長野市議会議員 金沢あつし -3ページ目

長野市の震災時の応急給水

震災時の応急給水について

 

今回の能登半島地震では3カ月経った現在でも、水道施設が復旧していない地域があり、通常の生活が送れないと報道されています。日常生活において、水道と電気は不可欠といえるインフラですが、特に水道は飲料に加えて身体を清潔に保つため不可欠です。

 

3月議会では、大規模な震災があった場合、インフラが復旧するまで飲料水の供給が必要で、どのような対策をしているのか、今後するのか、議場で一般質問をしました。

以下、質問での調査内容と答弁から。

 

*長野運動公園と若里公園に緊急貯水槽を設置

*犀川浄水場、川合新田水源などの基幹施設にある配水池にも水道水の貯留が可能

*長野県企業局が三本柳中央公園、いなさと公園、篠ノ井体育館、南長野運動公園の4か所に応急給水施設を設置。

*水量の合計は約8万2,000立方メートルで、災害時の目標給水量基準である市民の約1週間分の水量を上回る貯水量に相当。

*市が所有する給水車9台により避難所や断水地区の公共的施設等に設置される給水所へ運搬し、給水活動を行う。

 

さらに

*ペットボトルの飲料水を1月1日現在で606万3,600リットルを備蓄。

*市内48か所の防災備蓄倉庫に緊急用浄水装置を配備。これはプールの水など一定の水質を満たした水を飲料水として浄化することが可能。

という対策を行っています。

なお震災対策として、市は各御家庭で1人1日当たり3リットルの水を最低3日分御用意いただくよう、広報や出前講座などを通じてお願いをしています。

 

画像はX(ツイッター)で上下水道局が発信したものです。

 

 

 

 

 

 

保育園、幼稚園、こども園と少子化

2024年3月29日

 

3月、4月は年度替わりで、会議づけ、挨拶回りで多忙でありますが、そんな中でも卒業や入学の行事はほのぼのとするひと時であります。自分もいくつかの保育園、幼稚園、こども園の理事やら評議員をしている関係で、卒園式や入園式に呼ばれますが、特に卒園式はウルっとくるものであります。 卒園式ではほとんどの先生は、別れが悲しくて涙ウルウルであります。血はつながっていなくとも、数年間、毎日長時間いっしょに過ごせば深い情が湧くのでしょう。かわいいおちびさんたちを目の前にすれば気持ちはわかります。

 

 幼保・こども園と関わっているので、様々な意見を聴いていますが、深刻な課題が見えています。それは急激な少子化により、子育て現場、幼保・こども園の経営が今後厳しくなるということです。 表は長野市の3月における年齢別人口です。減少率はゾッとするほど厳しい数字です。0~2歳と3~5歳の3年間で比較すると6,864/7,618=0.902、0~5歳と6~11年の6年間で比較すると14,482/17,599=0.822。 

 

幼稚園・保育園は数年間で平均約10%の入園児が減少、小学校は6年後約18%児童が減少します。これは園児・児童が減少するだけでなく、それを預かる園や小学校の経営・運営が厳しくなるということです。園の先生に加え、小学校の先生までもが、新入先生が減少しており、人員不足であります。これだけの人口減少が続けば、学生も将来を不安に思い、就職を躊躇するはずです。加えて、入園児の減少は当然ながら園の収入を減少させ、園の設備の更新も困難にします。

 

この問題は定例議会の一般質問で指摘しています。ただ、根本的な原因は少子化という、地方行政だけで解決するには困難な問題であります。市もがんばっているのですが、予算的なことを考えると国が政策を大きく変えないと十分とは言えません。国も子ども家庭庁を新設して力を入れ始めましたが、どれだけ効果があるかです。

 

 

 

 

 

 

選挙では勝ったが、勝負で負けた。  松本市長選挙

2024年3月19日

 

「選挙では勝ったが、勝負で負けた。」 

 

