映画【ブルックリン】シアーシャ・ローナン×エモリー・コーエン | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

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こんばんは🇮🇪今日は洋画【ブルックリン】の紹介です🇮🇪

ブルックリンは2015年に製作されたドラマ映画です。アイルランド·イギリス·カナダ·アメリカの合作作品になります。監督はジョン・クローリー、脚本はニック·ホーンビィでした。コルム·トビーンによる同名の小説を原作としています。
映画の予告編から🇮🇪


【ブルックリン】概要は、
愛が見えない街で私は未来を探していた。アイルランドの田舎町に住む少女エイリシュ(シアーシャ・ローナン)は姉の勧めで祖国を離れニューヨークで暮らし始める。故郷との違いに戸惑いながらもイタリア系移民のトニー(エモリー・コーエン)との出会いや周りの人との交流により洗練された女性に変化を遂げていくエイリシュ。

しかし彼女の元に故郷からある悲報がもたらされ

1950年代を舞台に二つの国と愛に揺れる女性の成長を描く移民ドラマです。

実は初めはルーニー・マーラがエイリシュ役を演じるということで話が進んでいたそうです。映画化に向けて動くうちにシアーシャ・ローナンの名前が浮上。しかしエイリシュを演じるには当時若すぎたためプロジェクトは数年ストップしてしまいます。

ルーニー・マーラはその間に企画を降り再びプロジェクトが動き出した頃にはシアーシャの年齢がぴたりとはまりました。88回アカデミー賞にはシアーシャが『ブルックリン』で主演女優賞、ルーニーが『キャロル』で助演女優賞にノミネート。どちらも1950年代のニューヨークが舞台なので因縁めいたものを感じますが今回はお互いにとって良い選択だったと言えそうです。

🇮🇪少女の成長と画面の変化

映画『ブルックリン』をより楽しむために知っておきたいのが画面の変化。ジョン・クローリー監督は今作を大きく3つに分けて画作りを行いました。

🇮🇪アイルランド1️⃣

ニューヨークに移住する前のアイルランドは窮屈な街を象徴する様にタイトなフレームで映されておりアイルランドのシンボルカラーである"を中心にカラーがまとめられています。

🇮🇪ニューヨーク

エイリシュがニューヨークへ発つとここで初めて的確なワイドショット。色はカラフルで楽しげになり1952年のアメリカポップカルチャーを垣間見ることが出来ます。祖国を忘れない様に"を身につけていたエイリシュも次第にアメリカに馴染む色を選ぶようになっていくのです。

🇮🇪アイルランド2⃣

エイリシュが再びアイルランドへ戻ると祖国があらためて魅力的に写ります。初めのイングランドより明るく少しカラフルになった世界。監督は色に注目して映画を3つのパートに分けることでエイリシュの変化を見せたかったと言います。

🇮🇪ニューヨークと移民

映画を観るにあたって知っておきたいのがアメリカと移民の関係です。この映画で描かれる1950年代を含む19世紀末〜20世紀の初頭、アメリカは公共事業の拡大に向け大量に移民を受け入れていました。町並みやカルチャーがおしゃれと話題になっているブルックリンですが実は移民の街。アイルランド系やイタリア系など移民して来た人々が暮らしをスタートさせる場だったのです。現在のアメリカ人口のほとんどは移民の末裔が占めており移民のアイデンティティーを扱う映画となると他人事ではありません。わたしたち日本人には身近に感じられないかも知れませんがこの辺りを押さえて観ると理解が深まります。

映画のキャスト紹介です

🇮🇪エイリシュ(シアーシャ・ローナン)

主人公エイリシュを演じるのはシアーシャ・ローナン。今作の演技が評価されてアカデミー主演女優賞にノミネートされました。まだ22歳という若さですが既に『つぐない』で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされておりまだまだ成長が期待される若手の1人です。こちらを見透かす様な色素の薄い目が特徴的。等身大で普通のキャラクターを特別に変える演技力と圧倒的な透明感から目が離せません。

🇮🇪トニー(エモリー・コーエン)

エイリシュと恋に落ちるイタリア系移民の青年トミーを演じるのはニューヨーク出身の俳優エモリー・コーエン。

エモリーはザ・アーツ大学で奨学金援助を受けながら演劇を学び『スマッシュ』というドラマでデビュー。大役を掴んだのは今作が初めてなので今後に期待したいですね。

🇮🇪ジム(ドーナル・グリーソン)

