三角絞めでつかまえて
映画の感想については基本的にネタバレ全開で書いていますので要注意です。あと、映画の見方が少し偏っているので、点数もそんなに気にしないでくださいね。ツイッターのアカウントは@kamiyamaz (カミヤマΔ)なので、適当にチェックしていただければ幸いです。
※このブログはフィクションです。
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2018年05月27日

レディ・プレイヤー1(2D・字幕版、4DX・吹替版)(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
レディ・プレイヤー1(2D・字幕版、4DX・吹替版)



原題:Ready Player One
2018/アメリカ 上映時間140分
監督・製作:スティーブン・スピルバーグ
製作:ドナルド・デ・ライン、クリスティ・マコスコ・クリーガー、ダン・ファラー
製作総指揮:アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、クリス・デファリア、ブルース・バーマン
原作:アーネスト・クライン
脚本:ザック・ペン、アーネスト・クライン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
美術:アダム・ストックハウゼン
衣装:カシア・ワリッカ=メイモン
編集:マイケル・カーン、サラ・ブロシャー
音楽:アラン・シルベストリ
視覚効果監修:ロジャー・ガイエット、グレイディ・コファー
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルソーン、リナ・ウェイス、サイモン・ペッグ、マーク・ライランス、フィリップ・チャオ、森崎ウィン、T・J・ミラー、ハナ・ジョン=カーメン、ラルフ・アイネソン、スーザン・リンチ、パーディタ・ウィークス
声の出演(吹替版):KENN、坂本真綾、楠大典、斉藤貴美子、佐藤せつじ、山寺宏一、後藤哲夫、小林由美子、松岡禎丞、茅野愛衣、玄田哲章、高島雅羅、よのひかり
パンフレット:★★★★(820円/トリビアが詰まっているのはうれしいけど、原作の小ネタ解説が多めなのは微妙なところ)
(あらすじ)
貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。それ以降、世界中の人々が謎解きに躍起になり、17歳の孤独な青年ウェイドもそれに参加していた。そしてある時、謎めいた美女アルテミスと出会ったウェイドは、1つ目の謎を解き明かすことに成功。一躍オアシスの有名人となるが、ハリデーの遺産を狙う巨大企業IOI社の魔の手が迫り……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※本作については、町山智浩さんの「たまむすび」での紹介記事や、宇多丸師匠のムービーウォッチメンでの見事な時評高橋ヨシキさんのCrazy Culture Guide Vol.97とVol.98(有料)、小野寺系さんの記事などを読めば十分だし、本作のいわゆる「イースターエッグ」に関してはWikipediaをチェックすれば良さそうです。
※今回の記事は、スティーブン・スピルバーグ監督が好きな人は不快な気持ちになる怖れがあるので、気をつけて!
※今回の記事は、なかなか面倒くさい文章が書かれているので、そういうのが苦手な人は読まないで!
※今回の記事は、「マトリックス」トリロジーのネタバレに触れているので、できれば観てから読んで!


毎月愛読している映画雑誌「映画秘宝」でもかなり前から特集が組まれていたし、そりゃあ観る気マンマンでしてね。ちょうどムービーウォッチメンの課題映画になったのもあって(感想を放送前にアップするのは失敗しましたが…)、5月1日=ファーストデー割引を使用して、“劇場と一体化する試練”バルト9の5本目として、鶏の唐揚げプレスサンドを摂取しながら2D・字幕版を鑑賞。その2日後、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、4DX・吹替版を観てきました。「大好物だけど、乗れないような、でも大好物… (・ω・;) ウーン」という複雑な気持ちになりましたよ。


シアター2、結構混雑してたような。


祝日ということもあって、4DXは満席。吹替版、違和感なく楽しめました。



一応、お話を書いておくと、舞台は2045年のアメリカでして。現実があんまりすぎるので、多くの人がフィットネスクラブVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り浸っていて、低所得者向け住居に住む17歳の少年ウェイドもパーシヴァルとして遊びまくるエブリデイ。「オアシスを開発して大富豪になったジェームズ・ハリデーが5年前に死亡→彼が死の間際に隠した3つの鍵を揃えてイースターエッグを見つけた人は56兆円の遺産とオアシスの運営権がもらえる!」ということで、「イースターエッグを探すもの=ガンター(発音はサウンドマーケット「ハンター」風に)」として探索していたら、パーシヴァルったらレースゲームを逆走することで5年間も見つけられていなかった「銅の鍵」の入手に成功! 一躍、有名人になるのです ヘ(゚∀゚*)ノ ヤッタァ!