先週末の松本市長選挙ですが、まれにみる接戦で人口24万人の中核市で票差が477票と言うのは通常あり得ない話です。また、幾つか争点があり、かつ新人が複数出馬したのに投票率が44.67%で過去最低というのも予想を超えておりました。 

 

当選した臥雲市長も得票率が39.5%と4割以下、投票者の6割が支持をしていないという結果です。選挙の結果が示唆するのは、現在の政策を見直さねばならないという事ではないでしょうか。

「選挙では勝ったが、勝負で負けた。」というところですか。 

 

それにしても選挙は何度みても予想は難しく、学ぶことが多いです。

松本市長選挙について 

2024年3月17日

 

選挙については最近書くのを控えていますが、ちょっとだけ。

 

 現在、話題となっていた松本市長選挙もついに投票日となりましたが、実は先々週の告示日の前日に菱山候補の事務所に激励に行ってきました。菱山さん(候補)は、同窓会の先輩で以前より知っていたこともあるのですが、懇意にしている松本市議達も応援していることから激励となりました。

 

 出馬宣言した当初は現職がかなり優位との話でしたが、その後は、「追い上げ」、「急追」、そして遂には「接戦」との報道がされています。 一般的に、首長選挙は現職優位であることが多いのですが、今回はちょっと違うようです。菱山事務所を訪問した際ですが、菱山陣営には実動部隊として活動している現職の市議会議員達が応援に入っており、話を聞くことができました。その選対関係者から聞くところによると、投票率は低いのではないかという予想もあるようです。昨年の市議選の低さや前回の市長選を考慮すると、投票率は45%台と予想する方もおられました。 

 

ちょっと、前回、前々回のデータを見ます。

 

松本市議選 投票率 

2019年 43.73% 

2023年 40.8% (2.93%ダウン) 

 

松本市長選 投票率 

2016年 49.89% 

2020年 48.38% 

 

臥雲市長 

2016年 得票3万5850票(得票率37.62%) 

2020年 得票3万6357票(得票率38.78%) 

 

このデータを見ると臥雲市長の選挙における得票率は2回とも絶対的な支持率と言える50%を超えておらず、しかもあまり伸びていないことを考慮すると、実は今回の選挙も安泰と断言できてなかったのではないでしょうか。 報道では争点はパルコの後利用や市庁舎の建て替えが言われていますが、報道外では一部市議会との対立(与野党含め)や食肉処理施設の移転問題(特に波田区が候補となっている件)もあり、以前の選挙で応援していた人も離れている場合があるとのことです。この点がどのくらい影響しているかです。 

 

ここから、個人的な推測です。 今回の松本市の有権者数は196,514人なので、投票率が46%なら合計9万396票。臥雲市長の得票が上記の理由から前回並みの3万7000票とすると、残り約5万3000票。そうなると菱山さんが当選する可能性は十分あるのですが、読めないのは他の新人の赤羽さん、上條さんがどれだけ取るかです。特に赤羽さんは初戦なのでデータがなく、予測困難です。

ただ、この時期で新人である菱山さんが接戦というのは、現職に比べて新人の得票は勢い、伸びしろがあるので、かなりいい戦いをすると思われます。 

 

勝手な推測で恐縮でした。しかし、選挙は何度やっても学ぶことが多く、難しいものです。 

 

追伸: 信毎の選挙記事における「優位、先行、急追、接戦」という表現は、事前調査における%の差を公表できないので、言葉に置き換えて記事にしていると選挙業界関係者?間では言われてます。

 

 

菱山さんの事務所前にて。

 

 

 

ありがとうございました。

2024年3月11日

 

ご報告、遅くなりまして恐縮です。先週、父が鬼籍に入り、葬儀を執り行わせて頂きました。脳梗塞で寝たきりとなってから3年が経ちましたが、90歳を超えて天寿を全うしたと思います。生前、父がお世話になりました皆様には、心より御礼申し上げます。 

 

金沢 拝