2026/3/31に失効 東京駅開業100周年記念Suica | 金屋代かずおのお部屋

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大ヒット記念ICカードがまもなく失効

本年2024年は,東京駅が開業して110周年となります.開業100周年の際には記念Suicaが発行され,発売日(2014/12/20)の混乱は現在でも語り草となっています.その後,通信販売が行われ,最終的には427万枚を発行するという大ヒット記念ICカードとなりました.筆者もその関係で2枚持っています.歴史の重みを感じさせる秀逸なデザインなのも良いところです.台紙が付属していますが筆者は誤って捨ててしまいました.

 

  あれから10年

交通系ICカードのお約束ごととして,「10年間使用していないカードは失効する」ということがありますが,いよいよ,この「東京駅開業100周年Suica」は,2026/3/31に失効します.失効すると通常の利用はできず,JR東日本の窓口にて,カードが回収された上で,デポジットとチャージ金額が戻ってくる扱いとなります.記念ICカードは多数ありますが,記念ICカードの失効予告がプレスリリースされることは極めて異例といえます.それだけ,この「東京駅100周年Suica」の反響が高かったことを示してます.実際に,約250万枚が未使用であるとのことです.

 

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240516_ho01.pdf

 

最近は半導体不足の影響もあり,記念ICカードが発行される機会は少なくなり,それどころか,一部の事業者では無記名ICカードの発行が停止されていることが多く,「ぜひICカードを使え」という案内が通りやすい状態になっています.

また,東日本に限らず,各JRでは有人窓口を大きく減らしていますが.あまりにも減らしすぎて,特に通学定期券,「ジパング倶楽部」を使用する高齢者の方,「ジャパンレールパス」を使用する外国人観光客の方,各社で運行しており,どんどん数が増える一方の「1ヶ月前発券」が必要な切符(そしてやむを得ず断られている)などの利用が捌ききれない状態になってしまいました.JR東日本では,当面有人窓口を大きく減らすことはないと報じられています.

 

左側の「2013.3 交通系ICカード 全国相互利用スタート」は確実に失効しています.以前はよくたくさんICカードを買ったものです.現在は予算が減っており,鉄道グッズのコレクションは鉄道模型のみにしています.

 

交通系ICカードを発行している事業者にはそのような心配を感じにくいですが,プリペイドカードやポイントを発行している事業者が事業を停止すると還付などの手続きが大変になります,やはり,プリペイドカードやポイントは早めに使うのが良いのかもしれません.