趣味は接待ゴルフです。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

ゴルフわたしはこの歳まで一度もゴルフをやったことがない。自慢話しにもならないが、時間はあっても、肝心なお金がない。TVゲームでやってみると結構面白く楽しめるので、実際にやったとしたら自分の性格からいって夢中になり、とことんやらないと気が済まないと思う。
ボーリングをやった時もそうだった。横浜の伊勢崎町辺りに暫く住んでいたことがあり、友人と二人で仕事が終わった土曜の夜から朝まで投げ続けたことがある。
その時のベストスコアは205だった。右手がしびれてきたので、最後は左手で投げるという状態だった。あの頃巷では「インベーダーゲーム」が大流行していた時代。横浜は東京に近いが雰囲気は全く違う。浮浪者ばかりが集まって出来ている一角があり、そこには近づかない方がよいという噂が広まっていたが、道を間違え関内へ行く途中に紛れ込んでしまった。
街のそこらじゅうに「レゲエのオジサン」(死語)がうようよしており、その中の一人が近づいて来るではないか。わたしは「やばい…」と内心思いながら無視していると「煙草をくれ」と声を掛けられた。内ポケットに入れてあるセブンスターを一本取り出し差し出した。
そのオジサンは酒臭く顔は汚れて真っ黒、かなり長い時間風呂にも入っていないようで、プーンと異様な汗と垢が入り混じった臭いが鼻をついた。煙草を受け取ると嬉しそうに汚い歯を見せながらにこりと笑いながら「ありがとよ」と言い残し去って行った。
まるで死体のように道路の真ん中に転がっている人もいたりと、ここだけは華やかな伊勢崎町やお洒落な元町から放り出されたゴミタメのような感じを受けた。
ゴルフの話がつい夢中になって昔話に花が咲いてしまった。さてここからが本題である。つい先日のニュースで皆さんもご存知かと思うが、防衛省の守屋武昌・前事務次官が、老舗防衛専門商社「山田洋行」の元専務からゴルフ接待を受けた問題。相変わらず官僚や役人たちの不祥事が続いている。突付けば必ず何か出てくる旧態依然とした体質は国のトップが変わっても同じこと。
与党である自民党と福田首相にとっては、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための新テロ対策特別措置法を早期に成立させたいと思っている矢先に、関係者からの不祥事が明るみに出て、渋柿を食わされたような思いをしているだろう。
企業の働きマンたちにとっては接待ゴルフも仕事の内だが、ゴルフだけでなく賭けマージャンのお土産付きとは呆れてしまった。自衛隊員倫理規程違反を知りながらも家族ぐるみでの不祥事を20年間に渡って続けていたとなると、あの赤福や比内地鶏も真っ青。偽りに満ちたこの国の行く末に果たして希望はあるのだろうか。