2019年1月に観たDVD等の覚え書き | 三角絞めでつかまえて2

2019年1月に観たDVD等の覚え書き

※今回の記事は、「恐怖の報酬(1953年版)」「世にも怪奇な物語」「ミセスK 裏切りの一撃」「ヘレディタリー 継承」「捜査官X」のネタバレに触れているので、気をつけて!

毎月の恒例として「1月に観たDVD等の感想」(動画サイト含む)を雑にアップしておきますね↓



<1本目>
恐怖の報酬(1953年版)




(あらすじ)
中央アメリカのラス・ピエドラスという町は世界各国の食いつめ者が集るところだ。コルシカ人マリオ(イヴ・モンタン)もその例外ではなかったが、彼には酒場の看板娘リンダ(ヴェラ・クルーゾー)という恋人がいた。そんな町へ、パリで食いつめた札つき男ジョー(シャルル・ヴァネル)が流れてきてマリオと親しくなった。ある日町から五〇〇キロ先の山の上の油井が火事になり、多くの犠牲者が出た。石油会社では緊急会議の結果、山上までニトログリセリンを運び上げ、それによって鎮火することにした。危険なニトログリセリン運搬の運転手は賞金つきで募集され、多く集った希望のない浮浪者の中からマリオ、ビンバ、ルイジ、スメルロフの四人が選ばれた。選に洩れたジョーは大いに不服だった。翌朝三時、マリオとルイジとビンバは約束通りやって来たがスメルロフは姿を見せず、ジョーが現れた。何故スメルロフが来ないのか、そんな詮索をする暇はない、ジョーが代りに加ってマリオとジョーの組が先発、三十分遅れてルイジとビンバの組が出発した。マリオの組は、ジョーが意外に意気地がなくて二人の協力がうまく行かず、後から来たビンバ組に追いこされてしまった。崖の中腹に突き出た吊棚の上を危うく通りぬけたのち、車は道路をふさいでいる大石のためストップしてしまった。しかし、沈着なビンバは少量のニトログリセリンを使用して大石を爆破し、無事に通りぬけることができた。そのあとは坦々とした行進がつづき、一同もほっとしたとき、突如ビンバの車が大爆発を起し、跡かたもなくけし飛んだ。爆発のあとは送油管が切れて石油がたまりかけていた。早くここを通りぬけないと油に車をとられて二進も三進も行かなくなる。マリオは思いきって車を油の中にのり入れた。そのとき、ジョーが油に足をとられて倒れたが、車を止めることができないばかりに、マリオは倒れたジョーの脚の上を通りぬけなければならなかった。そしてジョーを助け上げ、介抱しながらようやく目的地につくことができたが、そのとき、ジョーは既に息絶えていた。ニトログリセリンのおかげで火事は消しとめられ、マリオは賞金四千ドルをもらった。重責を果して空車を運転しながら帰途につくマリオの心は軽かった。しかし、リンダとの幸福な生活を眼前にしてはずむ彼の心を魔が捉えたのか、僅かのカーヴを切りそこねたトラックは、希望に開けたマリオをのせてもんどりうって崖下に転落した。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




70点


昨年末、1977年にウィリアム・フリードキン監督が撮った「恐怖の報酬 オリジナル完全版」を観たら、これがスゲー面白くて。で、日本で劇場公開された(評判の悪い)「短縮版」が観たくなって検索してみたら、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”に元ネタとなったアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督による1953年版があったので、なんとなく鑑賞いたしました。普通に楽しかったです!(°∀°)b ヨカッタ! なんて言うんですかね、1977年版の方が後から作っただけはあって、迫力があるだけでなく、人間ドラマも重厚なんですが、本作の方は「悪銭、身につかず ┐(´ー`)┌ マイッタネ」的な寓話感があって、これはこれで良いんじゃないかと。まぁ、そんな感じでございます。