オタクのコミュ症大富豪ハリデーがオアシスに莫大な遺産を遺したので…。


主人公ウェイドは、こんな感じでオアシスにドップリ浸かっているというね。



で、有名かつ美人のガンター・アルテミスとの距離が縮まったので、呑気に本名を告げたりしていたら! ハリデーの遺産を手に入れるためならなりふり構わない「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」主義の巨大企業IOI社に家と叔母を爆破される→現実世界で殺されそうになったから、さぁ大変!Σ(゚д゚;) タイヘーン! IOI社へのレジスタンス活動をしていたアルテミス(本名:サマンサ)の仲間に救われたので、親友のエイチや、優等生的なトップガンターのダイトウ&ショウトウと手を組んで、イースターエッグの解明に力を入れて、「シャイニング」の世界を疑似体験する→「翡翠の鍵」をゲットだぜ!(o^-')b ヤッタネ!


現実世界で家を爆破されちゃうなんて、たまったもんじゃありませんな。



3つ目の「水晶の鍵」の入手方法が「惑星ドゥームのアノラック城でATARIのゲームをやること(何のゲームかは不明)」だと判明すると、IOI社に雇用されたプレイヤーたち=シクサーズが城を占拠するとともに、内部からじゃないと解除できない究極のバリア「オジュヴォックスの天球」を発動させまして。さらには、サマンサが現実世界で拉致されたので、みんなの力を合わせて救出してみれば、サマンサったらIOI社にいることを利用して「天球」を解除→IOI社に不満を持つガンター軍団vsシクサーズの戦争がスタートだッ!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス! シクサーズの親玉ソレントがメカゴジラに乗って大暴れすれば、エイチはアイアン・ジャイアントで、ダイトウはガンダムで対抗しましてね。あーだこーだあって、ソレントが全員死亡するアイテム「カタクリスト」を発動して全員死亡するも、ウェイドだけがハリデー記念館で案内人から25セントコインをもらっていた→それがエクストラ・ライフだったので復活して、世界で初めてイースターエッグを仕込んだゲーム「アドベンチャー」でイースターエッグを発見することで「水晶の鍵」を手に入れるというね。


2045年版メカゴジラ(not 機龍)が登場→「ガンダムで行く」シーンを貼っておきますね↓




現実世界では、ゲームをやっているウェイドを仲間たちがIOI社&ソレントの襲撃から守ってくれる中、ゲーム内のパーシヴァルは「契約書を出されるも、サインしちゃダメ」という最後の罠を乗り越えて。光輝くイースターエッグを渡されると、莫大な遺産やらオアシスを終わらせる権利やらをゲットして、ついでにその様子を現実世界で目撃したソレントがちょっと感動しちゃったところを逮捕されたりして、めでたしめでたし。ハリデーとケンカ別れした親友兼ビジネスパートナーで、実はハリデー記念館の案内人としてプレイヤーを助けていたオタクが好きな映画にはアホみたいに出ている人たらし野郎サイモン・ペグ(ちくしょう、でも僕も好き)オグが弁護士などを用意してくれましてね。偉大な魔法使いアノラック=ハリデーに「おせちも」「ゲームも良いけど、現実もね」と伝えられたパーシヴァル=ウェイドは、手に入れた遺産を仲間たちと5等分するとともに、火・木はオアシスを休業することにして、サマンサとイチャついて終わるのでしたーー (`∀´)(´∀`し イチャイチャ


大体こんな感じで終わってましたよ、たぶん(思い入れのない文章)。



まぁ、いろいろな人が感じたことでしょうけど、「スピルバーグ印の“男の子”映画」だと思いました、良くも悪くも。良いところで言うと、映画やアニメ、特撮、ゲームなどのキャラが出てきたり、オマージュ的なシーンがあったり、80年代の音楽などが流れたりするのは、そりゃあ楽しかったです。で、本作は「そのキャラを知らないとわからない特殊能力」などを発動するシーンがあまりないので(そういう場面があっても、これ見よがしではなく処理されていたような)、オタク的な知識がなくても「まぁ、こういうキャラがいるんだろうな〜」といった感じで、「知らないこと」は気にならずに「派手さ」だけを堪能できる作りになっているあたり、「さすがはオタクマインドを持つメジャー監督よ… (`Δ´;) ヌゥ」と感心いたしました。

