アナと雪の女王(2D・字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

アナと雪の女王(2D・字幕版)(ネタバレ)

アナと雪の女王(2D・字幕版)※ムービーウォッチメンのリンクなどを追記しました(2018/3/31)

アナと雪の女王

原題:Frozen
2013/アメリカ 上映時間102分
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
製作:ピーター・デル・ベッチョ
製作総指揮:ジョン・ラセター
原案:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ストーリー:クリス・バック、シェーン・モリス
脚本:ジェニファー・リー
音楽:クリストフ・ベック
歌曲:ロバート・ロペス、クリステン・アンダーソン=ロペス
声の出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、サンティノ・フォンタナ、ジョシュ・ギャッド、アラン・テュディック、クリス・ウィリアムズ
声の出演(吹替):神田沙也加、松たか子、ピエール瀧
パンフレット:★★★(700円/大人向けでなかなか良い出来!)
(あらすじ)
触れたものを凍らせる秘密の力を持ったエルサは、その力を制御しきれず、真夏の王国を冬の世界に変えてしまう。エルサの妹アナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、夏にあこがれる雪だるまのオラフとともに、雪山の奥へと旅に出る。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




73点


ディズニーのクオリティの高いアニメは嫌いじゃありませんけど、今年から新作映画の鑑賞を年間120本に絞っているし、同じ原題の映画は観ているし、そもそも雪があまり好きじゃないので、「こんな甘っちょろいアニメを観るくらいなら、ウェズリー・スナイプスの主演作を優先するぜ!(`∀´) アホウガ!」とマッチョ気取りで観ないつもりだったんですが…。ムービーウォッチメンの監視対象に選ばれたので、これも何かの縁かもしれぬと、ユナイテッド・シネマとしまえんで2D・字幕版を観てきました。良いミュージカル映画でしたな… (ノ∀T) レリゴー


最近、非常に利用率が高まっているUCとしまえん
UCとしまえん

新作ポップコーンに超惹かれつつも、買わなかった自分を褒めてあげたい気分だったり。
いちごチョコ+だと!?

ちなみに新宿バルト9ではこんな素敵な展示がありましたぞ。
バルト9では素敵な展示が


唐突ですけど、「正直なトレイラー」がアップされてたので、貼っておきますね↓ なかなか意地悪。




非常に素晴らしかったのが、登場人物たちが歌うシーンの数々。最初の「氷切り出しソング」から「レ・ミゼラブル」のOPを思い出して良い感じだったんですけど、あの「Do You Want To Build A Snowman」の曲と絵のクオリティにはマジで感動させられて。「正直なトレイラー」で少し皮肉ってましたが、ミュージカルってのは歌で心情やら設定やらを説明してくれるのが面白いんですよね~。このシーンで一気に胸を掴まれて、その後はスムースに作品世界へ入り込めたのです。


つーか、この歌が一番好きかも。




ううむ、上手く言語化できているか、自信がサッパリなんですけど(汗)、僕的に今までのアニメのミュージカル映画って、あくまで「アニメのミュージカルを観ている」って感覚だったんです。ところが、今回は実際のミュージカルを観ているような気分になったので、結構驚きました。CGアニメのキャラたちの“人間感”が増したせいなのか、単に先月、劇団四季の「マンア・ミーア!」を観た影響が残っているせいなのかはわかりませんが、「ここをこうすれば実際に舞台でも出来そうだな~ (・∀・) レリゴー」なんて思ったりして。基本的にはずっと楽しみながら観られましたよ。


なんとなく映画版「マンマ・ミーア!」の“ムンムンと迫ってくる熟女軍団”を貼っておきますね。
熟女の群れ


ただ、アカデミー主題歌賞も受賞した「Let It Go」ですが…。僕的には「『魔女め!(`Δ´)』『化け物よ!Σ(゚д゚;し』『出てけ!ヽ(`Д´)ノ』と民衆からハードに罵倒&モノを投げられる→海より深くションボリ… 川'A`) シノウ→ふとしたキッカケで吹っ切る!ヽ川´∀`)ノ レリゴー!」というドン底からのガン上がり展開が繰り広げられると女のように股まで濡らして待っていただけに(不穏な文章)、正直、「みんなに能力がバレた→もうどうにでもな~れ♪川 ゚∀゚) レリゴー」程度だったのは残念だったなぁと。歌い出すのも少し唐突に感じたし…。期待しすぎたのかもしれませんが、むしろエンドクレジットで流れたバージョンの方がグッときた次第。


もちろんスゴい歌&シーンだとは思うんですがー。カバーもいろいろある様子。




「25言語バージョン」も! いやはや、大したモンですな… (゚д゚;) レリゴ...




