよりも重要課題なのである。
中国は共産主義である為、信仰の自由は認めておらず、これも一つの要因ではあるが、これは単なる建前である。
どちらにしても自分勝手な言い分であり、中国の横暴振りを認める訳にはいかないだろう。
後戻りの出来ない中国の今後の行く末に世界の未来が託されているのも事実であり、今のところは情勢を見守るしかないと言うのが本音である。