脚本もよくまとめているなぁと。鑑賞後に原作小説を読んだんですが、かなり脚色されていて(詳細はこちらの記事をどうぞ)。もちろん、僕だって「5年間も『レースゲームの逆走』に気付かないなんて… ( ´_ゝ`) プッ」と思うところはありますよ。でも、上下巻ある長さにオタク趣味がこれでもかと詰め込まれていて、映像化が大変そうなことこの上ないあの原作小説の映画化作品としては100点に近いクオリティなんじゃないかと。「スタックパーク」(トレーラーハウスを積み重ねた危険な住居)のビジュアルは新しいディストピア描写だったし、レースや戦闘シーンの数々は映画ならではの迫力だったし、原作にあった「ムービーシンク」(映画の登場人物になりきって、登場人物と同じように台詞を言うゲーム)を「シャイニング」の世界を探索するという改変で表現したのも最高だったし(あの世界をVRで遊びたい映画ファンは多いのでは)、ソレントをVR世界に置いたまま現実世界に戻ったと騙すオリジナル展開もありそうだと思ったし…。何よりも最後、クズ野郎のソレントがイースターエッグに胸を打たれてしまう場面は、まさに映画的なカタルシスであって。脚本には原作者も関わっているんですが、「お見事!m9`Д´) ビシッ」としか言いようがなかったですね。


このディストピア描写は原作にもあるんですが、ビジュアルで見ると酷さがより伝わりますな。


原作に出てくる「ブレードランナー」が権利関係でダメだったので「シャイニング」になったとか。



スゲー感動したのが、森崎ウィンさん演じるダイトウの「オレはガンダムで行く」発言。本作を観て思ったのが、いろんなキャラが出てくるのはうれしいけど(特に「モータルコンバット」のゴローの体からチェストバスターが出てくるシーンが100点!※リンク先、どちらもグロ注意!)、意外とどうでも良いというか。所詮は「誰かが操っているゲームキャラ」なので、それなりに愉快ではあるものの、例えばスポーンが出てきたから何よ? (・ε・) ナニヨ」感もあるワケですよ。でも、クライマックスでダイトウが使う「好きな巨大ロボに変身できるガントレット」に関しては「レアアイテムな上に3分間しか使えない」ため、ガンターたちを蹂躙するメカゴジラに対して、彼のスキルをフルに発揮できる巨大ロボを熟考した末にチョイスした感があって。ゲーマー人生のすべてを「わずか3分のガンダム」に載せたワケでね…(だからこそ「ガンダムで行く」なんだと思う)。あの日本語の台詞はハートに直撃! 地獄拳であり、原作ではウルトラマンが登場するのを権利関係の問題でああなったみたいですけど(原作ではエイチがガンダム、ショウトウがライディーンで戦って、パーシヴァルがウルトラマンでトドメを刺す)、それでも僕にとっては永遠に忘れない名場面&名台詞として胸に刻まれた次第。


このシーン、最高でしたよ… ( ;∀;) イイシーンダナー




ただ、「悪くも」的な部分を書くと、2ヵ所ほどイラッとしたところがあって。まず、これは原作小説もそういうところがあるんですが、現実世界でウェイドとサマンサが初めて会うシーンが好きになれなくて。もうね、ウェイドの「顔のアザを気にするとでも?」の台詞があまりに“自分は受け入れられている前提”でカチンと来たというか、僕的にはサマンサに「顔のアザをお前が気にしないからといって、私が『ありがとう、好き好き!ヘ(゚∀゚*し ダイテ!』なんて反応をするとでも?」と返してほしかったほど。「なんでテメェがジャッジしてんだよ」と、気持ち悪くて仕方なかったです。せめてあの台詞を言わなければなぁ…。つくづく残念であり、悪い意味で「“男の子”映画」だと思ったり。


サマンサのコンプレックスを利用した感じもあって、どうにも好きになれないシーンでした。



もう1つがラスト。「ネットでの冒険話」に恋愛要素を入れると、どうしても「ネットで知り合った人とリアルで会った時に失望するかどうか問題」という深く冷たい万里の河の渡り方が大変になるので、絶対入れない方が良かったと思うんですよ(ギレルモ・デル・トロ監督なら“寸止め”で終わらせたのでは)。でも、そうなると原作者&スピルバーグの共通認識だと思われる「ゲームも良いけど、現実もね」的なメッセージが入らないのでね、恋愛要素も残したんでしょうな。僕だって、初めて彼女が出来た時は(19歳)、中学からのテーブルトークRPG仲間(僕よりもはるかにオタク濃度濃い目、脂多め、麺硬め)にもその素晴らしさを経験してもらいたいと思って、何度か合コンを開いたこともありますから、その気持ちはスゲーわかる。そりゃあ、“いろいろなものに夢中だけど生産性のない人たち”を見たら、“成功したオタクの大人”の立場的には「戦わなきゃ、現実と」なんて言いたくなるでしょうよ。

