現役書店員芸人カモシダせぶんの
木曜に、一冊、本の話を
今回はー、張國立の長編スリラーミステリ
とある射殺事件に関わった2人の狙撃手「小艾」と老刑事「老伍」
この射殺事件の裏には政府や裏社会など想像もできない規模の陰謀が渦巻いていて……と言った話。
狙撃手は炒飯作るのが上手いし、刑事も意外と家族でご飯食べるシーンが多い。この料理と食事のシーンがハードボイルドさを和らげたり、逆に際立たせてたりしててとても良い。
後ろの帯文、チャーハンの作り方しか書いてないもんな……
老伍の上司の蛋頭もフランクでいい感じ。(コピペしたらここだけ文字の漢字変わってしまった)
実際にあった「ラファイアット事件」をモデルにした本作、僕としては
うおーーしっかり重厚な海外ミステリだ……と正直いつもより難しいなと思って読み進めましたが
途中からグングン乗っていって、ずっと平行線だった狙撃手と刑事が交わる時がとてつもなくカッコいい。普通に会う感じではない痺れる邂逅。
そして最後のページで、あぁこれは素晴らしいエンディング。ここに辿り着けて良かったなと思いました。
小艾と老伍、どっちの主人公が好きかも人によって変わりそうです。そこが2人とも別の魅力を放ってる素晴らしい二大看板。
読みやすい国内ミステリばかり読んでてたまにはハードな海外ミステリ、スリラー物読んでみたいなって人、読んでみてください。
あと美味しい炒飯の作り方知りたいよって方も読んでみてください。
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【書店員芸人カモシダせぶんの読書のおとも】
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