映画【ヒトラーの忘れもの】ローランド・ムーラー× ミケル・ボー・フォルスゴー | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

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おはようございます☀️今日は朝から申し訳ないです💦戦争のその後の映画【ヒトラーの忘れもの】を紹介させて貰いたいです悲しい

ヒトラーの忘れもの】マーチン・サントフリート監督による2015年のデンマークドイツの歴史ドラマ映画でした。第89回アカデミー賞外国語映画賞にはデンマーク代表として出品されノミネートされています。

🔵まずはいつもの予告編からどうぞ🎥


🔵映画の概要は、

映画は史実に触発されており第二次世界大戦後のデンマークに地雷撤去のために送られたドイツ兵が描かれたものです。地雷撤去を強要された2000人以上のドイツ兵のうち約半数が命を落としたり手足を失ったりしたといわれています1945年5月のドイツ降伏後、若いドイツ兵の戦争捕虜の集団がデンマーク当局に引き渡されナチス・ドイツが砂の中に埋めた200万以上の地雷を撤去するために西海岸へと派遣されます。これは戦争捕虜の強制労働を禁じるジュネーヴ条約に違反する命令だったんです。少年兵たちはデンマークのカール・レオポルド・ラスムスン軍曹の指揮の下、危険な作業に身を投じる羽目になるのでした。


🔵日本公開のタイトルは【ヒトラーの忘れもの】ですが日本あるあるで本題は違います。

原題『Under sandet』の日本語訳は『砂の下』。英語の題名は『Land of Mine』の日本語訳は『私の土地』。3パターンのタイトル、どれも映画の内容に合っていて唸りました。

🔵【ヒトラーの忘れもの】キャスト3人は、

💣ラスムスン軍曹(ローランド・ムーラー)

デンマーク軍の軍曹。ある海岸エリアの地雷除去を担当する。約10名のドイツ兵捕虜を厳しく管理し地雷の除去作業をさせる。いつも愛犬を連れている鬼軍曹。

💣エベ大尉(ミケル・ボー・フォルスゴー)

デンマーク軍工兵部隊の大尉でラスムスンの上官。地雷除去作業の全体を指揮する。ドイツ人を憎んでおり少年兵に対しても卑劣な嫌がらせをする。

💣セバスチャン・シューマン(ルイス・ホフマン)

ドイツ兵捕虜。デンマークの海岸に派遣され、過酷な地雷除去を命じられる。ラスムスン軍曹とは親子ほど年が離れている少年兵。

🔵映画のあらすじです🗒‪✍🏻

【起】


第二次世界大戦中、ナチス・ドイツは占領下のデンマークの海岸に220万もの地雷を埋めた。1945年5月にドイツが降伏すると2000人のドイツ兵捕虜が地雷除去の為に西海岸に派遣される。その多くは地雷を扱った事の無い少年兵であった。全体の指揮をするエベ大尉は、少年兵たちに地雷の仕組みについて説明を始める。そして空っぽの地雷を使って練習をさせるとすぐに本物の地雷を使う訓練に移行。少年兵を一人ずつトンネルに入れさせ、決められた時間内に信管を抜くという実践をさせた。

信管とは弾薬を構成する部品の一つであり弾薬の種類と用途に応じて所望の時期と場所で弾薬を作動させるための装置です。

失敗すれば命を落とすという緊張感の中、少年兵たちは無事に作業を進めていくがある少年兵が失敗して爆死してしまった。


十分な訓練をしないまま少年兵達は各エリアに配置された。ラスムスン軍曹が受け持つ海岸エリアに派遣されたのはセバスチャンなど10名余り、軍曹は少年兵に対して厳しく接しこのエリアにある4万5千個の地雷を全て除去しろと命じた。1時間に6個ずつ除去すれば3ヶ月後に祖国に帰れるのだとも言った。


少年兵はすぐに作業に取り掛かった。砂浜で一列に並び、ほふく前進をしながら棒で砂浜を突き刺し、地雷を探し始める。


発見すると周りの砂を取り払い中心部にある信管を慎重に取り出す。この地道な作業をひたすら繰り返すのだ。

【承】


初日の作業が終わると少年兵たちは物置小屋で体を休めるが何も食べてないので空腹だった。セバスチャンは空腹を軍曹に伝えたが軍曹自身も本部から何も聞いていないと冷たくあしらった。セバスチャンは夜中に抜け出し家畜小屋から食料となりそうなものを盗み出した。

翌朝、少年兵で双子のレスナー兄弟が体調不良となり軍曹に休みたいと訴えた。しかし軍曹は働くことを強要。その後、他の者も体調不調となり始めヴィルヘルムは地雷の上で嘔吐してしまった。それによって地雷は爆破しヴィルヘルムは両手を失う重傷を負う。家に帰りたいと泣き叫ぶ彼に、軍曹は麻酔で眠らせ、本部に引き渡した。


