電車を止めた亀もいれば、試合に負けたら切腹すると豪語した亀、結局反則負けで終わり電車の亀にも負けた。切腹は武士の特権だったが、亀田大毅はどう見ても武士とは思えない。
昭和の文豪だった三島由紀夫が割腹自決したのが、日本の歴史に於ける最後の切腹だろう。
切腹にまつわる話は色々あるが、わたしは1962年に公開された映画「切腹」を思い出す。もちろん子ども時代に見た訳ではなく、成人してから見たのだが。仲代達也主演。内容は実に重く、台詞も少なかった。確か竹光で切腹したという記憶が残っているが、これは間違っているかも知れない。興味のある人はDVDが出ていると思うので見てみるとよいだろう。
わたしが子どもの頃過ごした藤枝市には亀にまつわる不思議な風習があった。それが今も続いているか知らない。亀も昔からペットとして人気が高く飼い易い動物だった。その頃には緑亀(ミシシッピーアカ耳亀)を見た覚えもなく、捕まえて育てた亀は草亀か石亀だった。甲羅の模様の数がいくつあるかで、その亀の種類を決めていた記憶がある。
数年もたち亀が大きくなると日本酒を飲ませて元いた池に戻すのである。これが何を意味するのか分からなかったが、鶴と亀が長生きする動物として昔から珍重されて来たことから、おそらく亀を飼っていた家は長生きするという伝説があったのではないかと思われる。
そして今でも疑問に思っているのが亀の甲羅。その中身がどうなっているのか。辞典で調べれば分かることだが、実際にこの眼で確かめた訳ではないので、やはり興味がある。
子どもの時代に膨らませた疑問や夢が大人になって分かった時、少し寂しい思いをしたりするもの。出来れば疑問はそのまま残して置いて、夢の続きを見ているのもいいだろう。
亀田の父と大毅については処分が決まり、その内容について重過ぎるとか軽すぎるなどといった意見も出ているが、それを判断するのは我々でなく亀田家の当人たちが一番よく理解しているだろう。一生ボクシングが出来ない訳ではないので、頭を冷やすにはちょうどよい期間だと思う。