ただ、それってほとばしるほどに「大きなお世話」なんじゃないかと。なんて言うんですかね、自分好みの居酒屋を見つけて上機嫌で飲んでいたのに、トイレに行ったら壁に「親父の小言」が貼ってあった感じ。いや、僕だって妻子がいることで人生が救われているけれども、文化の多様化が進む現在、恋愛だって1つの文化でしかなくて。そりゃあ、子を生み育てるのだって大事ですが、僕たち人間が文明を発達させた末に少子化に至るなら、それって別に間違ってないんじゃないですかね。僕的には“ゲームに人生を賭けた勇気ある人々”のノンフィクション「リビング ザ ゲーム」を観たばかりというのもあって、ごめんなさい、スゲー説教臭く感じたというか。「マトリックス レボリューションズ」の「革命」とはほど遠い「折衷案ラスト」を観た気分というか、「ゲームもほどほどに」なんて現実的かつ大人な着地じゃなくて、「そんな未来があるなんて!」的な、もっと新しい“何か”に期待してた。例えば「脳に直接装置を繋いで、羊水を溜めたようなポッドに入って、ずっと仮想空間の中で生活する(電力はその人間の生体電気で補う)」とか…って、モロに「マトリックス」じゃねーか!Σ(゚д゚;) パクリ


ラストの展開、原作者&監督に対して、ブチャラティのように思った人も少なくないのでは(「ジョジョ第5部」より)。


こんな未来も意外とアリかも…というダメ人間の文章(「マトリックス」より)。



ちなみに「『マトリックス』じゃねーか!」は、贅沢ホリデイズ「節子」風に読んでいただけると幸いです。




閑話休DiE!ヽ(`Д´)ノ その他、「ソレントがパスワードを貼っておいたシーン、僕も気をつけなくちゃ…」とか「IOI社があそこまで巨大だと警察権力も通用しなそう」とか「ラスト、ハリデーは自分を電脳化してしまったからこそ、もう戻れない現実の大切さをウェイドに伝えたかったのかな…という高橋ヨシキさんのPA-KU-RI!m9・∀・) ビシッ」といったことは置いとくとして。この感想文のほとんどは、前述した町山さんや宇多丸師匠などの批評からパクってインスパイアされて書いているワケですが(苦笑)、高橋ヨシキさんがメルマガで提唱されていたコバヤシマルテスト(チートしなければクリアできない課題)ではないか?」説が非常に面白くて。確かに原作小説でもオグが直接助けていたりするし、映画のエクストラ・ライフの渡し方はちょっと贔屓感があるもんなぁ(原作では自分で入手する)。とは言え、そうでもしないとIOI社には勝てそうにないし、そもそもオタクが遺産を遺すならオタクに継いでほしいのでノー問題。ううむ、僕はどのジャンルでもオタクを名乗れるほどの熱量はありませんけど(汗)、家で使っているポットは「とく子さん」だったりと、得をすることが何よりも大好きなのでね、練馬の「か和もっち」などで「マッスル&フィットネス」について語っていたら、たまたま店に来ていたアラブの富豪が感心して大金をくれたりしないものかーー。こんな冗長で残念な文章は、お好きですか?(お好きですか?)苦手ですか?(苦手ですか?)


こんな風に贔屓されたいものです(志の低い文章)。



な〜んて、例によって駄文をダラダラと垂れ流しちゃいましたが、上記の通りに嫌いなところはあるものの、基本的には大好物でございました (・∀・) オイシー オタク要素がない人でも普通に楽しめるエンタメ映画だと思うので、興味がある方は劇場へどうぞ。さて、最後に驚くほど面倒くさいことを書きますけど、実はこの感想文には、蛇、象、虎の“3つの鍵”が隠されていましてね。その3つが指し示す1つのキーワードを僕と会った時に告げた方には、まぁ、大抵は飲み屋になりそうなので(苦笑)、「そのキーワードのもの」か、飲み物を1杯奢りますよ…なんて、心底どうでも良い謎を残して、この感想を終えたいと思います ( ゚д゚) ナニコノオチ




アーネスト・クラインによる原作小説。下巻もあります。テーブルトークRPGが出てくるので、実はこっちの方が好き。



国内盤サントラ。デジタル盤もあります。



正直、ほしいのはソング盤の方なんですが、なんと「Jump」は入ってない様子。デジタル盤もあります。



映画のメイキング本。レビューを読むと、ガンダムの絵などは載ってないそうなので注意!



