ゴジラ-1.0 モノクロ版
ゴジラ-1.0のモノクロ版
公式でも「マイナスカラー」とタイトルに合った呼び方をしていてオサレ。
今回モノクロ版を見るに当たって昨日、アクアマンを見る前に
カラー版を見てから挑んできました。
カラー版の通常レビューはこちら
●入場特典+パンフレット
今回モノクロ版が公開される記念で厚紙に両面印刷された
B5サイズのボードが配布されました。
片側はアメリカで配布された高雄を轟沈した直後のイラストで
反対側は腰?から上の振り向いた姿のものとなっている。
作りがしっかりしているのでぜひとももう一回見に行って貰おう。
ちなみにモノクロ版だけではなくカラー版でも配布されるので
令和の時代にモノクロって冗談きついぜ…
って人でも安心して手に入れられます。
こちらは売店にて1100円で販売しているパンフレット。
全56Pで見た目だけではなく内容もしっかりしている。
ただ、ガッツリ本編の内容も書いてあるので
上映までの待ち時間に読むとネタバレを喰らいます。
ちなみに前回パンフレットを買ったのはトップガン マーヴェリック。
●モノクロ版
今回モノクロ版を出すに当たって監督は「新しい映画を作る勢いで調整した」
と述べておりこちらもそれに答えるため冒頭でも述べた通り
カラー版を見てきました。
まず驚いたのは単純に彩度を0にしてモノクロにしたわけではないということ。
「様々なマットを使って調整した」と言う通りかなり手が加えられており
コントラスト比がかなりいじられていると感じました。
白黒であることで濃淡がはっきりしているので
暗い部分は暗く、明るい部分は更に明るく眩しくなっており
ゴジラの背びれが発光しているシーンなんかはカラー版よりも
映像としての凄みを感じた。
例えば暗い場面でいうとゴジラ初登場シーン。
この場面では真夜中で孤島ということで照明もほとんど無く画面が真っ黒ですが
火やマズルフラッシュでゴツゴツした肌が照らされて映し出される。
だからただでさえ今作のゴジラクソ恐ろしい存在なのに
カラー版よりも体感3割どころか300%ゴジラを恐ろしく感じた。
昼間などのシーンになると逆にきぐるみ感というか、造形感がでて
THE 特撮といった具合になって昼と夜でこんなに違うのかと驚いた。
特に今作は邦画のCGとは思えない完成度だったのでモノクロにしても
全然安っぽくならないと感じた。
ゴジラだけではなく人間もよかった。
今作は人間ドラマ部分も評価されている通り人間パートも重要なものになっていて
モノクロになったことで顔の表情筋?シワ?が強調されており
より感情が視覚的にわかりやすくなった。
人間だけではなく、戦後間もない焼け野原の東京でロウソクの小さな光を頼りに
掘っ立て小屋で過ごすような場面もひもじさがよくでている。
それとそもそもの舞台が1945~47年とモノクロとの相性ピッタリであることや
全体的にフィルム感を出すためかうっすら粒子かノイズが載っていて
視覚的に雰囲気がよく、この映画のモノクロ版は完成度が非常に高いと
言わざるを得ない。
白黒ゴジラの頂点