ゴールデンウィークも中盤に差し掛かり、それぞれが思い思いの休日を愉しんでいる事だと思う。わたしはこの時季が苦手で、体調が狂いいつも辛い思いをしている。心臓には油を指せば大丈夫だが、どうもメンタルな部分でリズムが整わない。季節の変わり目は要注意である。
四季のある日本は実に情緒豊かで変化に富んだ風景を楽しむ事が出来るのだが、日本人の身体もやはりその風土にあった作りになっているようだ。食生活にしてもその季節に合った食材がスーパー等の店頭に並び、人の食欲をそそってくれる。
ところで、最近よく耳にする言葉にメタボリック症候群というものがある。簡単にいうと、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態を指す。要するに人間(全ての生物)にとって肥満が齎すリスクがかなり大きいという事。食文化は歴史とともに大きく変化して来た。特に日本は戦争に負け、貧困の時代から今日に至るまで、文化や生活スタイルまでもが短期間で極端に変化した国としては他に類を見ないだろう。
冷蔵庫などが普及していなかった昭和の時代では、その日買い物した食材は明日に持ち越せず、その日に食べてしまうしかなかった。大型スーパーなどはまだ出来ていなかったからもっぱら食材は近くの八百屋で採れたての物を買う。
この時代に不便という言葉も生まれていなかった。それが自然だったから。ゴミも殆ど出ず、公園や町中に時々見かけるのは犬の糞くらいだっただろう。肥満に悩むような人もいなかったし、もちろんダイエットなどと言う言葉もなかった。時代は進化?し今や3人に一人がダイエット経験を持っていると言う。和食から洋食へと食生活も大きく変化を遂げた。冷凍食品の氾濫、24時間のコンビニ。いつ何処でも食べたい物が手軽に手に入る時代。生活スタイルも大きく変われば、食生活にも影響が出る。
食の基本は噛むことだ。顎を使いよく噛み砕く、それが脳に伝わり身体全体にサインを送る。柔らかい物ばかり食べていると顎や歯は退化し硬い物を受付なくなる。食事のバランスが崩れると心にも影響が出始める。飢えの苦しみを知っている人はおそらくこの現代ではまずいないだろう。戦争体験者か或いは、虐待を受けまともに食事を与えられない子どもくらいのものか。飢えほど恐ろしいものはない。生きる為の本能が眼を醒ます瞬間だ。食べられそうな物は全て口にする。わたしは子ども時代この飢えに苦しみ、赤蟻にまで口に入れた経験がある。まさにサバイバル。日本は物が有り余っていてそこら中に残飯の山が出来ている。その裏側で明日の食にもあり付けない人たちが多くいる。メタボリックは贅沢な食生活と偏った食材選びが引き起こす自然界からの警告の鐘ともいえるかも知れない。