アーネスト・クラインが脚本を書いた映画。僕の感想はこんな感じ



アーネスト・クラインとザック・ペンによるドキュメンタリー。今度観る予定でございます。




2018年05月27日

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
※今回の記事は、本作や「クレヨンしんちゃん」が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。




映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱



2018/日本 上映時間104分
監督:高橋渉
原作:臼井儀人
脚本:うえのきみこ
主題歌・劇中歌:ももいろクローバーZ
声の出演:矢島晶子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、潘めぐみ、水島裕、置鮎龍太郎、真殿光昭、勝杏里、廣田行生、関根勤、みやぞん、あらぽん、百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れに
パンフレット:★★★(620円/プニプニ拳の記事自体は好きだし、そうしたかった気持ちはわからないでもないけど、やはり袋とじにする必要はないのでは)
(あらすじ)
マサオの誘いで伝説のカンフー「ぷにぷに拳」を習うことになった、しんのすけたちカスカベ防衛隊は、カンフー娘の玉蘭(タマ・ラン)とともに修行に励む。その頃、春日部にある中華街「アイヤータウン」では、「ブラックパンダラーメン」なる謎のラーメンが大流行。それは、一度食べると病みつきになり、凶暴化してしまうという恐ろしいラーメンだった。突然のラーメンパニックに対し、街の平和を守るためカスカベ防衛隊が立ち上がる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




30点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

ごめんなさい、「クレヨンしんちゃん」については基本的に「あまり興味がない」というスタンスでして。映画版も有名なのを2本とムービーウォッチメン絡みで1本観ただけで、「もう45歳の僕が観るような作品ではあるまいよ」と、積極的には足を運ばない姿勢だったんですけれども。今回の劇場版は大好きな「ラーメン」と「カンフー」が題材になっていた上に、ちょうど“劇場と一体化する試練”バルト9ともタイミングが合ったので、急遽鑑賞することに決定。5月1日=ファーストデー割引を使用して、バルト9の4本目として、ポップコーンBOX入りのキャラメルポップコーンを摂取しながら観たんですが、少なからず落胆いたしました (´・ω・`) ウーン ちなみに監督は「ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん」の高橋渉さんでございます。


シアター1、1/3くらいの客入りだったような。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「バキ」より)。
少なからず落胆を


“太極拳の愉快バージョン”って感じの「ぷにぷに拳」とか、食べると中毒になる「ブラックパンダラーメン」ブラックカレーオマージュですかね)とか、そこら辺は普通に楽しめたんですよ。あと、ぷにぷに拳奥義「ぷにぷに真掌」を身につけたゲストキャラ玉蘭が「ブラックパンダラーメン」総帥ドン・パンパンを倒すと、“暴走した正義”と化す展開も、このご時勢を反映しているようで非常に面白いと思いました。ただ、正直なところ、大嫌いなところが多くてね…(遠い目)。終盤、敵と戦うことに怯えたマサオが「僕たちは子どもなんだよ?」みたいなことを言いだすのが、マジうぜぇ。お前、そこら辺の園児とは比べものにならないぐらいの経験を積んできたくせに「今さら!?Σ(゚д゚;)」と。スゲー取って付けた感があって、心が一気にクールダウンしましたよ。その後、「ブラックパンダラーメンの中毒性は、時間が経てば消滅する」てなことを達観ヅラのマサオが語るくだりもムカつくというか。そりゃあそうかも知れないけどさ、暴れる中毒者が大量発生しているのに、「なにいってんだバカ」としか思えなくないですか? なんて言うんですかね、それをいかにも「良いことを言いました演出」で見せるから、イライライライライライライライラいたしました。つーか、マサオったら「地道にコツコツが一番なのさ」なんて言ってましたけど、じゃあ、この劇場版が終わってもお前はぷにぷに拳を地道にコツコツと続けろよな…なんて僕の文章を読んでもらえばわかる通り、45歳の大人だからと言って心が広いワケではないのですーー。


