となりの怪物くん(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

となりの怪物くん(ネタバレ)

となりの怪物くん



2018/日本 上映時間105分
監督:月川翔
原作:ろびこ
脚本:金子ありさ
製作:市川南
共同製作:村田嘉邦、吉羽治、弓矢政法、山本浩、渡辺章仁、水野道訓、荒波修、吉川英作
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
企画・プロデュース:臼井央、春名慶
プロデューサー:神戸明、馬場千晃
ラインプロデューサー:阿久根裕行
撮影:鍋島淳裕
照明:かげつよし
録音:久野貴司
美術:古積弘二
編集:瀧田隆一
音楽:林ゆうき
主題歌:西野カナ
音楽プロデューサー:北原京子
助監督:牧野将
プロダクション統括:佐藤毅
製作担当:濱崎林太郎
出演:菅田将暉、土屋太鳳、古川雄輝、山田裕貴、池田エライザ、浜辺美波、佐野岳、佐野史郎、速水もこみち
パンフレット:★★★★(720円/ノート型デザインが可愛くて、情報量も多めな良いパンフ)
(あらすじ)
イケメンで天才だが予測不能な行動で周囲から怖がられる超問題児の春(菅田将暉)と、冷静かつ淡白なガリ勉の雫(土屋太鳳)。お互い友達が1人もいない2人は高校入学直後に隣の席になり、不登校の春の自宅に雫がプリントを届けに行ったことで知り合う。それ以来、春は雫にすっかり懐いてしまい、はじめは無関心だった雫も、春の純粋さに触れるうちに少しずつ惹かれていく。やがて2人の周囲には夏目(池田エライザ)、大島(浜辺美波)、ササヤン(佐野岳)ら個性豊かな友達が増え、春のライバルであるヤマケン(山田裕貴)の登場によって三角関係まで勃発する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

まぁ、「ちはやふる」とかは最終作まで付き合って観ちゃいましたけど(汗)、基本的には「人気少女漫画原作の青春映画」なんて1ミリも興味はなくて。当然ながらスルー予定だったのに、“劇場と一体化する試練”バルト9を実行する際にタイミングが合ったので、急遽観ることにしましてね。5月1日=ファーストデー割引を使用して、バルト9の7本目として、フィッシュ&チップスと水を摂取しながら鑑賞いたしました。意外と愉快でしたヨ (´∀`=) ウフフ 撮ったのは、昨年は「君の膵臓をたべたい」が高評価されていた(僕は未見)月川翔監督だそうな。


シアター5、それなりに人が入っていたんじゃないかな。



どんな話なのかまったく知らなかったので、映画開始早々、菅田将暉さん演じる吉田春の「高所から飛び降りる→乗用車に背中から着地→細身なのに人智を超えた力で人間を次々と投げ飛ばす」という登場シーンで冷や汗が流れまして。シカモ、優れているのは身体能力&戦闘力だけでなく、たいして勉強もしてなさそうなのに成績はトップだわ、凄まじく素直で正義感も強い性格だわ、政治家の息子で実家は金持ちだわと、確かに「怪物」の名に恥じぬ男だからビックリですよ。で、「春のおかげで他人と関わるようになる→友だちが増えて勉強一辺倒だった雫が人間的に成長して行く」だけでなく、春を通じて「恵まれているように見える人間だって、悩みはある」ということも描かれる感じ。土屋太鳳さん演じる雫は、自分の娘の高校3年間を観ているようで涙が出たし(「お母さん、私、好きな人ができたよ」の台詞には号泣!)、そんな彼女に犬のように懐く菅田将暉さんもまた愛らしくてね…(しみじみ)。全体的には微笑ましく観られました。一応、ラストの展開を書いておくと、雫が春に厳しいことを言ったら失踪するも、高校の卒業式の日にバッティングセンター(a.k.a.自宅)に戻って来て、「おかえり、ハル」「ただいま、シズク」ってな調子でジャンピングキス!川`3´)(`ε´) チュー! その後、手作り結婚式を実施すると、エンドクレジットでは「登場人物のその後」が描かれたりしてましたよね、たぶん。


春は、多人数相手のケンカでも余裕で勝てる戦闘力の上に頭脳明晰な金持ちという超ハイスペックでして。


僕は思わず藤木源之助気分になった…という、どうでもいいシグルイ



比較するのは申し訳ないんですが、同じ日に観た「ママレード・ボーイ」と比べると撮影がスゲー良かったし、物語も面白かったし、キャラクターも魅力的だったんですけれども。主人公以外のキャラは描ききれていない印象で、どうしても“主人公以外の人たち”にしか見えなかったし、エピソードを詰め込んだ感がしちゃったなぁと。それと、そりゃあ「怪物」にだって悩みはあるんでしょうが、失踪していた場所だって「メキシコ湾」とカッコ良かったりしてさ、ううむ、なんて言うんですかね、「やっぱりお前、スゲー恵まれてるじゃん」って思っちゃった…という身もフタもなく心が狭いアタシ (ノω・、) ゴメンナサイ 何はともあれ、前に宇多丸師匠が「溺れるナイフ」評で「犬キャラ」と見事な分析をしていましたが、本作はまさに“犬っぽい菅田将暉さん”が堪能できる愉快な映画なので、ファンは必見じゃないかしらん。




ろびこ先生による原作漫画。アニメ化もされてるのね (゚⊿゚) ヘー



デジタル盤のサントラ。その他、フォトブックノベライズも出ております。