先ずは・・・今日が都知事選挙の告示日だったんですね。
えっと投票日は7月7日ですか。
まぁ私は福島県人で郡山市民でありますから、
直接的には全く関係ありませんが。
でも・・・立候補者が過去最多の56人とのことで驚きました
ここで少し述べましたが・・・
今回の地知事選挙のポスター掲示場のマスは全部で48枡。
8人の方はポスター掲示場にポスターを貼れない事態になりました。
何でも選管からクリアファイルを配布され
ポスター掲示場の横に張るように指示されたとのこと。
確かに左右に4枚ずつ、計8枚だったら何とかなりますから・・・
でもギリギリの状況だったんだなぁ
今回、このような事態に陥ったのは「NHKから国民を守る党」の候補者が
24人立候補したからだそうで
立候補には供託金(知事選挙は300万円)が必要ですが・・・
「N国党」には潤沢な資金があるんでしょうな。
これが24人だからまだ何とかなりますが、100人・200人立候補したらどうなるか
有名なのは栃木県の桑絹村村長選挙事件でしょうか
村長選挙に村民202人立候補
そもそも桑村と絹村が合併直後の村長選挙の上に
結城市との村市合併を巡ってトンデモ状況だったようですが
(「桑村」と「絹村」ってさ・・・養蚕業が盛んな地域だったんでしょうね)
今回の都知事選は何だか議会制民主主義の無駄遣いに感じられますなぁ
現状の日本での議会制民主主義の諸矛盾をあからさまに見た思いです。
この世にはさ・・・一党独裁で議会制民主主義が存在していない国。
名目上は多党制で議会選挙はあるけど、
事実上は野党候補者の立候補が厳しく制限されている国、
が山ほどあるんですけどね。
『中公文庫「ナチ・エリート 第三帝国の権力構造」山口定著』の一節
『ファシズムは、どこの国でも、議会制民主主義の「非効率」や「浪費と腐敗」を攻撃して登場するものである。しかし、ファシズムの勝利によってできあがる支配体制は、どこまでも国民に対する抑制装置の巨大な膨張によって、また公的な経費に対する国民のコントロールの喪失によって、そしてまた軍事増備のための異常な支出増によって、途方もなく「金のかかる」ものになったことは否定しえない事実である。』P38
「ファシズム」の定義は各々いろいろあるとは思いますがそれは兎も角として・・・
この山口先生の見解はあらゆる独裁国家及び疑似独裁国家に共通する認識だと感じます。
議会制民主主義はムリムラムダの塊だと思います。
それを「ある程度」は許容していかないと民主主義は成り立ちません。
基本的に世の中は「性善説」で成り立っていて欲しいんですけどね。
人間誰しも「効率」には生きられませんし「浪費」や「腐敗」は愉快なのであります。
そこの折り合いがねぇ・・・難しいよねぇ