仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション(ネタバレ)

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション



2019/日本 上映時間98分
監督:杉原輝昭
原作:石ノ森章太郎
脚本:高橋悠也
音楽:佐橋俊彦、坂部剛
主題歌:J×Takanori Nishikawa
アクション監督:渡辺淳
特撮監督:佛田洋
出演:高橋文哉、奥野壮、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛、井桁弘恵、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、中川大輔、砂川脩弥、桜木那智、成田愛純、佐伯新、山本耕史、和田聰宏、生駒里奈、児嶋一哉、西岡徳馬、笠原竜司、竹中隼人、潮見勇輝、トム・コンスタンティン、ガイモン、橋本ゆりか、鈴木ふみ奈、佐野祐介、佐藤隆幸、ハッピー遠藤
パンフレット:★★★(1650円/インタビュー中心のいつもの仕様。DVD収録のミニメイキングが良かった。ズッ友だょ…)
(あらすじ)
タイムジャッカーの歴史介入によって、世界はヒューマギアに人間が支配される構図へと変わってしまう。飛電或人は荒廃した世界に戸惑いを隠せないが、そこに追い討ちをかけるように、ヒューマギアのウィル/アナザーゼロワンの存在によってゼロワンの力が失われてしまう。元の世界を取り戻すべく、仮面ライダーとしての記憶がよみがえった常磐ソウゴとともに、或人は全ての始まりの日である12年前へと向かう。しかし、そんな或人の前に、12年前の大事故「デイブレイク」に巻き込まれて命を落としたはずの父・飛電其雄が現れる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


ここ最近は「5月に観た映画」の記事とかばかり更新していますけど、そりゃあ僕だってアクセスを稼ぎたいのでね(苦笑)、たまには「観たばかりの新作映画」の感想をアップしておきますよ。そりゃあ「冬のライダー映画」は観に行く主義なんですが、アップしていない映画の感想が山盛りなので、年明けに観に行こうと思っていたんですけれども。取引先の特撮オタクの方に誘われたので、その方との忘年会も兼ねて、公開初日の21日(土)、ユナイテッド・シネマとしまえんで鑑賞いたしました。「まぁ、いいや (´∀`) タノシカッタ」って思ったり。


9番スクリーン、7割ぐらい埋まってました。


入場者特典はこんな感じでしたよ。



劇中の時系列を無視して、身もフタもなくあらすじを雑に書いておくと、12年前の2007年、通信衛星「アーク」の影響でシンギュラリティ(技術特異点)に到達した社長秘書ヒューマギアウィルを“新手のタイムジャッカーボクっ娘フィーニス「アナザーゼロワン」に→彼が目論んでいた「ヒューマギアによる武装蜂起」が実行されたことで、歴史が改変されまして。2020年、「ヒューマギアが支配&人類を絶滅させようとする世界」を元に戻すべく、ライダーとしての記憶を取り戻した常磐ソウゴ/仮面ライダージオウは仲間とともに飛電或人/仮面ライダーゼロワンを助けに行く…ってな調子。

最後は、ゼロワンが“父親代わりのヒューマギア”飛電其雄/仮面ライダー1型とのタイマンを制してから(或人に自分を越えさせるため、あえて壁になった感じ)、アナザー新1号(フィーニスがアナザー1号になった後、明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツタイムマジーンと一体化した形態)を2人で倒すと、「今回の事件についての記憶を消す/消さない」を巡ってジオウとゼロワンがバトル→結果は映さずにエンドクレジットへ。キャストやスタッフの名前とともに「元に戻った2つの世界の日常」が流れた後、仮面ライダーサウザーが登場してから、「スーパー戦隊MOVIEパーティー」の特報が流れて終わってましたよ、たぶん。


最後は対決の途中で終わるんですが…(「パンフDVD」の「ミニメイキング」より)。


「ロッキー3」を思い出してホッコリした大きなお友だちは多いのでは (´∀`) イイワァ



なんとなくカルロス・トシキ&オメガトライブ「君は1000%」を貼っておきますね↓




最初に文句を書きますね。正直、ライダー映画って、「そりゃあ子ども向けだから…」とか「アガるシーン&演出を優先」とか「企画から製作までの短さ」とか「予算の少なさ」とか「キャストのスケジュール」とかさまざまな要因があるためなのか、全体的に「映画として雑」と思わされることが多い印象があって、本作にもそういった不満が結構多め。例えば、本作はかなりアクションに力が入ってて、序盤の「レジスタンスの避難所での戦闘」はカッコイイ演出が非常に多いんですけど(特に不破諫/仮面ライダーバルカン刃唯阿/仮面ライダーバルキリーの変身シーンはグッときた!)、それを主人公の或人がずーっと棒立ちで観戦&襲われなかったりするから、著しく興を削がれたりする。そもそも襲われる避難所がスゲー小規模で即殲滅できそうなのに、場所が特定された後も攻防が繰り広げられているのが謎すぎるしさぁ…(「HiGH&LOW THE WORST」に出てきた「絶望団地」の方が攻略しづらそう)。