アイルランド上流階級の御曹司役を演じるのは『ハリー・ポッター』のビル・ウィーズリー役でおなじみアイルランド出身のドーナル・グリーソン。カメレオンよりもっと自然に様々な役柄をさらりとこなしてしまう器用さががあります。『スターウォーズ フォースの覚醒』『レヴェナント』『エクス・マキナ』『ブルックリン』と2015年アメリカ公開の映画を並べただけでも分かる通り映画選びが秀逸です。これからも彼の出演作は面白いと思って間違い無さそうです。

【ブルックリン】あらすじです🇮🇪

【起】

舞台は1950年代。アイルランドの田舎町に暮らすエイリシュは良い仕事に恵まれず閉塞的な日々を送っていました。そんなエイリシュにとって姉のローズは美しく簿記係として活躍する憧れの存在でした。そんなある日エイリシュはニューヨーク・ブルックリンへの移住を決断します。

ローズの紹介でブルックリンに住む神父が仕事や寮の手配をしてくれるというのです。姉と年老いた母を残して故郷を去ったエイリシュは悲しむ間もなく激しい船酔いで体調不良に。そんなエイリシュを介抱してくれたのは同室の女性でした。その女性はすでにアメリカに移住したアイルランド人で一時帰郷の帰りでした。女性は無事に入国できるよう入国管理局でのふるまいもエイリシュに教えます。毅然とした態度で臨むこと、リップとチークをつけ明るい顔色にすること、地味過ぎず派手すぎない服を着ること。これを守ったエイリシュはついにアメリカへの入国を果たします。しかし内気な性格が災いしデパートの販売員の仕事はうまくいかず寮生の下世話な話にもついていけません。そしてローズからの手紙を読みエイリシュは深刻なホームシックに罹ってしまったのです。

【承】

そんなエイリシュに転機となる出来事が起きます。一つは神父が勧めた大学での簿記講義を受け始めたこと。簿記の勉強に目覚めたエイリシュはローズと同じように簿記係となる夢を抱くようになります。そしてもう一つの出来事はイタリア系アメリカ人のトニー・フィオレオとの出会いでした。トニーの陽気さと誠実さにエイリシュは徐々に惹かれ、二人はデートを繰り返すようになります。

それと比例するようにエイリシュは販売員の仕事でも見違えるような活躍を見せるようになっていました。そしてエイリシュは簿記の試験に合格を果たしトニーとも恋人関係に。まさに順風満帆な日々を送っていました。

しかしその矢先にエイリシュに悲報が届きます。最愛の姉ローズが病死したのです。激しい悲しみに襲われたエイリシュはローズに苦労をかけてアメリカに来た事を後悔し始めていました。

そんなエイリシュを慰めようとトニーはロングアイランドの緑茂る土地に連れて行きました。その土地はトニーたち家族が購入を考えている土地でトニーはエイリシュにロングアイランドで結婚生活を送ろうと伝えました。エイリシュはこの申し出を快諾します。

【転】

エイリシュは姉を弔おうと一時帰国を決めますがトニーはエイリシュがもうアメリカに帰ってこないのではないかと嫌な予感を覚えていました。この不安を払しょくするためにトニーはすぐに結婚することを提案、二人はお互いの家族に内緒で籍を入れることを決断します。

役所での婚姻手続き中、トニーは近くにいたアイルランドから移住してきた男性と談笑していました。偶然にも男性の妻はエイリシュと同じ出身地でした。帰郷したエイリシュはローズの墓の前で涙を流しながらトニーとの結婚を報告します。しかし故郷には吉報もありました。親友のナンシーが結婚するというのです。エイリシュはナンシーの結婚式のため一か月間の滞在を数日延ばすことにしますが思わぬ形で故郷に後ろ髪を引かれることになります。ナンシーがエイリシュにジムという好青年を紹介しさらにジムの紹介でローズの職場の手伝いをすることになったのです。ジムは教養があり紳士的でトニーとはまた異なる魅力にエイリシュは惹かれてしまいます。そしてローズの簿記の仕事を引き継いだエイリシュは上司から絶大な信頼を寄せられてしまっていました。

