今日の一枚。
いや~香ばしかったわ…
風物市場については、後日。
さて、引越しのつづき。
警備員のおじさんを追い返し
「じゃ、始めましょうか」
と見ると、まだ何も運んでいないのに
汗どっさりの小鉄
…ダイジョーブ?
力持ちだけど小柄なおじさん
(ダンボールを持ってきた人)
が次々と詰めておいた荷物を運び出す。
なんせ、フルオプションの家。
その辺に置いてある体重計さえも
その家のものだったりするので
「これは?」
「違います!」
「これは?」
「持っていきます!」
持っていくものとそうではないものを
いちいち指示出さなければいけないので
これが結構、忙しい
しかも、小鉄の汗の量がハンパないので
それも目が離せなくて、忙しい
さらに、
先日、予想通りダンボールが足りず
入りきらなかった荷物と
ハンガーにかかったコートや洋服は
「これに入りますかね…?」
特大の緑色のダンボールが3つ。
大きいとはいえ、入るのか?
いや、箱類が他にないなら
入れなければ
…っていうか、コート類は
洋服掛けみたいなのに掛けて
運んでくれるんじゃなかったっけ?
「コートとかも、これに入れますよね」
「そうですね…」
…やっぱり。そしてあなたは汗だく。。。
その結果。
箱にどさどさ放り込まれて
ぎゅうぎゅう詰めのぐっちゃぐちゃ
クリーニングされたコートも
ちょっとお高いスーツも
まさかの箱詰め状態
あー、、、放り込まれてる、、、
…などとぼんやり見ているヒマはございません。
家人は次のアパートで待機のため
行ってしまったので…
「ガス代の精算~!」
「ハイハイ!」
「管理費も、これこれこうで~」
「ハイハイ!」
「あのー、これも運びますか?」
「あー、ここからここまで、全部!」
っていうか、小鉄の汗、
壊れた蛇口のように吹き出ているけど
タタタ、タオルなかったかしらっ?
これじゃ、荷物にも家の中にも、
うっかり私にも…
ああああ、タオルは箱の中だっ
しかも、大家のおばあちゃん。
どれも自分が買ったオプションなので・・・
「私が買っておいたまな板あるかしら?」
「まな板ありますかー?」
「はっ?(まな板なんて最初からないし!)」
「扇風機はどこかしら?」
(走って持ってきて、見せる)「ベランダに!」
「お皿はどこかって聞いてますけど」
(ジャンプして戸棚をさして)「ここにっ!」
「枕カバーやシーツもあったはずよねえ
私が買ったやつ、どこ?」
やはりばーさん、侮れず
私がどんなに走り回っていようとも
状況がどんなにバタバタしていようとも
ソファから、ベランダから、
ガンガン攻めてくる
そのたびに、財布を持って走り
アイテムを持って駆けつけ
荷出しも一緒にやっているので
くるくる回るダンサーのよう
その間も、
小鉄の汗チェックにはぬかりはない。
ああっ、また落ちたわっ
そうこうすること、40分ほど。
荷物はそんなに多くないので
一応、早く済んだのですが…
アパートの下へ
植木鉢などを抱えて降りていくと
目の前には
小型トラックの荷台に
ひたすら山積みされた
ウチの荷物たち…
やっぱり…
屋根なしの荷台に
ダンボールから衣装ケースまで
ただただ積まれていく様子を
ボーゼンと見つめていたら
近所のFちゃん、Mちゃんが
見送りに来てくれました
が。
まず、滝のように汗をかく小鉄を見て
「ちょ、ちょっとすごい汗だけどー!」
と、小声で爆笑。
そして、荷物が積み上げられた
小型トラックの様子を見て
「夜逃げ!?」
と、大爆笑!