ちなみに「絶望団地」はこんなビジュアルでございます(「HiGH&LOW THE WORST」より)。



あと、動機や行動が飲み込みづらい登場人物が多くて。例えば「シンギュラリティに到達したほどのヒューマギアが『お父さんに笑ってほしい』という意味の子どもの発言を生真面目に曲解して武装蜂起に至る」という展開自体は100歩譲って受け入れるとしても、それを或人が「オレのせいだー!(´Д`;)」って悩むのは相当バカバカしくないですかね。例えば、飛電其雄/仮面ライダー1型とのタイマンだって「息子を成長させるために戦う」的なアツい展開ではありますけど、あんな一刻を争う状況でやることじゃないだろって思っちゃうし…。本作が作られる以上、仕方ないことなんですが、製作者の都合で記憶を取り戻させられたり、また日常生活に戻されたりするソウゴたちも不憫に感じました(スーパーマンの気分で記憶を操作される「スーパーマンⅣ 最強の敵」のロイス・レインを思い出した)。それと、これは多くの人が連想したみたいですが、ジェンダーレスなアナザー1号はなんか仮面ライダーコアっぽくて全然乗れなかったです(同じ1号ベースだものね…)。僕はライダー映画のCG製巨大ラスボス自体が苦手なのかなぁ… (´・ω・`) ウーン


アナザー1号のビジュアル自体は好きなんですが…(「シネマトゥデイ」より)。



その他、「子どものヒューマギアとか黒板で授業といった部分は目をつむるけど、シンギュラリティに到達したほどのヒューマギアたちがあんな株主総会をやるの?」とか「社長が殺されるシーンが長く、副社長たちがウザい」とか「フィーニスに“(自分以外の)すべてのライダーの力”を奪われたから、ジオウトリニティ云々で戦っているのかと脳内補完していたら、サラッとグランドジオウになって驚いた」とか「結局、其雄はなんで『仮面ライダー』を開発したの?(あの時点で何から「守る」つもりだったのか。ヒューマギアが暴走した時に備えて…ってこと?)」とかとか思うところはあるんですが、しかし。なぜ70点にしたのかと言われれば、ううむ、好きなところが大きいから (´∀`;) スミマセン まず、今回の飛電其雄/仮面ライダー1型には文句多めながらも、ちくしょう、仮面ライダー1型のデザインとアクションがストライクすぎて、実はトータル的には好みのタイプだったり。最後、或人に笑顔を見せて死ぬくだりは、或人役の高橋文哉さんの「泣き笑い顔」がまた良くて、隣りに座る取引先の人にバレないように涙を拭くのが大変だった…という情緒不安定なアタシ (ノω・、) トウサン...


1号タイプに弱いのかなぁ。フィギュアーツが出たら即購入するレベルで好き。



もうちょっと「変身までのタメ」がほしかったけど(「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」での“切り札のライダー”仮面ライダージョーカーのように)、変身能力を失った或人が“2020年の其雄”から渡されたベルトで変身する仮面ライダー001も結構好きでしたね〜。ジオウのキャストたちと久しぶりに劇場で会えたのもうれしくて、特に仮面ライダーツクヨミのシレッとした強さには笑ったし(というか、時を止める能力をフル活用すれば最強なのでは)、何よりも“記憶を取り戻した後の常磐ソウゴ”がカッコ良くて。「ライダーは悪であるべきなんだぁー!川`Δ´)」とサッパリわからない主張をするフィーニスに「オレは魔王なんだけどね ( ´_ゝ`)」(うろ覚え)とサラッと返答してジオウⅡに変身するシーンには…なんていうか…その…下品なんですが…フフ…勃起…しちゃいましたね…(心が)。そして、よくわからないキャラ筆頭のフィーニスですけど、ボクっ娘という設定&3メートル半の長さの白マントビジュアルは結構好きでした (〃∇〃) ウフフ


仮面ライダー001は、ゼロワンのデザインより好みだったり。


本作のソウゴは“魔王み”が増しててヤバかったですな… (`Δ´;) ヌゥ


僕はすっかり猪狩完至の愛人気分でしたよ(「グラップラー刃牙」より)。



なんて言うんですかね、「細部を見るとそれほど上手くないんだけど、2メートルぐらい離れた位置から眺めると素敵に思える絵」というか(それほど上手くない例え)。全体的にアクションは良かったし、製作者のやりたいことはちゃんと伝わってきた感があるし、『仮面ライダージオウ』のゼロワン回」と考えると、それほど悪い映画じゃないような気がしてきて、最終的には「まぁ、いいや (´∀`) タノシカッタ」と思った次第(散々文句を書いた後の男の文章)。ハッキリ言って、僕は「ゼロワン」のテレビシリーズにはあまり乗れていないんですけど(子ども向け番組だとしても、ヒューマギア関連の設定が杜撰に感じる)、映画で描かれた「デイブレイクの真相」(本作を観る限り、「奴隷制度への反逆」的なムードですよね)をテレビのストーリーにどう反映するのか、ちょっと楽しみにしております。




デジタル盤のサントラ。主題歌がちゃんと入ってるのがいいね。



2018年の「冬のライダー映画」。僕の感想はこんな感じ



今夏に公開された仮面ライダージオウの映画。僕の感想はこんな感じ