若干、「ウィキッド」「自由を求めて」を思い出しました↓ 話もちょっと似てるしね。




あと、実際の「雪の女王」とは違う感じになってますけど、物語もスゲー好き。いや、最初に文句を書くと、「凍らせる能力を得たキッカケとかないの?」とか「お前ら姉妹、ちゃんと話し合えよ」とか「何年も結果が出てないのに教育方針を変えなかった両親が悪い」とか「トロール、ちゃんと助言しろ」とか思いましたよ。何よりも納得がいかないのがハンス王子のキャラ設定で、終盤、「実は王座目当てで、アナなんて愛していないでガース!(`∀´) レリゴー!」と本性を顕わにしてましたが、だったらエルサを狙うボウガンを外させたり、「モンスターになっちゃダメだ!」と必死に彼女の殺人を止めたりしなくても良かったのでは?

いくら“魔法の冬”を解除させたかったとしても、この映画のエルサったら「X-メン ファイナル・デシジョン」のジーン・グレイ並みに“暴走すると超危険な能力者”なワケですから、後に発覚するハンスの性格なら絶対「殺せる時に殺しといた方が良い」って判断しそうじゃないですか…。冒頭、海に落ちそうなアナを助ける場面だって善人そうだったし(馬も慕ってた!)、いくら“13番目の王子”という伏線があったとしても、「ハンスの豹変」についてはミスリードがすぎる気がしないでもなかったのです (´・ω・`) レリゴー つーか、僕的にはてっきりハンスがアナとくっついて、クリストフは氷好き→エルサと付き合うことになると思ってたんだけどなぁ。


「ファイナル・デシジョン」の“削除されたジーン・グレイの暴走シーン”を貼っておきますね。人が塵に!



とは言いつつも! 今までのディズニーといえば「王女とイケメン王子が互いに一目惚れ→即結婚!川`∀´)人(゚∀゚*)ノ ヤッチャオーゼ!」なんて話を扱ったりしてたのに(それはそれで“子ども向けファンタジー”として良いと思うけど)、それが今作では「やっぱり初めて会った人とすぐそういう関係になるのって良くないと思うの 川*・ω・)(・ω・*) ヨクシッテカラ」と否定する展開になっていたのがスゲー面白かったので全然OK!(o^-')b レリゴ-! 

そして、“体を張って肉親を守ったり助けたりするシーン”にはすこぶる弱い僕ですよ。ラスト、自分の命も省みずにエルサを救うアナの姿には号泣させられましてね… (ノДT) レリゴー パンフレットで萩尾瞳さんが同じようなことを書かれていましたが、男女間の恋愛話じゃなく、より大きな愛情の物語に着地したのが素晴らしいなぁと感動して、ここからエンドクレジットまで涙が止まらなかったです。エンドクレジット後、エルサが作ったモンスター・マシュマロウがティアラを拾い上げて被る場面で終わるのも、製作者のクリーチャーに対する愛が感じられて好感を持ちました。


僕的にはウルトラマンレオの第38話で弟のアストラ(ニセモノ)を庇うレオを思い出したり。盾にされてる気もしますが…。
アストラを庇うレオ


なんとなく「シラを切るアストラ」のGIFも貼っておきますね。



その他、「エルサがオラフを無意識に作ったのは、アナと遊んでいたころの思い出が本当に大事だったからなんだろうな…」とか「オラフが童話『雪だるま』を思わせる願望を語るから、『プリンセスと魔法のキス』レイのように、ストーブの場面は自己犠牲で死ぬのかとフライング涙を流していたら、結局、そんなことなかったぜ」とか「大団円になってたけど、よくよく考えれば、国民からすればハンス=善、エルサ=悪って認識じゃないの?」とか「いくら愛の力で“魔法の冬”が溶けようとも、エルサが生み出した大寒波で亡くなった被害者の遺族の恨みは決して溶けることはなく…」とか思うところはあるものの(勝手な妄想含む)、面倒くさいので割愛!ヽ(`Д´)ノ レリゴー! 


