蛙達の朝の合唱の中、キャンプ場を後にする。


国道10号線を北上する内に雨も上がり、
少し青空も覗き始めた。


通勤ラッシュを避けて
佐伯ICからは高速道路に乗り、大分方面へ。


イオンパークプレイス大分店の9時開店に
余裕で間に合った。


本日九州地区発売開始の
「シン・仮面ライダーチップス」第2弾。


無事購入(oVo )v


現在、映画「シン・仮面ライダー」は
評価が割れているようだ。


あの2号ライダーの佐々木剛さんは
試写を観て辛口評価をしているそう。


一文字隼人の2号ライダーは
カムイの一番好きなライダーである。


テレビシリーズの「仮面ライダー」は
子供達に身近な存在だった。


赤いマフラーを首に巻いたら、
誰でもライダーになれた。


カムイはお手製のベルトを作って、
友達と飛んだり跳ねたりして遊んだ。


藤岡弘さん、佐々木剛さんや千葉次郎さん等、
大野剣友会の皆さんが身体を張って
大変な苦労を重ねた映像ではあるが、
子供達は空き地や土砂の盛土があれば、
仮面ライダーごっこがすぐ出来たのだ。


当時の映像が今に比べれば
如何に不完全であろうとも、
あのアナログ感溢れる演出が
私達の愛する仮面ライダーであり、
今更改善やCG等で完全再現する必要など
ないと考える。


しかし、
当時の子供達が大人になった今、
庵野秀明監督もその1人として、
彼なりの拘りのオマージュと解釈を加えた
孤高の作品を生んだ。


映画の興行成功も考えねばならなかったかも
しれないが、
それ以上に彼は仮面ライダー愛を
追求したのではないだろうか。


監督が役者やスタッフを選んだのには
そこから派生した間違いのない理由がある筈。


撮影に際して何度も撮り直しで
演者の愚痴があったり、
ノープランの殺陣への無茶振りだとか、
何かと問題視されているが、
NHK で放送されたのは映画の産みの
苦しみの中の一部分であり、
残念ながら、全ての流れや舞台裏を
正確に放送出来たとは到底思えない。


映画パンフレットの各スタッフコメントにも
眼を通した。


映画の当事者達が製作過程での迷いや
苦しみや気付きを経て完成した作品に、
納得と達成感を得ているのなら、
外野がとやかく言うものでもない気がする。


また、作り手達の努力と観客側の感動は
いつも比例するものでもない。


現代に現れた「シン・仮面ライダー」は
カムイに新たな楽しみと喜びを与えてくれた。


マスクを持つ柄本佑さんのライダー姿は
「庵野秀明展」で見掛けた写真パネルの
ライダースーツを着て満面の笑みを浮かべた
若き庵野秀明監督と重なって見える。


仮面ライダーになりたかった少年が
遂に憧れの仮面ライダーの映画を
作ることが出来たのだ。


カムイはそんな彼を祝福したい。