司法書士の山口です。
任意整理を検討する上で、みなさんが不安なところ。
それが「家族や勤務先に知られないか?」という点です。
正直なところ、任意整理を依頼する90%以上の方が秘密志向…
任意整理というか、借金自体の存在を知られたくないという希望です。
破産や個人再生を避けたい理由は、家族や職場に知られるリスクがあるから。
任意整理でこのメリットを受けられなければ、選択する意味がないのです。
自己破産や個人再生は、裁判所を利用する手続きです。
ここが任意整理と違います。
①裁判所に記録が残る。
②提出書類が多い。
③官報に掲載される
この3点があるので、任意整理より秘密にしにくくなります。
個人再生や自己破産は提出書類が多い。
・過去の1,2年分の通帳
・賃貸借契約書の写し(所有の場合は謄本)
・車の車検証
・会社の就業規則(退職金確認)
・保険証券や解約返戻金計算書
などなど。
こうした書類を、自分以外の家族が管理していると、内緒にするのはかなり苦しいかもしれません。
ちなみに、任意整理ではこうした書類の提出はありません。
あとは、官報掲載。
今はネット上で官報が見れる点も、リスクはあるでしょう。
以前のブログでも紹介しましたが、破産者マップ。
ちょうど1年前に刑事告発されたのですが、残念ながら今も生きています。
個人再生者マップなるものは今のところありません。
しかし「万人が見れる記録に残っている」ということは、可能性は0ではないということです。
一方で、任意整理の場合、よほどのことがない限りバレません。
①裁判所に申立てない
②提出書類が少ない
③官報公告なし
④代理人が連絡を取る(=依頼先の事務所が連絡先となるので、依頼人へ直接連絡はない)
⑤信用情報(CIC・JICC)などは、家族も勤務先も見れない。
こんなところから、任意整理は秘密にしやすい手続きと言われています。
①~③は任意整理特有のもの。
④⑤は、破産でも一緒です。
自宅・職場への連絡や郵送物は、任意整理の代理人がつけばなくなります。
こうした点は、心配する必要なしです。
依頼する事務所が、いかにバレないように進めてくれるか?がポイントです。
連絡や郵送物を制限して、バレるリスクを防ぎます。
うちの場合はこんな感じで行っています。
・連絡はメール100%
(任意整理専用の捨てアドを作る。YahooやGメールなどのフリーメール。)
・電話はなし
(うちの事務所からの発電はなし。必要があればご依頼人に電話してもらう)
・和解書はじめ任意整理の書類は、全てメールのPDF添付でお渡し
(紙ベースの原本は当事務所で保管)
・任意整理の手続きが終わった後も代理人を継続
(永久にカード会社から連絡はこない)
・本人以外の問合せには家族でも応じない
(秘密保持義務があるのでご依頼人以外とは話しません)
任意整理が秘密にしやすい理由は、こんなイメージです。
まとめると、
・裁判所を使わないので任意整理は秘密にしやすい
・ただし、依頼先(代理人)のがどこまで協力してくれるか?
ここがポイントです。
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