アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲(ネタバレ)

アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲



原題:Iron Sky: The Coming Race
2019/フィンランド、ドイツ、ベルギー 上映時間93分
監督・脚本:ティモ・ブオレンソラ
製作:テロ・カウコマー
脚本:ダラン・マッソン
撮影:ミカ・オラスマー
美術:フロリアン・カポシ
音楽:ライバッハ、トゥオマス・カンテリネン
出演:ララ・ロッシ、ウラジミール・ブルラコフ、キット・デイル、レナーテ・リヒター、ユリア・ディーツェ、ステファニー・ポール、トム・グリーン、ウド・キア
パンフレット:★★★(700円/高橋ヨシキさんのコラムは超タメになったし、「月刊ムー」編集長はどうかしてた)
(あらすじ)
月面ナチスの侵略を退けた人類だったが、その後、自ら引き起こした核戦争によって地球は荒廃。それから30年後、人々はナチスが建設した月面基地で生き延びていたが、月面基地のエネルギーが枯渇し、人類は絶滅の危機にあった。そんな状況に胸を痛めていた月面基地の機関士オビは、地球の深部には未開の世界「ロスト・ワールド」が広がっており、そこに新たなエネルギー資源があることを知り、仲間とともに「ロスト・ワールド」へと旅立つが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


現在、「2019年に観たにもかかわらず感想をアップできなかった映画」が79本あって、泣きながら更新する日々を過ごしているんですけど(汗)、本日は「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」「オーヴァーロード」の記事を連続アップしたのでね、ああん、「VSナチス」映画繋がりとして、なんとなく本作の記事も更新しておきますよ。2012年、「月からナチスが攻めてくる!」というバカバカしいにも程がある設定がウケて日本公開された「アイアン・スカイ」の続編ということで、前売り券を購入する程度には楽しみにしてまして。8月7日(水)、仕事帰りにTOHOシネマズ日比谷で鑑賞いたしました。「夢がかなったぜ ( ̄ー ̄) ニヤッ」と思ったり。


前売り特典は「ソウトウ使えるダイナソーてぬぐい」でした。


スーパー・ササダンゴ・マシン選手の影響で、タピオカミルクティを飲みながら観たのです (´∀`) オイシー


2番スクリーン、ほぼ満席だったような(うろ覚え)。



ハッキリ言って、全体的にはそれほど好きではないというか。今度は「地球空洞説」とか「ブリル協会」とか「レプタリアン(爬虫類人間)」などの陰謀論を取り入れた(高橋ヨシキさんのパンフのコラムで「来るべき種族」が元ネタなのを知りましたよ)、「インディ・ジョーンズ」×「ザ・ロスト・ワールド 失われた世界」的な冒険アクションムービーに仕上げてきたワケですが…。そりゃあ、「クソみたいな指導者どもがレプタリアンだった」的な展開や「ヒトラーが恐竜に乗って襲ってくるビジュアル」とかはバカバカしすぎて笑っちゃったものの、いくら“この手のジャンル映画”とはいえ話の展開があまりにも雑すぎるから(特にウド・キア演じるコーツフライシュに好き勝手させすぎ)、なんか全然ハラハラしなくて。人が死のうが生きようが、結構どうでも良くなってきた…って、伝わりますかね。


歴代のクズ指導者どもが並ぶシーンなどは圧巻でしたが…。


なんか話が適当過ぎて、こんな気持ちになったというね(「範馬刃牙」より)。



だがしかし! 残念ながら、スゲー好きなところがありましてね…(遠い目)。なんと本作では「素手の人間vs恐竜」が観られるのです!m9`Д´) ビシッ 1993年、スティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」が公開されてから、映画にはさまざまな恐竜が登場してきたものの、なかなか人間が素手で戦うシーンが観られなくて、気が付けば40代後半になっていて。すっかり諦めてしまった僕は、若者たちに「夢なんか見たって叶わないよ (゚⊿゚)」なんて冷めたアドバイスをする日々を過ごしてた。ところが本作では、ブラジリアン柔術黒帯のキット・デイル演じるマルコムが素手で恐竜たちと戦うシーンがあるだけでなく。クライマックス、聖杯の力で若返った前作の主人公レナーテがヒトラーが操るティラノサウルスを飛び蹴りで倒すのだから、ある日、願いが叶ったんだーー (ノД`) アァン


時間は短いながらも、マルコムが恐竜たちと素手で戦うシーンはグッときました。


そして、このシーン! アタシ、こんな風に恐竜に挑む人類が観たかった!ヽ(TДT)ノ ヤッター!


この場面を観た僕の気持ちを代弁する愚地独歩を貼っておきますね(「バキ」より)。



ということで聴いてください、V6「ある日願いが叶ったんだ」↓(ラジオパーソナリティ風にドヤ顔を添えてーー)




一応、オチを書いておくと、敵を一通り倒した人類は宇宙船で火星に向かうんですが、その地表には「鎌と槌」マークの都市があった…って感じでしたよ。結局、僕的には「素手の人間vs恐竜」が観られて満足しましたけど、いろいろと雑な作品なので無闇にはオススメできないというか。現在、スピンオフとなる3作目「アイアン・スカイ:ジ・アーク」を制作中とのことですが、どうなるんですかね… (・ε・) オシマイ




すでに配信スタート&ソフトも販売中でございます。



ティモ・ヴオレンソラ監督による前作。なんと「ディレクターズ・カット版」もあります。僕の感想はこんな感じ



パンフのコラムで高橋ヨシキさんが紹介していた本作の元ネタ。読もうかなぁ。