マサオが知った風な口を叩いた時、僕はミルコ・クロコップのような気持ちになりましたよ。
三角絞めでつかまえて-ミルコ


一応、ラストの展開を書いておくと、みんなでジェンカを踊る「ジェンカ拳」を編み出したことで、玉蘭も元の雰囲気に戻りまして。彼女が旅立って終わってたと思うんですが、ジェンカは「拳」じゃねぇよ…って、大人げなくてごめんなさい!(*ノ▽ノ) キャッ その他、思ったことを書くと、「カンフーの奥義が自ら体得するものではなく、飲み物で得られる特殊能力だったのは好きじゃない」とか「他人の傘を盗む奴や、満員電車でわざと屁をする奴は“悪”なので、脳を破壊してもOK!」とか「ぷにぷにの“柔”で剛の攻撃を受け流すような、『マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限』のクライマックスみたいなバトルが観られるかと思ってた」とか「ラーメンかカンフーのどちらかにテーマを絞った方が良かったのでは…」とか「“カンフー=愛”みたいなのって本当に嫌い」とかとかとか。まぁ、つい期待しすぎたのもあったんでしょうけど、僕は後半の展開がスゲー合わなかったし、もう「クレしん」の劇場版は観に行かないと思います。おしまい。




コミック版。ノベライズもあります。



ももクロが歌う主題歌CDを貼っておきますね。








2018年05月26日

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法



原題:The Florida Project
2017/アメリカ 上映時間112分
監督・製作:脚本:編集:ショーン・ベイカー
製作:クリス・バーゴッチ、ケビン・チノイ、アンドリュー・ダンカン、アレックス・サックス、フランチェスカ・シルベストリ、ツォウ・シンチン
製作総指揮:ダーレン・ディーン、エレイン・シュナイダーマン・シュミット
脚本:クリス・バーゴッチ
撮影:アレクシス・サベ
美術:ステフォニック・ユース
衣装:フェルナンド・A・ロドリゲス
音楽:ローン・バルフェ
音楽監修:マシュー・ヒアロン=スミス
出演:ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ビネイト、バレリア・コット、クリストファー・リベラ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
パンフレット:★★★(700円/写真はきれいだけど、あと1本、コラムがほしかったなぁ)
(あらすじ)
定住する家を失った6歳の少女ムーニーと母親ヘイリーは、フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この映画については、こちらの記事こちらの記事を読めば良いんじゃないかしらん。

確か“劇場と一体化する試練”バルト9を実行するため、新宿バルト9に足を運んだ5月1日、ロビーのはずれに場面写真などを大々的に飾った展示物がありましてね。一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けましたが、ハッキリ言って、「間違いなく観ないな ( ゚д゚)」と。どうせ「母子家庭がいろいろあったものの、ご近所の人たちの力を借りて起死回生の“フロリダ・プロジェクト”を発動して(詳細は不明ながら、ざますババアがてんてこまいになったりする愉快な計画)、みんなハッピーに♪ (´∀`(´∀`し ウフフ」的な作品なのでしょう? もうね、こっちは体調が優れない中、睡眠を削って日々ハードに生きてるのにさぁ、そんな「ひと夏の思い出」映画を観る余裕はナッシング…と思っていたんですが、しかし。


5月1日のバルト9にはこんな展示がありましたよ。



愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品になっちゃったから、つい出てしまう舌打ち (゚⊿゚) チッ ちくしょう、僕の周囲の人々(a.k.a.乱暴な映画が好きな人たち)からスゲー評判の良い「犯罪都市」を選んでほしかったのになぁ…。シカモ、今週のスケジュールを確認すると「観に行けるのは23日(水)、新宿バルト9の15時10分からの回だけ=安く観られない!Σ(゚д゚;)」からマジでガッカリですよ。とは言え、「こぼれたミルクは嘆いても仕方がない」ということで、いそいそと劇場に足を運んでみれば、泣きすぎて死ぬかと思ったYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!


バルト9は夕方割程度の割引しかないので、仕方なく定価で観ようとしたところ…。


いつの間にかクーポンを持っていたことに気付きまして。


チケットが1600円になってホクホク顔だった…って、人間が小さいですかね。


7番スクリーン、ほぼ満席だったような。



最初にあらすじを適当かつウソを交えながら書いておくと、舞台はフロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」。そこはシングルマザーのヘイリーと6歳の少女ムーニーほか、貧困層が定住状態でしてね。優しくも厳しい管理人ボビーに見守られながら、貧しいながらも楽しく暮らしていたんですが…。貧乏が加速してしまって、無職のヘイリーは売春をスタート。で、仲違いしてボコボコにしてしまった元友人アシュリーの通報により(たぶん)、児童福祉局が介入→ヘイリーとムーニーは引き離されることになりましてね。とうとう現実に耐えられなくなったムーニーは隣のモーテルに住む親友ジャンシーの元に行って、初めて涙を見せると、ジャンシーの特殊能力が発動。ムーニーの手をつかむと超高速で走り出してディズニーワールドに突入し、そのスピードが生み出したソニックブームによって世界は滅びたのでしたーー。


