24/6/1 序 歴代最高入手難易度の切符を入手する | 金屋代かずおのお部屋

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入手難易度は歴代最高!

「【旅行記】24/7WE銀河ひょうご」において,まずは使用した切符について説明しておきます.

 

  6号車5号室

「WEST EXPRESS 銀河(WE銀河)」の特急券はみどりの窓口・みどりの券売機・e5489で購入できますが,設備によらず人気は非常に高く,基本的に「有人のみどりの窓口にあらかじめ端末に列車のデータを入力しておき,10:00:00に『発信』する」という「1ヶ月前発券(いわゆる『10時打ち』)」を行わなければ入手できません.e5489を操作しても,「発売開始前に列車を指定する」ことはできないため,どうしても「1ヶ月前発券」においては無視できない差が発生してしまいます.また,「みどりの券売機」では10:10発売になります.

(「みどりの券売機プラス」でも「1ヶ月前発券」は不可能ではないですが,9:50頃にオペレーターと接続する必要があり,駅での待機・呼び出しの待機の関係で数十分待つことになり,その間他の利用者は他の切符を買うことができないという,ある意味で迷惑な状態になるため,おすすめしません.)

 

また,「WE銀河」には6号車5号室の他,夜行運行時の3号車のファミリーキャビンが,列車中唯一の設備となります.このような,マルス端末で購入可能な「列車中唯一の設備」は,車椅子対応スペースを除けば,歴代でもこのような事例がありました.

  • カシオペア:カシオペアスイート(展望室タイプ)
  • トワイライトエクスプレス:スイート(1号車・2号車)
  • 夢空間:エクセレントスイート
いずれもまず切符が取れない設備として知られていましたが,「夢空間」はともかく,「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」は最繁忙期に前者は隔日,後者は毎日運転されていました.「WE銀河」の「プレミアルーム1」がこれらの設備と違うところは,一人で利用できること,週4回の運転に留まっていることから,これらの列車より需要に対して供給が少ないということです.
 

  きっぷを買う

筆者としてはこの「プレミアルーム1」については利用できなくてもしょうがないと思っていましたが,「WE銀河」の運行が繰り返すうちに,筆者としては「117系7000番台は『WEST EXPRESS 銀河』としては全般検査を越えられない可能性がある」と感じるようになりました.なぜなら,運行を繰り返すうちに,「気軽に『遠くへ行きたい』を叶える列車」のコンセプトから離れていると感じたためです.

誤算としては「みどりの窓口の縮小」「女性専用席の縮小」です.

前者については,7/6現在,山口県内には有人のみどりの窓口は「岩国駅」「徳山駅」「新山口駅」「下関駅」しかありません,また,みどりの窓口があっても混雑対策などの関係で,1ヶ月前発券の対応を行わない駅が増えてきています.

後者について,「WE銀河」はJR西日本の役員の方が大学に出向いて講義したところ,女子大学生の,JRに対してネガティブな発言をされたことが開発のきっかけになったと報じられています(*).彼女たちの想いに応えられるような列車を開発したのですが,実際の運行では女性専用席が空いていることが多く,ついに,2024年の運行から女性専用席は2号車のリクライニングシートのみとなりました.

 

(*):

  副目的地について

「紀南下り夜行」は2度目の乗車であり,この乗車では「前回のツアーではできなかったこと」を行うことにしました.具体的には「紀州鉄道」の乗車と,「有田川鉄道公園」への訪問です.これに「283系」の運用を合わせ,「WE銀河」下車後は以下の旅程を組みました.

  • 串本 7:20→御坊 9:03 くろしお12号
  • 御坊 10:03→藤並 10:20 くろしお14号(283系)
  • 藤並 13:20→大阪 14:46 くろしお20号
「くろしお14号」については,6/1の時点で前運用の「くろしお29号」が,6号車にグリーン車があるいわゆる「逆イルカ編成」であったことが判明したので,改めて先頭部のグリーン券を発券しています.これも,申込時に283系の編成が確定できなかったツアーではできなかったことです.
※2024年度ダイヤでは,283系はこれまでの「くろしお16号」ではなく,「くろしお14号」で運転されています.誤りがありましたので,7/7に修正しました.
 

行きでは京都駅へ行く際,「加古川線を経由する」ことを軸に検討し,道中で「懐鉄リバイバル塗装 福知山色」が見れることがわかったため旅程に組み込みました.

そこで発表されたのが,「WESTER全線フリーきっぷ」です.ほどなく「まるっとひょうご夏の体験デジタルパス」と併用すると,他に未乗車の区間を乗ると9000WESTERポイントを自然に獲得できることが判明したため,姫路→加古川→福知山→京都・大阪→姫路はこのデジタルパスを使うことにしました.

 

それでは旅を始めますが,ここでお世話になりました関係者の方々にお礼を申し上げます.

 

 

 

  WESTERポイント収集に関する注意

登録したICOCAでの利用分を後日「WESTERポイント」で還元するタイプの「ICOCAでGO」商品について,「KANSAI MaaS」からの購入分はポイントが「チャージ専用」で返ってきます.「WESTER全線フリーきっぷ」などが欲しい場合は必ず「tabiwa by WESTER」で購入する必要があります.従って今回「KANSAI MaaS」でのみ発売されている「和歌山満喫わくわくパス」は使用しておりません.また,共通して新幹線は利用できません.

「WE銀河」に乗車中,「ひょうご夏の体験パス」のためには新大阪駅・大阪駅・天王寺駅(上りのみ)でICOCAを改札できません.改札した時点で特急券が無効になる上,時間的にも不可能です.従ってこの区間は別に紙の切符が必要です.

「神戸・姫路夏の体験デジタルパス」には(駅からかなり歩きますが)神戸ポートタワーや姫路城の入場券が,「まるっとひょうご夏の体験デジタルパス」には加えて,筆者は行きませんでしたが,須磨海浜公園駅から近く,入場料金がやや高額ながら大変な人気を集めている「神戸須磨シーワールド」に入場できるという,DCならではの極めてお得なチケットですので,WESTERポイント収集が主目的であっても可能であればぜひ,これらの施設の利用も検討できると思います.

 

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