【結】

トニーから手紙が届いていましたが罪悪感からエイリシュはなかなか返事を出せないでいました。ナンシーの結婚式は済みエイリシュはトニーの元に戻れる状態でしたがジムから愛の告白を受けてしまいます。そんなある日、エイリシュはかつて働いていた食料品店の女店主ケリーに呼び出されます。ケリーはひどく意地が悪く温厚なローズですら嫌悪していた女でした。驚くことにケリーはエイリシュが結婚していることを知っていました。ブルックリンに親せきがいる店の常連客から教えてもらったと得意げに話すケリー。役所でトニーが話していたアイルランド人一家がそうだったのです。ケリーはジムとの仲を取り上げてエイリシュを脅そうとしていました。しかしエイリシュはこれを遮り自分の結婚した証の本当の名前、エイリシュ・フィオレオをはっきりケリーに名乗り店を出て行ってしまいます。忘れてしまっていた街への絶望感を再び思い出したエイリシュは急いでアメリカに発つ準備をします。ジムとの交際を喜んでいた母に結婚を報告すると母はエイリシュに別れを告げただ静かに抱きしめるのでした。ジムには会わず別れの手紙だけを送りエイリシュは再び船旅へ。船にはブルックリンに向かう垢抜けない少女も乗船していました。エイリシュはかつて船で出会った女性のように少女に船旅とアメリカでのふるまいを教え始めました。そしてやがて行き着いたその地は故郷になると伝えるのでした。

ブルックリンに到着するとエイリシュはまるで何もなかったかのような表情で仕事終わりのトニーを待ち構えていました。二人は熱い抱擁を交わし再会を喜ぶのでした。

エイリシュが海水浴で着ていた緑の水着、私の母(現在80歳)の若い頃の水着写真とよく似ているのにびっくりしました。1950年代の流行りのスタイルだったんだろうね。

エイリシュが一時帰国をした時に不覚にも他の男性に心を奪われちゃったけどその事実は一生トニーには隠し切って欲しいですね。トニーが一途に待って居たんだから墓場まで持って行って生涯トニーと幸せになってと切に願うんだよね。

【ブルックリン】監督のインタビューも🇮🇪

一番好きなシーンは、原作にはないラスト

お気に入りのシーンは二つあります。まず二番目に好きなのはエイリシュがブルックリンの教会で高齢者に食糧を供給するシーンです。ここでエイリシュは悲しみに暮れていた自分がたくさんの移民の中の一人であることを学びます。そしてお金や上等なスーツを持ってアイルランドに戻るといった成功体験を持つのではなくかつてアメリカで橋や道やトンネルを作ったのであろう、貧しい高齢者たちと触れ合うことによってエイリシュは目から鱗のようにアメリカに移住することで全てが上手くいくわけではないという現実を知るのです。

一番好きなのは終盤で船上のエイリシュがアメリカに移住する若い女性に会うシーンですね。このシーンは原作にはなく脚本のニック・ホーンビィが付け足したものなのですがエイリシュが一つの円環を閉じるこの場面は私にとって非常に感動的なものとなりました。このシーンでエイリシュは一年前に自分がそうだったように純真でこれから何が起こるか分かっていない若い女性に話しかけられますがエイリシュは自分が抱える悲しみで手一杯なので会話を止めてしまいます。しかし彼女はその後不親切になるべきではないことに気づき若い女性に自分からアドバイスするのです。エイリシュが親切になるこの瞬間はテネシー・ウィリアムズの戯曲『欲望という名の電車』に登場するセリフのように「移民は見知らぬ人からの親切心を頼りにしている」という私が伝えたかったメッセージを表しています。だからこそこのシーンが一番好きですね。


小説の【ブルックリン】はどんな物語に描かれていたんだろう、凄く興味があります。最近、洋画は1900年〜1960年代の自分が生まれるちょっと前のドラマに非常に興味を持って選んで視聴する様になりました。

【ブルックリン】の1部動画です。


昨日、市民病院の検査日でCT検査をして来ました。転移は見られないと言われ、もう少しは生きられそうだよ。腎臓が薄いのがちょっと気にはなるけど今に今、どうこうなるものでは無いって。しばらくまた自宅療養です(笑)

次回はドラマの予定です📺

いつも長文を読んで下さってありがとうございます😊🙇‍♂️また懲りずに来てね❣️