オススメ本 七百七十五冊目 その裁きは死 | カモシダせぶんの、日々の文

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現役書店スタッフ芸人 ウルトラトウフ カモシダせぶんの

日曜に、一冊、読んでほしい本

今回はー、アンソニーホロヴィッツの、長編ミステリ。探偵ホーソーンシリーズの二作目

その裁きは死


アンソニーホロヴィッツ自身が本人役として、ホーソーンに翻弄されまくる本シリーズ。

僕ですら学生時代に読んでたし、日本では「カササギ殺人事件」やシャーロック・ホームズシリーズの公式新作「絹の家」「モリアーティ」が爆ハネした、世界的にめっちゃ凄い小説家の彼の取り巻く現状を割と正直に伝えた上で(上記の作品の話も作中出てくる。)

そのホロヴィッツを徹底的に「ダサく」させるホーソーンの行動と頭脳はとんでもないです。

今回の殺人事件は、ワインの瓶で殺された弁護士。彼が殺された部屋にはペンキで「182」と書いてあった。

やり手の弁護士は何故殺されたのか、そして182という数字は何を意味しているのか…

と言ったお話。

今回も乱暴者と繊細なキレ者、両法の面を過剰に持つホーソーンが読んでて「悔しいけどワクワクさせる」と、作中のホロヴィッツと同じ気持ちにさせてくれます。


また日本人女性作家「アンノ・アキラ」というキャラがホーソーン以上に

尖ってるキャラで、彼女もとても好きでした。むちゃくちゃホロヴィッツ嫌ってたけど、彼女にはモデルいるのかな…

モデルになった日本人もホロヴィッツに嫌われてるのかな…と思うと日本人としては複雑です。でも凄い好きなキャラでした。こういう芸人さんも面白い人の中にごく稀にいます。つまんなくてこういう性格の人、一番救いようないです。


前作「メインテーマは殺人」には出て来なかったホーソーンの新たな好敵手もこれまたホーソーンレベルで憎たらしかったし

最後の展開のドラマティックぶりはかなり激アツでした。

メインテーマは殺人よりも、こっちのが好みでしたねー。


しかし、本編読んで、謝辞よんで、解説読むと


どれが真実のホロヴィッツなのか、分からないっ。


とりあえずこのシリーズ何冊まで出るんだ…追いかけるけど…


告知

マンガ原作「ディベートショーダウン」(無料で読めます!)


10/11(日)
『肉食ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 19時
チケット
千円

10/15(木)
【読者たちの夜会】
会場 渋谷LOFT9
開演 20時(終演22時)
チケット
来場 千円+1ドリンク
配信 1200円
(ピンで本紹介するライブ、渋谷LOFTに初上陸。紺野ぶるまや、本田しずまるさんなど初登場組も熱い。来場でも配信でも是非。詳細下記)


10/18(日)
『小猿ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
1200円

10/25(日)
『肉食ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
千円

10/29(木)
【シカくいトウフをマルくするvol.6】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 19時半
チケット
来場 千円+1ドリンク
配信 1100円
(我々ネタ三本、ネタ一本ゲスト三組のネタありトークありライブ)