オラフが夏を想って歌うシーンを貼っておきますね↓ 




何はともあれ、非常に素敵なミュージカル映画でしたよ (^ε^) レリゴー いろいろと小ネタもあるみたいだし、吹き替え版も素敵みたいなので(そういえば「塔の上のラプンツェル」の吹き替えはスゲー良かったもんなぁ)、もう一度、足を運びたいのは山々なんですが、しかし! 僕にはウェズリー・スナイプスの主演作ジェット・リーの主演作を観る義務がある→時間がないのでね(苦笑)、いつかBlu-rayが出たら奧さん&娘と一緒に観る予定でございます。


こういう動画を観ると、吹き替え版も良さげですな~。




さて、最後になりますが、同時上映の短編「ミッキーのミニー救出大作戦」について。間違いなく3Dで観た方が良い作品であり(若干、2Dで観たのを後悔した)、2Dと3Dの世界を行き来する描写が楽しいのは確かなんですけど…。それよりも悪に対するミッキーの“容赦ない暴力性”をあらためて目の当たりにして、「さすがは猛者揃いのディズニー帝国の頂点に君臨する男よ… (`Δ´;) レリゴゴゴゴゴゴ...」と冷や汗を流したことを書き残して、感想を終わりたいと思います(なにこの文章)。

宇多丸師匠の実に的確な時評、そして荻上チキさんがタマフルに出演された時の評がアップされているので、チェックしてみて!




サントラを貼っておきますね。日本語吹き替え版はダウンロード専用みたい。



ビジュアルガイドだそうです。



子ども向けのアニメ絵本。



ノベライズもあります。



クリス・バック監督作。評価は高いみたいですな。



4月にDVDがリリースされるロシア産アニメ。実際の「雪の女王」に忠実…なのかな。



宮崎駿監督が大好きなソ連製アニメ。たぶん小さいころに観たことあると思うんだけど…。



出崎統監督によるテレビアニメ版。これ、存在すら知らなかったです。



韓流ドラマ。「雪の女王」をモチーフとした新感覚の恋愛ストーリーなんだって!



デヴィッド・ウー監督によるテレビ映画。実写版の“雪の女王”はブリジット・フォンダなのです。



ハローキティ版。雪の女王にヒゲが生えてやがる… (;`Δ´) ヌゥ



なんとなく原題が同じ映画を貼っておきますね。もうスキー場には行けない!ヽ(TДT)ノ イヤーン


















*雑な備考

なんとなく検索してみたら、「『アナと雪の女王』は『聖闘士星矢』のアスガルド編の盗作じゃないか?」なんて話があってビックリしまして。思うところがあったので、ちょっと意見を書いておきますね。一応、僕も「聖闘士聖矢」のアニメは観ていたんですけど、かなりウロ覚えというか。あの“アニメオリジナルのストーリー”に関しては、すみません、微妙な印象しかなかったりして… (´∀`;) エヘヘ 「別にアーマーを装着した戦士が殴り合ったりしなかったけどなぁ」と思いながらまとめやらYahoo!知恵袋やらを読んでみたのです。

これ、どっちも観た人間としては、別物でしたよ。確かに似てる部分がなくはないし、こうやって要素を並べられると「もしかしたら影響を受けたのかも」と思わなくはないけどさ…。1つ1つを見ればそれほど独創的な設定が並んでいるワケじゃないし、書いた人がわざと誤解を招くようにしているところも多いし、やっぱり『雪の女王』にいろいろと足してみたら少し似てた」レベルじゃないでしょうか。1+1=2さんのレビューが参考になるんですけど、この程度の“似てる要素”をパクリとか盗作って言い出したらキリがないんじゃないかと。

例えば、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」「ドラゴンランス伝説」を比較すれば、「マッチョな兄と線が細くて狡賢い弟」「弟は魔法とナイフを使うのが得意」「兄は鎧っぽい衣裳で、弟はローブっぽい衣裳」「昔、兄は弟を信頼していたが、裏切られて憎むようになる」「対立していたものの、同じ目的のために共闘する」「異世界に旅立つ」とか、いろいろと共通点を挙げられるけど、両作品に触れればすぐに別物だってわかるワケで…。う~ん、みなさんはどう思われますかね? (・ε・) レリゴー?