やっと春の暖かさが感じられる頃となりました。

久しぶりに 百人一首です。

 

屏風に百人一首かるたを貼り合わせています。

紙は平安調で、

具引き紙に 金銀切箔や砂子が振ってあり、

キラ(雲母)刷りの文様もあります。

 

これら百人一首の歌より、

春の歌をお届けします。

 

きみ可多め 春のヽ尓いてヽ 王可那つむ

王可ころもて二 ゆきハふ利徒ヽ

(君がため春の野にいでて若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ)

 

 

久方の 悲可利能と介支 春の日尓

し徒こヽろ奈久 花の千流らん

(久方の光のどけき春の日に しづ心なく花のちるらん)

*これは 手作りの切り継ぎ料紙に書いています。

 

 

もろとも二 あ者れとおもへ 山佐久ら

花よ利本可二 し流人毛奈志

(もろともにあわれと思え山桜 花より他に知る人もなし)

*こちらは、破り継ぎの料紙に書いています。

 

 

 

人ハいさ こヽろもしらす ふるさと盤

花曽無可しの 可二尓本日希流

(人はいざ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香に匂いける)

 

 

い尓しへの 奈らのみやこの やへ佐くら

介ふこヽの邊耳 尓本悲ぬる可那

(いにしえの奈良の都の八重桜 今日九重に匂いぬるかな)

 

 

上級になると、

このような散らし書きの作品を

自分で書けるようになってきます。

 

 

 

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