主婦のため息が聞こえる、コインランドリーブルース。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

コインランドリー梅雨時、主婦を悩ます一つに洗濯物がある。湿気が多いので中々乾いてくれない。雨が降っていれば部屋の中に干すしかない。突然の訪問客が来たりすると慌てて洗濯物を隠したりする。バスルームに乾燥機が着いている家も多いと思うが、これ結構電気代がかかる。家計を預かる主婦にとって、節約の種は数多くあり悩むところでもある。ガス、電気、水道とこの三つは生活になくてはならない要素。家族が多いほど洗濯の量も増え水も多く使う。だから湯船の水を捨てないで洗濯水に使ったり主婦は様々な所で生活安定と維持のため頭を使い努力する。男は外で仕事をするので一日の大半は会社で過ごす。その間に家がどのような状態か、あまり関心を持たないかも知れない。最近では主夫も増えてきたし、家事の手伝いを積極的にやってくれる優しい男性も増えた。これはとても良い傾向である。働く主婦が増えたという事もかなり影響している。主婦のキャリアが存分に発揮されるのは主に食事であろうか。料理作りには企画と構成力が必要。先ずは財布と相談し献立を考え、食材の調達と忙しい。これを毎日繰り返すのである。家族に食べさせる食事の味には主婦の愛情とプライドが染み込んでいると思う。家の近くに24時間オープンのコインランドリーがあり、深夜になっても車に乗って洗濯物をどっさり運んで来る人が多い。ドライクリーニングも完備しているので主婦もよく利用しているようだ。上京したての頃は家賃2万円の木造アパートで風呂はなく、トイレは共同だった。徒歩3分ほどの所に銭湯があり、仕事が終わると(会社の近くに住んでいた)シャンプーと石鹸を持って真っ先に湯船に浸かった。早い時間帯は銭湯も空いていて気持ちが良い。銭湯と並んでコインランドリーがあり、乾燥機もあるので便利だった。回転する乾燥機を見詰めながら行き場所の失った自分が洗濯物と一緒に回転しているように見えた。不安を抱えながら詩を書いていた20代後半、その延長で今はブログを書いている。コインランドリーを見るたびに思い出す青春があった。