他社製品も意識? トミーテック 2020年6〜7月 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(今回は編成での発売にはなりません)

 

トミーテックから2020年6月〜7月に発売される製品が発表されました.詳しく見ると,商品構成次第では新たな販路を広げられたのではという印象があります.

なお,今回は必要に応じて,マイクロエース・グリーンマックスの新製品も紹介します.

1枚目(7月発売予定)

  • 先日行われた「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」で発表された,京成電鉄のAE型「スカイライナー」です.10周年を迎えての満を持しての製品化であり,よくできる製品になりそうです.
  • 価格も抑えられています.マイクロエース製品も仕様変更再生産されますが,1万円近くの差は,模型製品の出来の差で埋められそうにありません.
  • 惜しむべらくは,「8両セット」での販売ということです.子供連れの海外旅行で,子供の最大の思い出が「行き帰りに乗ったスカイライナー」ということはよくありそうなパターンであり,旅行の内容・行き先によっては,この製品がお土産として選択されることはあり得ます.基本セットが3・4両セットであれば買いやすくなったのでしょうか.なお,AE型は先頭車にパンタグラフ・電動機があり,模型商品構成上で動力車を選ぶ必要はありません.実際,製品では付随車(車椅子対応設備付き)にモーターが入っています.

2枚目

  • 「北海道の恵み」シリーズの残り2両「道北」「道東」が製品化されます.7月発売予定です.
  • 御誂え向きに,マイクロエースの「びゅうコースター風っこ」が「風っこそうや」をモチーフに仕様変更再生産されます.関連製品を全て買って再現しろ,ということでしょう.
  • さらなる御誂え向きに,マイクロエースのキハ261-0系も仕様変更再生産されます.これも買って宗谷本線を再現しろ,ということでしょう.
  • コンビネーションボードBが6月に価格変更再生産されます.さすがにコンビネーションボードAより安い価格では売られません.コンビネーションボードAも再生産されます.

3枚目

  • EF81の「初期型・JR貨物更新車」が6月にリニューアル再生産,「敦賀運転所・Hゴムグレー」が追加されます.前者は,再生産されるコキ50000の,後者は「リゾート白馬」の牽引用と思われます.
  • また,「サロンカーなにわ」が再生産されますが,現代の水準ですとライト周りの設計が古いことと,この時代であれば旧塗装(ゴールド・グリーン車マークあり)の方が良かった気がします.

個人的には,EF81の0番台はKATOの方が良い気がします.

 

4枚目

  • 埼京線のE233系はTOMIXでも7月に仕様変更再生産されます.前面用パーツには「各駅停車 海老名」がセット済みであることがアナウンスされていますが,果たして「特急 埼京線直通 新宿」などはセットされるでしょうか?相模鉄道にとっても,自社を代表する列車が他社の車両であっては我慢ならないかもしれません.しかし,埼京線のE233系で相鉄全線を運行できてしまうのも事実ではあります.
  • 基本4両セットになっています.基本セットに紙箱を使わない場合はこの構成になります.
  • 35mmのトラスガーダー橋が4月に追加されます.実際にもよくあるタイプの橋です.

5枚目(7月発売予定)

  • 200系F編成が動力系変更で再生産されます.そのため,旧製品とは互換がありません.パーツは分売されているため,交換すれば良いです.
  • 100系スタイルの221型・222型の200番台も新規制作されたセットも用意されます.最大のポイントは,100系X1編成譲りの「つり目」まで修正されるかどうかでしょうか(参考:こちら).

6枚目(6月発売予定)

  • 「500 TYPE EVA」がファーストカーミュージアムで,1号車が製品化されます.編成ではないものの,以前発売された限定品を購入できなかった方にとっては待望の製品になるでしょう.以前の限定品と異なり,「山陽新幹線40周年ロゴ」は外されています.
  • この製品が企画できたということは,編成製品も企画できたのではないかと思います.「500 TYPE EVA」はモチーフ・製品に使用された技術とも非常に人気が高く,高額でありながら人気製品となりました.TOMIXの限定品は動力系が変更になった場合は再販の余地が出てきますので,今後の展開を見守ります.ただし,2020年2月現在エヴァンゲリオンは名鉄とコラボしている(グリーンマックスから模型製品も出ます)ため,すぐにはならないと思います.
  • できれば,限定品同様の印刷であってほしいものです.価格は印刷技術・版権の関係か,無動力先頭車1両としては非常に高額になっています.
  • 「ハローキティ新幹線」もファーストカーミュージアムで1号車が製品化されます.並べてジオラマを作れということでしょう.こちらは通常品扱いの編成製品が,動力周りのリニューアルもなく,3月に再生産されます.
  • なお,これらの製品の印刷は剥がれやすいので,取り扱いには細心の注意が必要です.

その他,鉄コレで相鉄7000系が,ジオコレで佐川急便のトラックなどが製品化されます.

また,EF67が2製品とも再生産されますが,個人的には時期尚早であると思います.地方(山陽本線ではありますが)の補機専用機であるためそこまで多数の需要があるとは思えず,EF210-300の新塗装の方が良かったと思います.なお,EF210の「JRFマーク」が外れたスペースには,桃太郎のキャラクターが描かれることになっています.

https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/18c28fe2c8064ca8a34ef2b61c89f4e1.pdf

 

今回筆者が欲しいと思ったのは「500 TYPE EVA」のファーストカーミュージアムのみです.

京成電鉄・相模鉄道の意向もあるのでしょうか,もう少し廉価かつキャッチーな製品企画にできなかったのかと思います.

動力仕様の見直しもあり,限定品であっても再販できるようになっています(例:きたぐに旧塗装).今後の展開を注視します.

 

※一部新製品・再生産品は省略させていただきます.