西山律子さんビジネス講座同期のクニトモヨシエさんが,
11月20日に「『サヨナライツカ』中山美穂の衣装とメイクが素晴らしい!」というブログを
書かれていて,それを読んで別ブログの自分の感想記事を読んでみたら,
がんばって書いていたので,こちらに転載しようと思った次第です。

この記事をきっかけに,しばらく配給会社さんの試写会にお招きいただいてました。

また,そういうことが起こるように,まじめに記事書こうっと♪
(*^▽^*)


                              

2010年1月12日(火)18:30開映(上映時間 2時間14分)
大阪厚生年金会館 大ホール F列51にて


監督/イ・ジェハン

製作/シム・ジェソプ,ファン・ヨンサン
製作総指揮/キャサリン・キム

原作/辻仁成
脚本/イ・ジェハン,イ・シンホ,イ・マニ

美術/チェ・ギホ

音楽/ソ・ジェヒョク
主題歌/中島美嘉「ALWAYS」
挿入歌/日高光啓「TWO ROADS」


出演/中山美穂(真中沓子),西島秀俊(東垣内豊)
    石田ゆり子(尋末光子)
    西島隆弘・AAA(東垣内剛),日高光啓・AAA(東垣内健)
    川島なお美(山田夫人),松原智恵子(安西順子),須永慶(安西康道)
    加藤雅也(桜田善治郎),マギー(木下恒久)

 





かなわない恋だとわかってた

誰にでも,忘れられない恋がある――

バンコク,東京,ニューヨーク
25年の時を超えて,あの一瞬が永遠の愛になる



物語のスタートは,1975年,バンコク。

オリエンタル・バンコクの“サマーセット・モーム・スイート”で何不自由なく暮らす沓子は,ある日出掛けた店で,航空会社のエリートビジネスマン 豊と出逢う。

だが,豊には結婚を目前に控えた婚約者が日本にいた。

かなわぬ恋と知りながら,たちまち魅かれ合い,恋に落ちる二人。

それは,一生に一度の,燃えるような運命の恋――




2002年11月に,行定勲さん監督,坂本龍一さん音楽,ワダエミさん衣装,中山美穂さんと大沢たかおさんの主演で,フジテレビ製作,全国東宝系での公開が予定されてた映画だったんですね。
それが,クランクイン直前に行定さんが降板して,白紙状態になってしまったとか。しかし,2008年に,主演は中山美穂さんのままで映画化されると発表され,韓国のイ・ジェハンさんが監督を務めることになり,1月23日の公開を迎える…と。

監督が韓国のかたで,製作国も韓国になるので,ある意味韓国映画ってことですね。


原作小説を読んだことがないので…でした。

 

 

 

 

 

人間は死ぬとき,
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる



「サヨナライツカ」が,豊の婚約者・光子の書いた詩であることが冒頭で描かれて,そして,舞台はバンコクへ。

初めて会った瞬間に,二人が互いに魅かれたことが,映像を通じてよくわかりました。

でも,豊は3か月後に結婚を控えている。
そのことは,出逢った場で周囲によって語られ,沓子も知ってしまう。

普通の女性なら,そこで諦めるはずが,沓子は違った。

豊が野球で大活躍した日に,ホームランボールを持って豊の家を訪れ,無理やり家に入り込み,豊への想いを遂げる。

そして,二人の逢瀬が続いていく。
やがて,沓子が暮らすホテルで,豊が「ミスターマナカ」と呼ばれるほどに。


「好青年」との愛称を持つ豊が沓子に溺れ,仕事も休みがちになってしまう訳ですが,私は中山さんの沓子にそれほどの魅力を感じませんでした。
確かに,きれいでしたが。

上司の桜田が豊に,「賢い男は道に迷わない」(だったと思うんですが…)と言ったのが印象的でした。

この言葉は,常に豊の中にあった気がするし,結婚式の招待状の束を前に悩んでいた時にもあったはず。

その悩みの最中に婚約者・光子が沓子のところに乗り込んでいるとも知らず……。


石田ゆり子さんは光子にぴったりだなあ…と思いました。沓子を演じられる魔性も持ってはる気はしますが。

でも,どうやって沓子のことを知り,部屋までわかったのかなあ…とも。
少しネットで見てみて,これは原作にないシーンなのかな…と思いました。

正妻だけが家紋入りの着物を着られるとか,今のお嬢さんたちはピンとくるかしら…とも思いましたが。

沓子と一緒に散歩に出て撮った写真,どういうつもり?!…とも。

日曜の13時までに豊の前から消えろ…というのは,自分が正式にバンコクを訪れるまでに消えろ…ということだったのか…と。


ニューヨークに居を移す…と別れを告げた沓子。

ちゃんと豊は空港に見送りに来るんですが,沓子が消えて場面が変わったら,光子登場。
どこかで見てたのかと思うぐらいのタイミングのよさ。

そんな光子を抱き締めて,豊は「愛してる」と何度か言うんですが,それは光子への言葉ではなく,ずっと「豊,わたしのこと愛してる?」と訊かれても答えられなかった沓子への言葉に私には思えました。