<2本目>
世にも怪奇な物語




(あらすじ)
〔黒馬の哭く館〕--メッチェンゲルシュタイン伯爵家の令嬢フレデリック(J・フォンダ)は二十二歳の若さで、莫大な財産を相続した。気まぐれでわがままな彼女は、ある日、夜明けに見た悪夢を忘れるため、多勢の招待客と召使いを連れて、幼年時代を過した城に出かけた。城で彼女は思うままにふるまった。人々は彼女の憎しみを買うのをおそれ、誰もいいなりになっていたが、近くに住むベルリフォジング男爵家のウィルヘルム(P・フォンダ)一人は軽蔑のまなざしだった。ある日森の中でウィルヘルムが仕掛けた罠に馬を下りたフレデリックが足首をはさまれのがきっかけで二人は知り合った。フレデリックは一目で彼にひかれ、誘惑しようとした。が彼は拒絶した。誇りを傷つけられたフレデリックはウィルヘルムの馬小屋に放火、愛馬を救出しようとしてウィルヘルムも焼死した。それ以後、黒馬が城に駈け込み狂ったように暴れたり、壁かけの馬の部分だけが焼けたりということが起きた。彼女は織物師を呼び、壁かけの馬を修理させたが、彼女には、その糸が自分の運命を織っているように感じた。そしてある夜、不意の落雷によってあたりの草原一面、火の海になった。彼女の愛する黒い馬は狂ったように興奮した。その馬の背にまたがるとフレデリックは、火の海の中に飛び込んでいった。 〔影を殺した男〕--ウィリアム・ウィルソン(A・ドロン)はサディスティックで冷酷で狡猾だった。が、彼と同姓同名うりふたつの男があらわれいちいち彼の悪事の邪魔をした。数年後、軍隊の士官となったウィルソンは賭博場であった美しい女(B・バルドー)とカードの勝負をした。ウィルソンはイカサマの手で女の肉体を勝ちとり、多勢の目の前で女の上半身を裸にし、激しく笞打った。だが、そこに例のウィルソンがまたあらわれた。そしてウィルソンはインチキをあばいた。ウィルソンは、正義のウィルソンを短剣で殺した。その後、ウィルソンは教会の塔から墜落して死んだ。彼の死体のわき腹には深々と短剣が突きささっていた。 〔悪魔の首飾り〕--トビー・ダミット(T・スタンプ)はイギリスの俳優である。かつては、華々しい、名声と賞讃につつまれていたが、アルコール中毒がたたり、二年ばかりは仕事もなく、落ち目だった。そんな彼にイタリアから新車のフェラーリを報酬に映画出演の話が来た。彼はイタリアにとんだ。テレビのインタビューがありそしてイタリアのある賞の受賞式にゲストとして出席した。トビーは疲れ、えたいの知れない不安から、酒をのみつづけた。彼は、逃げるように会場を出ると、フェラーリにとびのり、ただひたすら、車を走らせた。そしていつの間にか道に迷った。ある橋の工事中の標識の所で急ブレーキをかけたトビーは、そこに、夜霧のたち込めるむこうに白いボールを持ち、少女の姿をしながら、顔は老婆という幻覚をみた。それはトビーを、甘美な死の世界に招いているようだった。彼は猛烈なスピードで、その幻覚の方へ前進した。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




80点


宇多丸師匠が「ヘレディタリー 継承」評や、その後の「UTAMARU-NEXT」の中で、「『ホニャラホニャララ・ホニャラララ』の『ホニャラのホニャラララ』が元ネタだ!m9▼Д▼) ビシッ」なんて仰っていて。恥ずかしながら僕的には何の作品だかサッパリだったんですが(汗)、三代目タマフル・ミステリーメンのユーフォニア・ノビリッシマさんから「世にも怪奇な物語」の中の一編である「悪魔の首飾り」のことだと教えてもらいましてね。年末、宇多丸師匠にお会いした時、「僕、観たことないんですよぉ〜 (`∀´) ヘラヘラ」なんて気軽な口を叩いてみたら、「すぐ観るべし!m9▼Д▼) ビシッ」と言われたので、“「UTAMARU-NEXT」の付き合いで加入したU-NEXT”で鑑賞いたしました。確かに観といて良かったです (・∀・) ヨカッタ!