セバスチャンは軍曹に、家畜のエサを盗んで皆で食べたと白状した。そのエサにはネズミのフンが混ざっていたため食中毒を起こすのは当然だった。軍曹は少年兵たちに海水を大量に飲ませて胃の洗浄をさせ水をかけて体を洗わせた。翌日、軍曹は本部に行きこっそり食料を持ち出した。その際、ヴィルヘルムの様子を見ようとしたがもう死んだと聞かされるのだった。


軍曹は小屋の前に食料を置くと、知らん顔をして自分の宿舎に入った。少年兵たちはその野菜を煮込み無心になって食べた。軍曹は少年兵たちにはヴィルヘルムは回復して帰国したと嘘をついた。元気になった少年兵たちは再び除去作業を始めた。

【転】

別の日、突然エベ大尉が仲間を引き連れて小屋にやってくる。一人の少年の頭に小便をかけるなどの非道な行為を始めたため軍曹は止めに入った。大尉はお前が食料を持ち出した罰だと言い少年兵たちに情が移ったのではと指摘した。


ある日の作業中、そのエリアに埋められた地雷は上と下の二重になっていることに気付いたセバスチャンは皆に気を付けるよう呼びかけた。しかしその声が聞こえなかった双子兵士の弟ヴェルナーは信管を外した地雷を持ち上げて下の地雷が爆発し、体が粉々に吹き飛んだ。兄のエルンストは分身のような存在だった弟の死が受け入れられず地雷原に走り出したため仲間は必死で止めた。軍曹は本部で再び食料を盗み出し少年兵に与えた。


ある日、軍曹は彼らに一日の休日を与えた。地雷の撤去が終わったエリアで軍曹も交じってサッカーや駆けっこをして和やかに過ごすセバスチャンたち。


しかしその帰り道、軍曹の愛犬が地雷を踏んで死んだ。軍曹はそのエリアを担当した少年兵を酷く叱り自分が甘やかしたせいだと反省した。

【結】


翌日、軍曹は少年兵たちを一列に並ばせると、砂浜を隅々まで踏ませ地雷が無いことを確認させた。夜中に逃亡を図ろうとした少年がいたがセバスチャンは作業が終われば帰すと軍曹と約束したのだと言って彼が逃げないようベッドに括り付けた。


翌朝、娘を探してくれと民家の母親が小屋に飛び込んできた。砂浜に行くと少女は地雷が残っているエリアで無邪気に人形遊びをしていた。セバスチャンはほふく前進で地雷を取り除きながら少女に近づく。そこへ精神のバランスを崩したエルンストがフラフラと砂浜に入り少女を抱き上げセバスチャンに差し出した。


その後エルンストは地雷原に向かって走り出し地雷を踏んで死んだ。悲しむセバスチャンに軍曹は「もうすぐ終わる、家に帰る」と何度も唱えさせて落ち着かせた。

撤去が終わりかけたある日、回収した地雷を荷台に積む作業をしていた6名が処理不足が原因の大爆発で死んだ。その作業に加わっていなかったセバスチャン達4人は別の地で除去作業を続ける事になった。


ここでの撤去が終わればドイツに帰すと約束していた軍曹は彼らの解放を大尉に懇願したが、受け入れられなかった。軍曹は命令を破りセバスチャンたちを国境付近まで連れて出すと「走れ」と言って逃がしてやるのだった。

映画ラストのテロップでは"2000名のドイツ兵捕虜が除去に当たり150万の地雷を撤去。半数近くが死亡または重症を負いそのほとんどが少年兵だった"と記された。

🔵実話だけに、犠牲になったのがまだ良く分からない少年兵だけに、怒りや哀しみの持って行き場が無いのが観ていて辛く苦しかった。時代が時代と言ってしまえばそうかもしれないけどなぜ?大人が、埋めた情報を知る当事者が自身で撤去しない?

映画の全編、緊張といつ地雷が爆発するかも知れない恐怖で観ていた私も身体に力が入ってしまい映画の鑑賞後にはかなり疲れていました。

ドイツが第二次世界大戦で降伏した後……と言う話を踏まえたとしましょう。占領区であったデンマーク人の気持ちも戦後のゴタゴタで100歩譲って分からなくもないですが。兵士と名は付いているとは言え子供達に容赦ない命令をしてしまうのは『戦争』が人間を『狂気』に変えてしまったからなのか。どこかで見た様な気がするのですが、地球上で必要以上に痛めつけ合う動物は『人間』だけなんだそう。愚か過ぎて自分が人間である事が恥ずかしくなります。ただ、【ヒトラーの忘れもの】のラストシーン。きっと軍曹がこれが人間らしいと信じた行動、『少年兵達を逃がす』。ここはグッと来てしまいました。軍曹のその後は描かれていなかったけど殺されるかかなり酷い罰を与えられたであろうと想像します。

機会があったら是非観ていただきたい秀作です。背景には実話って事を思いながら、自分の家族だったら、色々思いながら観て欲しいな。

今日も最後までお付き合いくださってありがとうございましたおねがい

次回はドラマの予定です。良い一日になります様に☆。.:*・゜