スナイパーはアルカイダ。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

スナイパー アルカイダの事を聞くとつい鳩山邦夫氏の「友人の友人がアルカイダ」発言を思い出してしまう。日本の政治家が如何にレベルが低いかを思い知らさせる発言だった。
今年も終わりだと言うのに、またしてもアルカイーダが世界を震撼させた。パキスタンのブット元首相の暗殺事件。後日に国際テロ組織アルカイーダが関与している事が明らかになった。
これはいわゆる民主国家に対するテロリストたちの新たな宣戦布告である。アメリカを筆頭にイギリス、フランスなど各国がテロ殲滅を目指しているが、状況は何ら変わらない。世界でのテロ活動は日々深刻化しており、アフガニスタンでは再びタリバンが勢力を増し、韓国人を人質にとったニュースもつい最近の出来事である。
民主化を夢み確固たる信念の元に遊説活動をして来たブット女史。命を狙われる機会は幾度となくあり、当然彼女自身もそれを肌で感じていたはず。
テロから彼女を守れなかったのは残念ではあるが、ブット女史が残した「民主化を勝ち取る勇気」はおそらくパキスタンの国民に届いているはずだ。
アメリカCIAは事前にブット氏暗殺計画を傍受していたが、パキスタンに散らばる数千人のアルカイダメンバー、イスラム過激派の動きを全て把握し切れていなかった。
暗殺は小さな規模でも成功する確率が非常に高い。犯人の自爆により、20人規模の死者は昨今のテロ攻撃の中ではそれほどの大きさではないが、ターゲットが違い過ぎた。
パキスタン民主化の星がテロに屈したとなればこれはパキスタンならずとも隣国インドそして海を渡り山を越え、その波紋は大きく広がっていく。
日本は海上自衛隊がインド洋から帰還したばかり。国会ではテロ特措法が宙に浮いたままであるが、インド洋の斜め上にはアラビア海があり、パキスタンも視野に入れてもう一度このテロに対する法律を機が熟すまで議論を交わす必要がありそうだ。
諸外国からみれば自衛隊は日本軍として扱われる。憲法九条など日本国内の問題であって、他国にとってみれば、自衛隊が存在し、重火器があり、戦闘機が飛び、戦車が走り、イージス艦が波を切って渡れば何処から見ても「日本軍」だろう。
日本国民はこれから視点を変えて見るべきである。インド洋上で自衛隊がテロの攻撃に遭ったら、それを傍観していろと言うのか。何もせず自衛隊員が死んでいく姿を貴方はTVモニターの前で凝視出来るのか。敵を憎まず武器を憎め、そう考えるしか今は方法がない。