そうなんです。
韓国では、小規模引越しでは
割と一般的な小型の青いトラック
でも、家族単位の引越しや
特に外国人の駐在者の引越しで
このトラックはあまり
使わないらしい…
屋根無しトラック、
ただ荷物をおさまりいいように積んでいく…
何にも留めるわけでもなく
じゃんじゃん山積み
見ながら私たち、爆笑
別に無事に運べるなら
なんだって構わないけど
雨が降らなくてよかったねえ。
あれもこれも、みーんな積まれていくねえ。
衣装ケースは中身が丸見えだねえ。
パンツも丸見えだねえ。
最後に二台の自転車
どうやって載せるんだっ!?
載るのか!?スペースは無いぞ!
注目する私たち
すると、ギリギリ一台を後ろに載せて
もう一台を、その一台に
ガムテでぐるぐる巻き
結果、私の自転車
半分、宙に浮いた状態
「ガムテでとめたよー(爆笑)」
「あれ、なかなかとれないよー(爆笑)」
「浮いてるっ、浮いてるっ(爆笑)」
そして、その荷物全部を
上から緑色のネットで覆って
おしまい
「おぉぉぉぉ!ネットだけ!」
落ちないのか!?
いや、もう落ちちゃってもどうでもいいわ。
たどり着けたものとのみ
暮らしていくわ、私!
しっかしすごいなー、これ
確かに、夜逃げだわ。
「で、かなちゃんはどうするの?」
「え、植木鉢抱えて、乗るよ」
「ええっ!運転席に!?」
そうなんです。
当初、私はスーツケース1つで
ホテルに直行予定だったんですが
スーツケースが意外と重かったのと
道案内を兼ねて
同乗していくことに^^
「あの汗と一緒にっ!」
「あの運転手アジョシに挟まれて!」
Fちゃん、Mちゃん、相変わらず爆笑。
私だって、こんなローカル体験、
まさかするとは思わなかったわー。
気づけば隣の棟には
立派な大型の引越しトラックが
そのトラックをバックに
アジョシ、
小鉄、
かな
の奇跡のコラボを
爆笑しながらFちゃんが走り回って
激写してくれました
それがこちら↓
実際の写真では、
真ん中の私は大口開けて笑って手をふっています。
私の向こうに座っているのが小鉄。
背後のご立派な
「007」の大型引越しトラックの横をすり抜ける
夜逃げな私たち
007 VS 夜逃げ
そして荷物はご覧のとおり
ネットで覆っているだけです。
移動中、バックミラーで見ていたら
脇に積まれていた
作業用の台車が飛び出しそうになり
でこぼこ道でバウンドするたびに
「私のパンツは大丈夫かしら…」
「家人のパソコンは大丈夫かしら…」
「お皿は…お鍋は…自転車は…」
とバックミラーを見ていたのですが
私は私で、植木鉢を抱えて
2人の韓国人アジョシに挟まれ
ラジオをガンガンに聴きながらの移動
しかも1度、思いっきりトラックがバウンドして
植木鉢、ふっとぶ
アジョシたち、笑う。
仕方ないので、土まみれの私も笑う。
荷台の荷物、ゆっさゆっさ揺れる
ああもう、なんでもありだわー
夜逃げトラックは街を走り
何一つ、落とすことなく(奇跡☆)
現地に到着しました
ただ、荷物を積み上げすぎて
そのままでは地下駐車場に入ることができず、
道端にトラックを置いたまま
みんなで荷物をいくつか運ぶ…
という状況にはなりましたが
そして道中、小鉄に私の携帯を貸したら
携帯が汗まみれになるという
ちょっとしたハプニングもありましたが…
引越し先では不動産屋&家人が
「エレベーター代」を支払っていたので
もめることなく済みました^^
あとで家人から
「あの人→
、引越しってアパートに
申請しなくちゃいけないんですか?
って小さい声で言ってたぞ」
と聞いて、脱力
がんばれ小鉄。
そんなんじゃ「真の引越し屋」とはいえないぞ。
そんなこんなで
また1つ勉強になった、引越し体験
今回も、手ごわい相手でした