司法書士の山口です。
債務整理のデメリットであるブラックリスト(金融ブラック)。
親がこの金融ブラックになった場合、子供の進学に影響がないか?
ご心配の方もいるでしょう。
今日はこの点について説明します。
まず、進学する学校が限られてしまう…ということはなし。
「親が金融ブラックだから入れない学校がある」そんなことはないということです。
金融ブラックは、クレカの利用やローン利用など「後払い」に制限をかけるもの。
それ以上でもそれ以下でもありません。
あくまで、お金の貸し借りのペナルティだけ。
進学に際して影響があるとすれば、教育ローンを受けることや奨学金。
一般の教育ローン(銀行などの貸付)は、金融ブラックだと難しいでしょう。
「国の教育ローン」
日本政策金融公庫が貸し付けをしている教育一般貸付。
これも、ブラックなら基本的には難しいと考えたほうがいいです。
しかし、可能性が0とは言えず、収入・返済負担率(収入の内、返済が占める割合)・持ち家の有無…
こうした状況によっては審査に通ることもあるでしょう。
ブラックは審査のマイナス材料に働きますが、それ以外の加点があるなら可能性はあるということです。
反対に、ブラックでなくても、借金が多くあり、返済負担率が35%を超えてしまう。
そして、カード返済や公共料金を滞納したことがある…
こうした状況があれば、そもそも審査に通る可能性は低くなります。
そして奨学金。
JASSO(日本学生支援機構)の場合、親が金融ブラックでも子供が奨学金を受けられる方法はあります。
それは、機関保証を利用する方法です。
奨学金には、保証人を立てる人的保証と、保証人を立てず保証会社を利用する機関保証の2つの契約形態があります。
(人的保証)
(機関保証)
※画像は日本学生支援機構のHPから引用
貸与型奨学金の場合、無利子返済の第1種奨学金と、有利子返済の第2種奨学金があります。
どちらでも、機関保証の申し込み形態は変わりません。
親が金融ブラックの場合、人的保証の保証人審査に通るのは難しいかもしれません。
しかし、機関保証では、親が金融ブラックでも関係なし。
機関保証は、契約者の学生(子供)が主体で行われるもの。
親は当事者にならないので、親の信用能力は要求されないためです。
保証人をつけると保証料がかからないというメリットがある反面、審査は厳しい。
保証会社をつけると保証料はかかるけど、審査は緩くなる。
こんなイメージです。
なお、奨学金と日本政策金融公庫のローンを併用することも可能。
学資保険の加入は、金融ブラックでも可能です。
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