嫌な記憶を相対的に減らすため、楽しい記憶を増やしていく ~長男の「お母さんには内緒ね」~ | 東京府中の税理士、金成祐行の日々の気づき

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東京府中の税理士法人かなり&パートナーズの経営や、強度行動障害の状態にある自閉症の息子との生活など悪戦苦闘ですが、日々気づいたことを書いております。

 

◇また強くなってきた行動障害

強度行動障害の状態にある長男。

今年度に入ってから、

また少し状態が厳しくなっています。

ヘルパーさんに対する他害が出たり、

家具などを壊したり。
 

その時には決まって、

虐待を受けた施設の、

副理事長や支援員の名前を、

口にします。

 

虐待を受けてから、

もう8年も経つのに、です。

長男は、

虐待によるPTSDと診断されています。
過去の嫌な記憶が、

今なお長男の中に強く残っており、

やはり状況は厳しいなぁ…と、

感じずにはいられません。



◇「もう、こないよ」

妻が介護している、

土曜の夜から日曜の朝も大変でした。

長男は、
虐待された施設の支援員たちの名前を、

矢継ぎ早に口にします。

そのたびに妻が、

👉「もう、こないよ」

と伝えます。

きちんと、伝えられれば良いのですが、

伝えるタイミングが悪かったりすると、
その都度、

風呂場を叩きに行ったり、

シャンプーをぶちまけたり……

昨晩は、

妻が二回、頭を叩かれたそうです。

 

このような、

夜中まで行動障害が続きます。

 

これが、今の日常です。

 

過去の記憶と、今ここにある現実。
その区別をつけながら、

彼に安心してもらうことの難しさを、

私たちは日々感じています。



◇ところが、今週の外出では……

そんな毎日なのですが、
今週の外出は、

とても穏やかだったようです。

東京が少し涼しかったことも、

良かったのでしょうか。

ヘルパーさん2名と一緒に、

ある動物園へ。
ご機嫌で外出できたそうです。

そして、お昼にはハンバーガー。
ここで、

ちょっとした事件が起きました(笑)。

長男は、
ポテトを2つ注文したそうです。

最近、

肥満気味で血液検査の結果も

あまり良くないため、妻から、

👉「食事は少し控えめにしてね」

と言われています。


長男も、

それをちゃんと分かっていたのでしょう。

ポテトを2つ注文した後、

ヘルパーさん達に一言。


てへぺろお母さんには内緒ね」


(笑)。



◇ちゃんと分かっているんですね

この話を聞いて、
私も妻も思わず笑ってしまいました。

「内緒ね」と言うということは、
お母さんから何を言われているのかも、
ポテトを2つ食べることを、

お母さんがどう思うのかも、
長男はちゃんと分かっている、

ということです。

もちろんヘルパーさんは、
内緒にはせず、

妻にしっかり報告してくれました爆  笑


でも、
動物園へ行って、
ハンバーガーを食べて、
ポテトをもう一つ食べたくなって、


てへぺろお母さんには内緒ね」

そんな何でもない長男の反応が、
私たち夫婦には、

とても嬉しく感じられました。



◇楽しい記憶を、少しずつ

虐待によって受けた心の傷は、
簡単に消えるものではないのでしょう。

長男本人も、
私たち家族も、

ヘルパー事業所の皆さんも、
悪戦苦闘の毎日です。

それでも、
こんな日もあります。
穏やかに外出できた。
動物園を楽しめた。
好きなものを食べられた。

そして、
ちょっとした「内緒話」までできた。

 

過去の嫌な記憶を、
無理に消すことはできません。
 

だから私たちにできるのは、
安心できた経験、

楽しかった経験を、

一つずつ積み重ねていくこと
なのだと思います。

・今日も大丈夫だった。
・今日も楽しかった。
・この人たちと一緒なら安心できた。

そんな記憶が少しずつ増えていけば、
過去の嫌悪記憶が占める割合も、

相対的に小さくなっていくかもしれません。

焦らず、一つずつ。
 

強度行動障害の状態にある、

大変な日の間にある、
こういう何でもない穏やかな一日は、

長男にとって、

人生の大切な1ページです。


大切にしていきたいですね。