猫は抱くもの(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

猫は抱くもの(ネタバレ)

猫は抱くもの



2018/日本 上映時間109分
監督:犬童一心
原作:大山淳子
脚本:高田亮
撮影:清久素延
照明:疋田ヨシタケ
録音:志満順一
美術・装飾:山田好男
舞台美術:伊藤雅子
編集:上野聡一
音楽:水曜日のカンパネラ
アニマルトレーナー:坂本峰照
キャラクターデザイン:加藤伸吉
アニメーション:ひらのりょう
出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ、岩松了、藤村忠寿、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠、伊藤ゆみ、佐藤乃莉、末永百合恵、柿澤勇人、益子寺かおり、中尊寺まい、澤山璃奈、西原有紀、樽見麻緒、長谷川佳奈、高嶋莉子
パンフレット:★★★★(720円/コラムやトリビア、加藤伸吉先生の描き下ろし漫画など、意外と充実していて、読み応えありました)
(あらすじ)
元アイドルで今はスーパーで働くアラサーの沙織(沢尻エリカ)は、自分が思い描く理想の姿になれず、投げやりな毎日を送っていた。そんな彼女が唯一心を開いているのが、こっそりと飼っているロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけだった。沙織の心に寄り添う良男は、自分は猫ではなく沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分しかいないと思い込んでしまう。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※今回の記事には、残念な下ネタが書かれていたり、残酷なgifが貼ってあったりするので、そういうのが苦手な人は気をつけて!


基本的には「わざわざ大金を払って危険なスタントに挑む奇特な人が主演のアクション映画」などを好む僕ですよ(苦笑)、「独身アラサー女性の自分探しムービー」なんて1ミリも興味がない…ハズだったんですけれども。① 猫が好き ② 沢尻エリカさんも好き ③ 特典の「良男柄バンダニャ」が気になったという3つの理由により、前売り券を購入。なかなか観に行けなかったものの、7月下旬の都内上映最終週、「アメリカン・アサシン」「レディ・バード」を観てから角川シネマ有楽町に移動して、ちくしょう、1100円で観られる日にもかかわらず1400円の前売り券を使って鑑賞いたしました。嫌いじゃなかったニャ (Ф∀Ф) ニャー


バンダナの語尾を「ニャ」にする…。この件については、担当者と話し合いたいところです(己を棚にあげた文章)。


前売り特典やら新宿ピカデリーの展示やら角川シネマ有楽町の展示やらの画像をまとめて貼っておきますね。



あらすじを雑に書いておくと、小さな田舎町にあるスーパーの店員・沙織(30歳)は、解散してしまったアイドルグループ「サニーズ」の元メンバーで、「歌うこと」をまだ諦められずにカラオケBOXで1人熱唱するエブリデイ。接近してきた上司は元アイドル!」の肩書き目当てだったり、テレビ局主導の「サニーズ」再結成話に飛びついてみれば酷い扱いを受けたりと、踏んだり蹴ったりな出来事ばかりでしてね。だがしかし、万引きした姪っ子を引き取りにきて知り合った“黄色ばかり使う売れない画家”後藤保(愛称:ゴッホ)に本音をぶつけてみれば、いきなりゴッホがヌードを射精写生してくれたので、超スッキリす (´∀`し スッキリ 実はゴッホやその姪っ子も幻だったのかもしれないな…なんてボンヤリしたムードの中、結婚式で歌う仕事などを始めた沙織は、ロシアンブルーの良男と仲良く暮らすムードで終わってたんじゃないかしらん。


サニーズが歌う「ロマンス交差点」を貼っておきますね↓ やだ、素敵!ヘ(゚∀゚*)ノ




ハッキリ言って、「なにこの映画」感はあるんですよ。なんて言うんですかね、身もフタもない文章を書くと、「この話、猫いらなくね?」というか。「いつも側にいてくれた」的なことかと思えば、途中から良男は迷子になる→沙織を助けるワケでもないし、人間ドラマへの猫要素の絡ませ方があまり上手に感じられなくて。そもそも今どきペットショップで猫を衝動買いすることを“良きこと”として描くなんて…という面倒くさい文章。ただ、猫視点を舞台風に演出するのは「キャッツ」っぽくて悪くないと思ったし、サニーズが歌う「ロマンス交差点」も良かったし、劇中の「懐かしのアイドル番組」に出てくるベッド・インのお2人は最高だったし、スナックで沙織がゴッホに「“アイドル時代の自分”を自分こそが一番バカにしてた」ことを指摘される展開はグッときたし、何よりも沢尻エリカさんが頑張ってて素敵だったのでね、トータルすると決して嫌いになれない作品でしたよ。とは言え、“猫をダンボールに入れて川に捨てた姪っ子”が何の制裁も受けないまま終わったのはスゲー不満なので60点という評価。猫を捨てるような奴は死をもって償うべし!ヽ(ФДФ)ノ ニャ-!


あの姪っ子にはこんな目に遭ってほしかったなぁ…(「ぼくのエリ 200歳の少女」より)。



おしまい!ヽ(ФДФ)ノ ニャ-!




大山淳子先生による原作小説。ちょっと読みたい気持ちがなくはない。



デジタル盤のサントラ。「ロマンス交差点」は収録されてないので注意!



犬童一心監督による猫映画。観てみようかなぁ。