カトー・トレインボックス 381系復活国鉄色やくも | 金屋代かずおのお部屋

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引退間近の国鉄色がKATOから登場

月末になり,鉄道模型製品の発売時期を迎えました.今月も筆者は多数の入線を見込んでいますが,今月は2回も遠出を行ったこともあり,とにかく資金繰りが大変です.ただし,この製品に関してはすでに支払い済みでした.

ということで,本日はKATOから発売された「381系復活国鉄色やくも」を紹介しますが,筆者は「トレインボックス限定品」を選択しました.このトレインボックス限定品,特別装丁のブックケース,DVD,シリアルナンバーを兼ねた硬券レプリカが含まれたものになって,550セットのみの存在となっていますが,発表から受注開始・売り切れまでのスケジュールがとにかく厳しかった印象があります.筆者も,受注のスケジュール調整に苦難しました,

 

それでは見ていきます.このような製品は未開封で寝かすのが基本であるとは思いますが,筆者にとっては通常品も同時に購入することはできませんでした.ささっと開封してしまいます.

 

  トレインボックス限定品特別装丁

ダンボールを開けると,下の車両ケースとは別に,DVD,硬券がパッケージの外に梱包されていました.硬券・DVDを入れるためのスリーブは存在しません.ここは車両ケースと同じ箱を用意して専用のスリーブを設定していただきたかったことです.

こちらがDVDですが,実は岡山方の先頭車から「出雲市→岡山」を撮影した前面展望作品は初の商品化であり,その点でも貴重な製品です.現状未開封としていますが,DVDは劣化しますので適当なタイミングで開封することになると思います.

硬券はレプリカ,「4.3.19」はこの国鉄色やくもが運転を開始した日です.

専用の台紙も含まれています.

パッケージも特別装丁です.

ケースの表面には「JNR」の文字が光ります.色は「四季島(初回品・再販品とも)」と同じになっているようです.

 

 

  模型本体

模型としては通常品の「10-1780」と同様です.JNRマークがついていること,床下が黒で台車が灰であることも同じです.付属品はスイッチバーと側面方向幕のステッカーのみで,初心者にも向いているとも言えます.ただし,筆者の個体は動力台車が外れた状態で到着しました.当然,この模型が本体ですので,早速,模型は別のケースに入れ替えています.

この製品にのみ,パンフレットがついています.かなり細かい紹介がされています.

模型としてはこれまでのKATOの381系同様の素晴らしい出来です.強いて言えば,クモハ381型に連結用カプラー・スカートがないこと(ただし,実車でこの編成に単純に3両増結して運用されたことはないようです),ヘッドマークに実車にある「くろしお」などの付録がなかったことが気になります.ただし製品化されたこと自体に比べると些細なことです.

ベンチレーターが増設されている個体差があるサハ381-231も再現されています.

そして模型では,同一編成に3色入れることが可能です.

実際の「381系やくも」で4色混成を行う場合は,まずグリーン車を組み込む編成が4両しか存在しない「緑やくも」であることがほぼ必須であり,その後に「スーパーやくも」「国鉄色やくも」のモハユニットを連結し,「ゆったりやくも」のクハを連結することになると思います.警備上の問題(実際に,沿線では迷惑撮影行為で苦情が相次いでおり,撮影地が開拓されては閉鎖(立ち入り禁止に)されるという事態になっています)があるため,仮に実際に行う場合は車両基地内の展示会で披露する形になると思います.

日本型Nゲージ鉄道模型を購入する機会は今後減ると見込んでいますが,この「やくも」に関しては最後まで追いかければと思います.今回「トレインボックス」で発売されたことにより,新たな販路ができて実現可能になった「復活緑やくも」にも期待します.「現役緑やくも」とは模型的にも差異が大きいにもかかわらず,KATOで「現役緑やくも」を製品化しているが故に,「復活緑やくも」を製品化する場合は一般流通にならないと思っています.