ただいま信者募集中。by紀元会 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


宗教 数日前、長野県小諸市で起こった集団リンチ事件。宗教法人「紀元会」の会員による集団暴行を受けて死亡した女性もまた同じ信者だった。この事件の背景にどんな人間関係があったのか詳しい内容までは分からないにしても、集団の中に一人きにくわない人物がいると、蟻が砂糖にたかるが如く、俺も私もと連鎖的に暴力の輪が広がって行く。
これはいじめの構図とよく似ている。人間誰しも集団の中で生きている訳で、普段意識しなくとも、自分ひとりで生きている訳ではない。学校、会社、家庭とそれぞれ生活の一面で多くの人と触れ合っている。
中には気に入らない人物の一人や二人いるかも知れないが、誰とでも波長が合う筈もなく、無理して相手に合わせられるほど良く出来た人物ならいざ知らず、そうでなければ避けて通るのが無難だろう。しかしそういう人物ほど気になるもので、一日中その人物のことが頭から離れず、結局、最後は愚痴を吐いて一日が終わる。
人の悪い面は非常に目立つが、逆に良い面はなかなか目立たず分からないもの。ひとつだけでも良い面が分かると自分との距離が一段と狭くなる。自分にも悪いところはあるのだから、人のあら捜しばかりしていなで、相手の長所を見抜く努力をして行きたいものである。
さて、話がそれてしまったが、日本国内における宗教の信者数は2億を超えているらしい。日本の人口の倍である。これは一人の人間が複数の宗教に加入していると考えられる。
信仰の自由がある限り、人がどんな宗教団体に入り、活動しようがそれは自由である。鰯の頭も信心からと言うように、信じる対象が何であれ、信仰心を持つことは大切である。自分は無宗教という人物もいるが、いずれは何らかの神によって葬られるのである。
世の中には宗教を利用し、悪徳商法で多くの利益を出している団体もあるが、紀元会もそのひとつだろう。この集団暴行事件が明るみに出て初めて紀元会の存在を知った人も多いと思われる。
紀元会の収入源は「紀元水」と呼ばれる水である。飲めばどんな難病もたちどころに治る奇跡の水。よくあるパターンの話で、このように癌や不治の病に効くという触れ込みで販売されている物はおそらく世界中のあちらこちらに存在するだろう。
それが単なる水道水にレモン汁を数滴混ぜただけの水でも、それを信じ込んだ者が飲めば、効果が現れる場合もある。人間の身体は気によって支配されている訳で、気力が強くなれば病気に負けない身体を作ることも不可能ではない。
商売とは半分がハッタリで出来ている。このハッタリが上手い人間ほど何もない所から利益を生み出している。そのハッタリに気付くのは貴方の洞察力次第なのである。