長野市議会議員 金沢あつし -5ページ目

国への要望・陳情活動 内閣府 地方創生推進事務局 農林水産省 国土交通省

2023年12月29日

 

 先週の話ですが、12月議会が閉会したので、所属会派の新友会で国に事業の要望活動で上京してきました。国への要望活動?何で?する必要があるの?と思われるかもしれません。

 

 市行政の仕事は予算で分けると、①市が単独で予算を出す事業、②市と国(や県)の双方が予算を出す事業、③国のみが予算を出す事業に大別されます。ちなみに、②には国からのお金で補助、委託、負担等と種類があって分類され、それぞれの事業で国が出す比率が決まっています。

 ②の事業で、独自の予算だけでは不足だったり、市としてこれは必要な事業でぜひやりたいが、国からの補助がないと困難だったりする場合、国の担当官庁に予算要望をするわけです。国への予算要望は市長も当然やっており、各官庁回りをしていますが、私の所属する新友会も予算獲得の援護射撃?というわけではないのですが、予算要望活動をしています。

 

 各自治体も事業を進めるために予算が欲しいので、ある意味予算獲得の競争です。国にしても、どの自治体がどの程度予算やどんな交付金を盛って欲しいのかは言われないとわからないので、要望・陳情を受けるわけです。

 ただ、受ける役所も対応はちょっと露骨で、相手を見て応対する役人のグレードが違います。私の所属する新友会は市議会の過半数を占めますが、そのメンバーに加え、若林衆議院議員、務台衆議院議員の紹介・同伴で毎回官庁を回っています。今回の面談は、農林水産省は大臣、内閣府は事務局長、国土交通省は事務次官と、面会するクラスは上位限界であります。(もちろん手ごたえはありました)

 

 いくら事業を進めるべきだと、ひとり議員が市の職員に吠えても、事業の原資、予算がなければ意味がありません。その予算を市長や職員と共に汗をかいて国から獲得してこそ、事業が実現したと言えます。(事業が実現しても市行政に言っただけでは、やりました詐欺であります。)

 

本年度は、2月、6月、12月の3回、要望に行ってきました。以下、主な要望内容です。

令和5年12月22日

要望面談

内閣府 地方創生推進事務局 事務局長 市川 篤志 氏

・茶臼山動物園再整備に対する支援(デジタル田園都市国家構想交付金)

 

農林水産省 大臣 坂本 哲志 氏

・防霜ファン設置への補助要件の緩和と、新たな凍霜害対策に対する支援

・鳥獣被害防止総合対策交付金(捕獲補助金)の増額要望

 

国土交通省 事務次官 和田 信貴 氏

 総合政策局  住宅局 水管理・国土保全局

・公共交通機関におけるキャッシュレス化推進に対する支援

・長野駅前B-1地区市街地再開発事業に対する支援

・水道事業に対する支援制度の拡充

勉強会 「こども家庭庁の施策・取り組みについて」(こども家庭庁)

 

令和5年6月5日

要望面談

国土交通省 副大臣 石井 浩郎 氏

・都市計画道路(七瀬居町線、川中島幹線、山王小柴見線)の整備に対する支援(社会資本総合整備事業)

・一般国道18号長野東バイパスの立体化整備の促進

・「防災・減災・国道強靭化のための5か年加速化対策」更なる推進

 

農林水産省 大臣政務官 藤木 眞 氏

・中山間地域に特化したスマート農業機械開発への支援の充実

 

文部科学省 副大臣 井出 庸生 氏

・不登校児童生徒が学校以外の場において行う学習活動に対する負担軽減のための経済的支援

・部活動の地域移行に伴う地域の文化・スポーツ活動の環境整備ついて

文化庁 次長 杉浦 久弘 氏

・史跡等保存整備事業費の拡充について (松代城跡。大室古墳群等)

勉強会 「こども家庭庁の取り組みについて」(こども家庭庁)

 

令和5年2月2日

要望面談

国土交通省 副大臣 石井 浩郎 氏

・信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの着実な推進

・第82回国民スポーツ大会の施設整備に対する支援(社会資本総合整備事業)

 

総務省 大臣政務官 長谷川 淳二 氏

・公共施設等適正管理推進事業債及び緊急防災・減災事業債の拡充・継続

・地方交付税の総額の確保等について

 

農林水産省 農林水産大臣 野村 哲郎 氏

・肥料・資材・燃料等の高騰対策に係る支援の継続及び拡充

・「施設園芸セーフティーネット構築事業」の支援対象の拡大

 

環境省 副大臣 小林 茂樹 氏

・太陽光発電設備の設置に関する法令等の整備

・国の循環型社会形成推進交付金による市町村の廃棄物処理施設等整備事業への財政支援

勉強会 「デジタル田園都市構想の実現」(内閣官房)

 

農林水産省 坂本大臣に要望 (大臣室にて)

 

内閣府 地方創生推進事務局 市川事務局長

 

国土交通省 和田事務次官 に金沢より要望を説明

 

国土交通省で要望を金沢より説明。

 

長野市 市民のつどい 菊地幸夫弁護士、木村響子さんの講演会

2023年12月16日

 

まだ12月議会が続いておりますが、週末の行事にも当然参加であります。土曜の午前中は地区で福祉大会があり、ご挨拶をしたのち活動報告等を拝聴。午後は市と教育委員会主催の市民のつどいに参会。つどいのプログラムは、人権啓発ポスター・標語コンクールの表彰式、菊地幸夫弁護士の講演会、木村響子さん(誹謗中傷が原因で自死された木村花さんのお母さん)の講演会でした。

 

市議会では「インターネット上の誹謗中傷等の防止及び被害者支援に関する条例」を設置するため、委員会を全会派で立ち上げ、自分も委員長として議員提案で条例案を議会に上程した結果、8月議会で採択され10月に施行となっています。

