2024年も「鉄道模型コンテスト九州大会」が開催され,筆者も現地に赴くことになりました.
この「鉄道模型コンテスト」はもちろん,高校生を中心としたジオラマモデラーの皆様の力作が集うのですが,全体的に考えるとKATO製品の宣伝のためのイベントである印象が強いです.筆者の皆様がお求めになる情報も,KATO製品の試作品であるのではないかと思います.ということで,まずはKATOブースを紹介します.
(掲載以外にも,発売直後の製品も展示されていました)
なんといっても目玉のコントローラー「EC-1」は受注を開始できたこともあり,サウンドボックスを揃えたシステム全体を体験できるようになっていました.できれば,スピーカーも良いものを揃えたくなります.
「鉄道模型コンテスト全国大会」に合わせて受注開始した「ひなび」「SATONO」はすでに塗装サンプルが公開されていました.
113系もよくできていました.下地の緑の塗装も美しいです.
寝台急行銀河はこんな感じです.価格が高くなっていますが,「オハネ25・オハネフ25の0番台」は金型がないので作りようがなく,さらに,現在の情勢で製品を製造するとこのような価格になってしまうとのことでした.
冬の湿原号にはボディマウントカプラー化された旧型客車が登場しますが,既存の旧型客車に波及させることは現時点では検討されていないです.
冬の湿原号に欠かせないタンチョウもこの通りです.
北海道の鉄道シーンを彩ってきた各車両も次々と準備が整っています.
実車が同時期に製造され,先日他社から発売された「スペーシアX」と比較されがちですが,なかなかの仕上がりです.そのまま日本の風景で走っていることも多いです.
筆者としては下松市でパレードを行った第49・50編成「青」を要望していますが,おそらくは出てくるのではないかという見立てがなされていました.
スーパーくろしおの色はこんな感じです.スカートに前回製品のものが取り付けられているあたり,試作品である感じです.
全てのイベントで試作品や過去製品が展示されるとは限らず,雰囲気重視で既存製品がそのまま展示されることもあります.「客車編成セット」もその通りで,もちろん,過去に発売された「ちくま」の金型を使用するとのことでした.
「パシフィックサーフライナー」も展示されていました.
いつの間にかKATO製品だけで九州の様々な鉄道シーンが再現できるようになりました.2023年の鉄コン九州大会で仄めかされた「TORO-Q トラ70000タイプ」も,ワム80000の足回りを使用した構成で開発中です.さらに,今回も事実上の「鉄道模型コンテスト2024記念製品」が登場するようです.正式発表・受注開始を待ちましょう.
先日鶴ヶ島市にオープンした「関水本線」についての紹介ブースもありました.OO-9(1/76 9mm)用ミニジオラマセットが開発中です.また,鶴ヶ島市自身も,ふるさと納税でKATO製品が入手できることをアピールされていました.
と,色々紹介してきましたが,KATOからすると,「プラレール」からスムーズに移行されないという弱みを克服していくことが重要な課題であり,今回はとうとう,「スターターセットを組み立てる」という企画が登場しました.まずは知名度を高める,ということです.KATOは昔から世界に向けて高品質で安価な製品を提供してきていますが,これからも素晴らしい企画がなされることに期待します.
「鉄道模型コンテスト2024」はこの後も複数記事で紹介していきますが,こと,「九州大会中学生モジュール部門最優秀賞」の作品は見惚れるほど素晴らしい作品でした.最優秀賞の作品は1記事で別に紹介します.