この母子がたくましく生きるお話なのです。


そしてラストは、親友(とも)のためにジャンシーが能力を解放するというね (`Δ´;) ゴゴゴゴゴゴ



ごめんなさい、本当は「ディズニーワールド内を2人が突っ走る様子」で終わっているんですが(ゲリラ撮影したそうな)、それはそれとして。パンフによると、「フロリダ・プロジェクト」というのは、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート開発の際の初期プロジェクト名だそうで。それらの観光客を当て込んで建てられた多くのモーテルが寂れて、現在は普通のアパートに入居できない貧困層が住むようになっているとのこと。そもそも「プロジェクト」という言葉には「低所得者向け公共住宅」という意味があって、そう言えば尊敬する映画評論家の町山智浩さんが「たまむすび」の紹介で言ってたのに、すっかり忘れてたアタシってほんとバカ (ノω・、) ダメネ

閑話休DiE!m9`Д´) ビシッ 何はともあれ、適当な感想を書くと、愛しさと、せつなさと、心強さを感じましたよ。最初の「愛しさ」は、子どもたちの描写。“子どもの目線”で撮影されたパステルカラーの世界は、劣悪な環境にいるはずなのに、とても楽しそうでして。話はハードなんですけど、子どもたちが出てくるシーンはとても輝いているのです。僕は小学3年生まで川崎の工業地帯に住んでいたんですが、勝手に資材置き場に入って遊んでいたこととか思い出して、懐かしい気持ちになったりしてね…(遠い目)。とにかく口が悪いイタズラっ子揃いなんですけど、自分の娘が重なっちゃって(ちょうど6歳だし)、子どもたちを観ているだけで心がホッコリいたしました。


ムーニー役のブルックリン・キンバリー・プリンスの演技は超素晴らしくて、放火した家の前での記念撮影時の表情は100点!


この虹のシーンも最高! レプラコーンの野郎、ふもとに埋めた金をよこしやがれ!ヽ(`Д´)ノ キィィィ!



パンフによると、監督は「ちびっこギャング」っぽい「イタズラっ子の話」を撮りたかったそうな (゚⊿゚) ヘー




2つ目の「切なさ」は、ヘイリーとムーニーの母子描写。ショーン・ベイカー監督は是枝裕和監督の「誰も知らない」を参考にしたところがあるそうですが、なんとなく僕の脳裏に浮かんだのは「最貧困女子」という新書。「貧困ゆえにアパートが借りられず、モーテル住まいで金が余計にかかる」という状況は、日本ではネットカフェ難民問題がそのまんまなワケですが、世の中には「人生のスタートの時点で貧乏すぎる人」や「ちゃんとした教育を受けて育っていないから貧困から脱出する方法がわからない人」、そして「今の社会が“やり直しにくい”ために抜け出せない人」がいて、誰だってそうなった可能性があって。今、そうじゃない状況の僕らとの違いは「運が良かっただけ」…ってのは暴論でしょうか。


ヘイリー役のブリア・ビネイトも最高でしたな。娘の足に抱きつく姿にグッと来る良い画像。



そりゃあヘイリーも相当問題のある母ですけど、それでも彼女があのモーテルから出られない…どころか、住むことすら困難な状況に陥るのはさ、決して彼女だけのせいじゃないと思うのです。社会も本当に厳しいというか、確かに口の悪さはハンパじゃありませんが、「定住してはいけない」という規則を守るために別のモーテルに泊まりに行った時、支配人から「そんな口の利き方しかできないから貧乏なのよ!川`Д´) カエレ!」みたいなことを言われるじゃないですか。でも、そもそもお前がこっちをバカにしているのがビンビン伝わってくるから、ヘイリーもさらに反発してそういう態度になるんじゃねーの…というヘイリー寄りなアタシ。いや、身近にいるとさ、確実に面倒くさいしイラッとする女性なんでしょうけど(僕の長姉に似てる…)、荒れている人は荒れているなりの理由があるし、偉そうなことを書くと、心に余裕がある方が譲らないと世界は平和にならないんじゃないか。ごめんなさい、自分が何を書いているのか、よくわからなくなってきましたーー (ノД`) スミマセン