 

今回のつどいも、市としても条例の施行にあたり、早速に講演会でインターネット上の誹謗中傷の防止を講演のテーマとしています。会場はほぼ満員でしたが、どちらの講演会の内容はすばらしく、もっと多くの市民の皆様に聞いて頂きたかったと思いました。

市民のつどい ビラ

 

私の向かって左が木村花さんのお母さんの響子さん。長野市のインターネット上の誹謗中傷防止等及び被害者支援に関する条例制定にあたって、会派で勉強会をする際にお願いしたのですが、スケジュールが合わずダメでした。今回の講演会で拝聴できて良かったです。

 

ポスター、標語の表彰式です。

 

 

 

日頃より、地区の皆様の福祉活動に感謝申し上げます。

 

 

長野市長選挙 ドタキャン 10年前の話

2023年12月10日

 

宣言を聞いた時、デジャヴ(既視感)を感じた方もおられると思いますが、デジャヴでなく今から10年前の長野市長選挙において、実際にあったような話であります。

 

以下は10年前に書いた私のアメブロでのコメントでタイトルは 「長野市長選挙 候補者一本化の動き K氏の不出馬宣言はいつか?」 です。市長選の状況と立候補をドタキャンするだろうという予想とそのドタキャンの時期やいいわけ等を書いたのですが、ほぼ予想どおりで、ちょっと当時話題になったものです。(選挙マニア以外には面白くないと思いますが)

 

  https://ameblo.jp/kanazawa-atsushi/entry-11625965229.html… 

 

 https://ameblo.jp/kanazawa-atsushi/entry-11627463250.html… 

 

なお、信濃毎日新聞はしっかりと立候補宣言を書いています。今の信毎のデスクは島田さんだと思いますが、確か彼は当時の選挙を記者として取材しているので、当時のいきさつを知っているはずです。信毎に明確な記事となったのは、今回はいいわけでドタキャンせずに、ちゃんと出馬するようにとの、デスクと記者の愛情ある行為だと思います。

 

 本件関連の話は、ここで打ち止めとしておきます。つまらんコメントで恐縮です。

公職選挙法 第129条 選挙運動の「事前運動の禁止」

2023年12月9日

 

公職選挙法という公職(国会議員、地方議員、知事、市町村長)に関して選挙方法や活動について規制する法律があります。

その中に第129条という選挙運動の「事前運動の禁止」という条文があります。選管にある選挙に立候補します、という届出をした後の選挙期間でないと選挙活動はできない。つまり期間前は選挙運動ができないという法律です。 

 

これに関連してややこしい部分があります。今回、特定の選挙(次回の長野市長選挙)に出馬すると自ら宣言したので、「事実上の立候補予定者」と見なされます。通常の政治活動が、禁止されている事前の選挙活動と認識されて罰せられる可能性があるのです。 この129条があるので、活動に制限がかからないように、立候補宣言は時期をなるべく遅くしてする場合が多いのです。自ら活動し難くするので、2年前なんて常識的には考えられません。 

 

なお、マスコミも宣言した人物を「事実上の立候補予定者」とみなし、報道に制限をかけます。(個人の選挙支援・応援とならないように) 雑談でした。

 

 + 信毎という新聞の記者に立候補を表明したと答えてしかも記事になっているので、公の場で事実「立候補宣言」をしたとみなされると思います。

 

長野市 鳥獣害 リンゴの被害

2023年12月4日

 

「鳥獣害対策の“鳥”の話」 

 

 先週末に、4年前の台風19号災害の復興事業で知り合った農家さんからリンゴを買ってきました。リンゴの収穫も終わりの時期らしいです。購入は県外の親族や東京に住む息子のためで、贈答用と自家用の2種類ですが、報道されていたように贈答用はかなり不足しており、贈答用も大玉はもう在庫がないとのことで、購入は中玉でした。

 

 今年は4月以降の凍霜害、ひょう害、猛暑・少雨の日焼け害等で、果樹農家さんにはかなりのダメージだったと報道されておりますが、現場の農家さんから聞くとその通りの状況でした。

さらに、今回お聞きしたのは気候的な損害に加え、鳥獣害、鳥の食害もひどいということです。鳥獣害と言うと熊、猪、鹿、ハクビシンはよく聞くのですが、鳥による被害についてはあまり意識がなかったのですが、実態はかなりのようです。

 

 添付した画像にリンゴに穴が開いているものがあるのですが、これは鳥が突っついて食べたものです。ひどいものは廃棄処分、軽度のものは生食では売れませんが、ジャムや焼き肉のタレ等の調味料の原料で引き取ってもらうそうです。引き取ってもらっても、生食であれば1箱5,000円なのに、材料としてならその1/8くらいの値段で、全く割に合わない値段です。その農家さんだけで、廃棄+原材料処分で100箱近くなり、数十万円級の損害になるとのことです。1農家さんでその量ですから、全果樹農家さんだとかなりの損害額です。

 

地道に農作物を作っていても自然災害や鳥獣害で減収となると、農家の仕事に対するモチベーションが下がり、ただでさえ深刻な農業離れも進んでしまいます。12月下旬に所属する会派で国会、農水省にさらなる鳥獣害対策について陳情に行ってきます。(詳細については後日報告します。)

 

食料生産・農業は国民の命にかかわる問題、「安全保障問題」です。海外に60%もの食料を頼っている日本はもっと深刻に捉えるべきです。地方でも対策できることは実行を。

 

鳥に食べられた跡 売り物になりません。破棄だそうです。

 

この箱、全部鳥にやられたもの。加工品用です。

 

網をかぶせてもダメなようです。下から入って食べられてしまうそうです。