パーティで女の子に話しかけるには(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

パーティで女の子に話しかけるには(ネタバレ)

パーティで女の子に話しかけるには

パーティで女の子に話しかけるには

原題:How to Talk to Girls at Parties
2017/イギリス、アメリカ 上映時間103分
監督・脚本・製作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作:ハワード・ガートラー、イアン・カニング、エミール・シャーマン
製作総指揮:ニール・ゲイマン、デビッド・コッシ、ローズ・ガーネット、ヒューゴ・ヘッペル、チャールズ・オーティ、トーステン・シューマッハー、マイケル・J・ワーナー、ウィニー・ラウ、ピーター・フォルンスタム、ジョシー・ホー
原作:ニール・ゲイマン
脚本:フィリッパ・ゴスレット
撮影:フランク・G・デマルコ
美術:ヘレン・スコット
衣装:サンディ・パウエル
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:ニコ・マーリー、マトモス
出演:エル・ファニング、アレックス・シャープ、ルース・ウィルソン、マット・ルーカス、ニコール・キッドマン
パンフレット:★★★★★(900円/劇中に出てくるファンジンを意識した作り。マスト・バイ!m9`Д´) ビシッ)
(あらすじ)
1977年、ロンドン郊外。大好きなパンクロックだけを救いに生きる冴えない少年エン(アレックス・シャープ)は、偶然もぐり込んだパーティで、不思議な魅力を持つ美少女ザン(エル・ファニング)と出会う。エンは好きな音楽やファッションの話に共感してくれるザンと一瞬で恋に落ちるが、2人に許された時間は48時間だけだった。2人は大人たちが決めたルールに反旗を翻すべく、大胆な逃避行に出る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※この映画に関しては、ヒナタカさんの記事はちごろうさんのブログなどを読んだらいいさ!


11月上旬、新宿ピカデリーの劇場ロビーで本作のポスターとタイトルを観た瞬間、「もう45歳なんだし、こんな“ボーイ・ミーツ・ガール映画”は絶対観ねぇよ」なんて言葉を吐き捨てながらも、気がつくと前売り券を買っていたアンビバレントなアタシ。ところが、なかなか観に行けなくて、12月下旬の新宿ピカデリーにて、そこそこ観客がいた10番スクリーンで鑑賞いたしました(その後、「エンドレス・ポエトリー」をハシゴ)。「これが若さか… (´Д`;)」と思ったり。


前売り特典は超素敵な「缶バッチセット」でしたよ。
缶バッチセット


僕の心境を代弁する雰囲気のクワトロ・バジーナを貼っておきますね(「機動戦士Zガンダム」より)。




鑑賞前、映画仲間の下手の縦好きさんやはちごろうさんから「ポスターから予想される内容とは全然違う」みたいなことを聞いていたんですけど、確かに「地球にきた宇宙人の女の子にパンクを叩き込む」という予想外なお話でして。劇中で繰り広げられる宇宙人たちのシュールな行動の数々には驚かされましたよ。とは言え、若干の毛色は違えど、やはり「ボーイ・ミーツ・ガール映画」であり(そもそも「宇宙人」というのが思春期の若者にとっての「異性の暗喩」っぽいし)、宇宙人の少女ザン役のエル・ファニングの圧倒的な可愛らしさと、内気なパンク少年エンを演じたアレックス・シャープのイケてない文系野郎感、そして最高のサントラがスパークして、とても眩しい青春映画になっていたのではないかな?(偉そうに) 一応、オチを書いておくと、仲間の宇宙人たちの子殺しを止めるべく、エンの子を妊娠したザンは星に帰るも、15年後、コミック作家となったエン(原作者のニール・ゲイマンを意識したっぽい)のサイン会に2人の子どもたちが現れて終わっていたんじゃないかしらん。


つーか、本作のエル・ファニングは最高のひと言。「ネオン・デーモン」の時と甲乙付けがたい。
ザン(エル・ファニング)


その他、「ザンの『もっとパンクして』の台詞でこの曲を連想した(「して」しか合ってない)」とか「パンフにニール・ゲイマンの短編小説が原作』と書かれていたのでamazonで買おうとしたら凄まじく高騰していたので諦めた」といったことはどうでも良いとして。宇宙人たちの描き方がとにかく愉快だったし、基本的には楽しかったものの、もうオッサンなのでね、若者たちの「パンクだぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ」みたいなノリは、共感するというよりは「遠い日の出来事」を観ているようでね…(って、そんな出来事はまったくありませんでしたがー)。なんかね、「若さっていいな」なんてオッサン全開なフレーズが脳裏に浮かんだし、パンク繋がりでタマフルリスナー・タマサカさんの名言「通りで日本にパンクが根付かないわけだ」をボンヤリと思い出したりもした次第。おしまい。




デジタル盤のサントラ。映画を観ると高確率でほしくなりますわな。



超有名なジョン・キャメロン・ミッチェル監督作。未見なんですよね…。