そして25年の歳月が流れ――


副社長として新規事業の契約のためバンコクを訪れ,沓子との想い出のホテルであるオリエンタル・バンコクに宿泊する豊。

そんな豊の前に現れたのは,VIP担当マネージャーとしてホテルに勤務する沓子。

「互いに想ってさえいれば,いつか会えると信じていました。もう一度会えないのなら……」

二人はバンコクで運命の再会を果たすのですが……。


原作にはきちんと描かれているのでしょうが,沓子が贅沢なホテル暮らしができた理由,25年後にそのホテルの一従業員になったのかがわかりませんでした。

「あれが別れた旦那」と,豊に隣りに座ってほしいと懇願して話すシーンがあったので,自分より若い女を作った夫と離婚した慰謝料で贅沢ができてたのかな…とは思えましたが。


25年の間に豊は予定通り光子と結婚して,二人の男の子もでき,社での立場も副社長から社長へと進んでいるんですが(原作は副社長のままかな?),次男・剛は親の期待通り優等生として成長しているのだけれど,長男・健は豊に反発して家も出て,音楽の道を歩んでいて。

そんな健の歌が挿入歌の「TWO ROADS」だと思うんですけど,それを聴いてなのかな…で,社長の椅子も友人の木下に譲って,バンコクに沓子に逢いに行くことを決意する豊。

沓子からもらったホームランボールだけを持って向かった空港には,光子が待ちかまえていて。

「銀婚式の記念に渡そうと思っていたんだけど」と包みを渡す光子。

機内で包みを開けると,「サヨナライツカ」の詩集。

そこに挿まれていたのは,25年前に撮られた沓子と光子の写真――


写真,持ってたんだ。ずっと…と思いました。

そりゃあ,取り出して見ることなんかはなかったんでしょうけど,でも,ちゃんと持ってたんだ…と。

私はずっと知ってたんですよ…というのが言いたかったんでしょうか……。



VIP担当マネージャーの席には,違う女性が座っていて。沓子に逢いに来た旨を告げると“サマーセット・モーム・スイート”にいるとの返事が。

おそらく癌で余命いくばくもない状態だった沓子。

豊と散歩したり,ウェディングドレスを着たり,束の間の幸せを味わうのですが,豊に知らせず死んじゃうんですよね。

せっかく,想い出の車を買って,それに二人で乗ろうと豊が訪れたのに,もうホテルの部屋にはホームランボールしか残っていなくて。

悲しみでやりきれない気持ちのまま車を走らせる豊。

事故で豊も死んでしまうのか…と思いましたが,また東京に戻って,社長室じゃないな,椅子が違うから…な個室で,沓子と「愛してる」という会話を何度も交わしてエンディング――



25年後に再会したときの会話で,沓子がニューヨークに行ったと信じて,ニューヨークに豊は探しに行ったんだな…と思える話もありましたが,離れていても,時が経っても,ずっと想い続けられる恋…としては,うまく描かれてなかったように思いました。

身体の繋がりは描かれていても,精神的な繋がりというか,なんというか…が描かれてなかったのではないか…と。


だから,25年後のメイクが余計に気になってしまうんではないかと。

年齢設定を知らないので…ですが,25年であそこまで老け込むかな…と。

どちらかというと,演じているかたがたの実年齢に近いでしょうし。1975年の設定年齢よりも。

社長の桜田なんて,本当におじいさんになってたし。

手のひらのシワとか,シミ,そういう表現はよかったと思いますが,顔のメイクは少しでよかったのでは…と。
お互いメニューを見るときに,老眼鏡が必要であるとか,そういう表現だけでも歳月は充分感じられたし。


まあ,私は,しっかり泣いたんですけどね。。。



大使夫人を演じる川島なお美さんや,光子のおば役の松原智恵子さんが印象的でした…の,私の評価は,あまあまで,☆☆☆☆…です。(☆5が最高)


 ■ 公式サイト http://sayo-itsu.com/
                              


今も公式サイトには一応アクセスできます。

確認できるコンテンツは…ですが。

でも,ずっと主題歌が流れていて,懐かしいなぁ…と。

中島美嘉さんの「ALWAYS」,やっぱり好きです。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

この映画,今観たら,どんな感想を抱くかなぁ。。。



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