鋼の心臓を持つ男。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


キック サッカーファンであればおそらく誰もが知っているだろう。ワシントン・ステカネロ・セルクエイラ。ブラジル出身、浦和レッズ所属。黄金の右足を持つストライカーとしても有名である。彼のことを知ったのは実はつい最近のことで、ある女性がわたし同様に三回目の心臓手術を受けることに不安を抱き悩んでいたことがきっかけだった。
ワシントンのことをブログで取り上げて欲しいという要望があり、わたしなりの視野でこの記事を書くことにしたのである。
ワシントン自身、公式ブログを持っていたので早速拝見してみたのだが、驚いたことにわたしの従兄弟に顔がよく似ていた。従兄弟については過去に話しているので知っている方も多いと思う。
ジュビロ磐田の前身であるヤマハ発動機に所属しており、FWの神戸と言われスポーツ新聞などに度々掲載され、芸能人とも仲がよかった。
2年前脳内出血で倒れ、口も聞けず動くことすら出来なかった従兄弟が、今では自由に会話が出来、杖を付きながらも歩けるまでに回復したのであるが、その回復力は長年サッカーで鍛えた身体が功を奏しているのだと思った。
わたしも藤枝出身なのでサッカーとは縁があるが、何せこの身体は幼い頃から心臓病に侵されており、とてもサッカーを出来る状態ではなかった。ワシントンは2003年に2度に亘る心臓手術を受けており、一時はサッカーを諦めなくてはならない状況に陥った。しかし彼のサッカーに対する情熱と執念が再びサッカーボールに乗り移り、奇跡の復活を成し遂げたのである。
彼がゴールを決めた時、自分の胸を叩いてアピールするのは、「僕の心臓は大丈夫」と自分とファンの人々にメッセージを送っているのである。
それだけでなく、彼は日本心臓財団とも縁があり、ワシントンがゴールを上げる度に貯金した全額を日本心臓財団へ寄付していたのである。心臓疾患で苦しみ、療養を続ける人々に勇気と希望を与え続けている彼は、心臓病だけでなく全ての病気は克服出来るのだという希望をボールに込めてサッカーを続けているのかも知れない。