本作は短編3本によるオムニバスなんですが、なんて言うんですかね、「超怖い!(°д°;) ヒィ!」とか「スゲー面白い!(*゚∀゚)=3 ムッハー」というワケではなく。昔の映画なので、お話的には目新しくはないんですけど、知ってる役者さんたちの若いころの姿が観られて良かったし(ピーター・フォンダとかアラン・ドロンとかテレンス・スタンプとか)、「この描写が後のホラー映画にいろいろな影響を与えたのカナー (・ε・)」と感じる部分が多くて楽しかったのです。特にフェデリコ・フェリーニ監督が撮った3本目「悪魔の首飾り」は、夜道をフェラーリで爆走するシーンの不穏な雰囲気とか、最後の首切断とか、確かに「ヘレディタリー 継承」を連想させるなぁと。まぁ、勉強になりましたよ、たぶん。

若かりしころのテレンス・スタンプが超美青年で驚きました。


「悪魔の首飾り」、この少女が怖かったです… (´Д`;) アァン




<3本目>
ミセスK 裏切りの一撃




(あらすじ)
自宅のプールに浮かんだ男の死体。告解室の中の司祭の死体。オフィスの外に放置された高利貸の死体。この同時多発的に起こった暗殺は、裕福な家庭を切り盛りする平凡な主婦、ミセスKへと繋がっていた。家庭料理と最愛の一人娘を育て上げることだけが生きがいに見える彼女。しかしその素晴らしい主婦力の裏に秘められたのは、高度な戦闘能力とサバイバル術。そう、彼女はかつてマカオのカジノを襲撃し大金を強奪、その後行方を完全に絶った伝説の強盗団の首領だったのだ。殺された3人はその仲間。そして暗殺犯は、かつてミセスKを裏切ったもう1人の仲間。その魔の手はついに彼女の娘に忍び寄る。愛する娘を、夫を守るため、そして自らの忌まわしい過去に決着をつけるため、ミセスKは闘いの荒野へと帰っていく!(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




60点


近所のレンタル屋に「劇場版 響け! ユーフォニアム 届けたいメロディ」を探しに行った時、新作アクションの棚をチェックしてみたら、本作を発見しましてね。毎年1月にアップしている「絶対観たい新作映画10本」の2017年2018年で取り上げるほどずっと観たかったので、即レンタル。いそいそと鑑賞したんですけど、期待しすぎちゃったカナー (´・ω・`) ウーン メモ代わりに書いておくと、監督はホー・ユーハンでございます。

ドニー・イェン兄貴主演の「捜査官X」で驚くほど容赦のないボスの奥さんを演じていた“往年の女武打星”クララ・ウェイことベティ・ウェイの主演作であり、ある意味、「捜査官X」でのドニー兄貴的な役柄を演じるというか。女性版「ヒストリー・オブ・バイオレンス」みたいな作品だと聞いていたし、「舐めていた主婦、実は殺人マシン」映画だと思って期待していたんですが…。まぁ、大体は上記のような内容ではあるものの、オープニングで強盗を返り討ちにするシーン以外は、主人公の主婦がそれほど強くないんですよね。

それゆえ、スカッと悪をぶちのめすシーンが少なくて、むしろ男とタイマンして負けるシーンが何度かあったりするから、結構ストレスが溜まるんですよね…。結局、旦那が助けてくれたりするワケですけど、僕的にはもうちょっと「アトミックブロンド」的な「1人での強さ」を見せてほしかったなぁと。あと、サイモン・ヤム演じる敵が元恋人ということで、愛憎が入り交じって面倒くさいムードなのは、「悪女 AKUJO」を連想いたしました(「子どもの父親が実は…」的な展開とか)。ううむ、ベティ・ウェイの体を張ったアクション自体は楽しかったんですけど、もう少し爽快なアクションが観たかったです… (´・ω・`) ウーン 一応、オチだけ書いておくと、娘が助手席で暴れたせいで車が横転→サイモン・ヤムが頭部を損傷して記憶を失う→主婦に促されて拳銃自殺して終わってましたよ。



1月は、「クリード 炎の宿敵」のために「ロッキー」全6作「クリード チャンプを継ぐ男」を復習したり、「蜘蛛の巣を払う女」のために「ドラゴン・タトゥーの女」を復習したり、「ミスター・ガラス」のために「アンブレイカブル」「スプリット」を復習したり、その他「がっこうぐらし!」「響け!ユーフォニアム」などのテレビアニメを一気に全話観たりしてスゲー忙しかった割に、映画を3本も観られたのは我ながら頑張ったなぁと。どの作品も観て良かったんですが、イチオシは「世にも怪奇な物語」ですかね。以上、先月観たDVD等の覚え書きでした。ではでは~。