この場面、「お金を得た手段」も相まって、切なかったなぁ…。



なんて言うんですかね、母子が仲良しな分、状況が悪化していくのが本当にキツくて。「ああっ!(´Д`;)」と思わず声が出そうになったのが、水着の自撮りシーンで、ヘイリーは売春を始めるんだなぁと。ストリップバーで働いていた時は手コキサービスを断ってクビになった彼女が体を売るなんて、よほどの覚悟が必要だったろうに…。終盤、ホテルに行って「別れの食事」をする時の娘を見つめる目の優しさとかも、切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて切なくて(この後、2万字以上続くので省略)、誰が彼女を責められようか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もうね、あまりに泣きすぎて、そのまま座席で死ぬかと思った次第。


この自撮りシーン、先の展開を予想しちゃって、超辛かったです… ('A`)



そして3つ目の「心強さ」は、ウィレム・デフォー演じるモーテルの管理人ボビーの存在ですよ。終盤、引き離されるヘイリーたちの様子を見つめる顔は、こういう場面を何度となく見てきたっぽい雰囲気でしてね。立場上、モーテルのルールは守らなくちゃならないものの、自分のできる範囲でやってあげられることはやるし、悲しい終わりが来ても淡々と受け止めて、日常を続けていく。ボランティアのように熱心に助けてくれるワケではありませんが、世の中にはボビーぐらいの心持ちで接することで救われる人だって結構いるんじゃないかと思って、ちょっと憧れちゃいましたよ。あと、電気を復旧した時に住人とコミュニケーションをとるシーンは愉快だったし、子どもに近づく変質者を追い払う時の容赦のなさはかなり気持ちが良かったです (`∀´) ザマァ!


本作は「ボビーが見た貧困母子家庭の話」でもあるというね。



恥ずかしながら(汗)、ちょっとわからないのがラストでして。ジャンシーが手を引いて、高速でディズニーワールドに突入するくだり、最初は「今まで足を踏み入れたことのない“夢の国”へ逃げ込んだ」的な描写かと思って、カチンと来たんですよ。だって、僕もディズニー自体は好きだけどさ、キャストを使い捨てるブラック労働問題とか、最近では労災認定なんて話もあったりと、あくまで“商業的な夢の国”なんだから、そこに逃げ込むのが“子どもの救い”的に見せられるのは違うんじゃないかと。ただ、よくよく考えてみれば、そんなに「良い場所」っぽい見せ方ではなかった気がするので、監督的には「そんな場所より愛している人が側にいてくれることが大事」的な着地なんでしょうか。ううむ、何だか知恵熱が出てきましたよ… (ノω・、) イタイヨゥ


ここまで読んだ人の気持ちを代弁する素敵な曲を貼っておきますね↓




その他、思ったことを雑に書いておくと、「アシュリーのヘイリーに対する態度は非道いけど、彼女も子どもから引き離されないために必死なんだよなぁ (´・ω・`) ウーン」とか「ディズニーワールドの花火を外から眺めるシーンが切なすぎ!」とか「ボビーに根を上げた後も冷蔵庫の運搬を最後まで手伝わされるケイレブ・ランドリー・ジョーンズに笑った」とか「ガラス戸にナプキンを貼るシーンにドン引き」とか「入場リングを盗まれた買春野郎、ざまぁ!ヘ(゚∀゚*)ノ ザマァ!」とかとかとか。何はともあれ、子どもたちが超キュートな上に、身近にある貧困問題についても考えさせられる素晴らしい映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー ただ、最後に母子が引き離されるのが超可哀相だったので90点という台無しな着地。例えば、「ディズニーワールド内をダッシュする2人の少女をアラブの富豪が呼び止めて事情を聞き、すべて金で解決してくれる」とか「娘と引き離されたヘイリーは自転車操業の暮らしから離れて一人になることで自分と娘の人生に何が必要なのかを見つめ直して成長し、そんな彼女に胸を打たれた福祉課の人が超親身になってくれたおかげで、2ヵ月後からはちゃんとした職場で働きながら、娘とまた一緒に暮らし始めた」といったホッコリエピローグが追加されるなら、ソフトが出たら買います。おしまい。




ショーン・ベイカー監督作。非常に評判が良いですな。



なんとなく思い出した新書。貧困から抜け出すのは大変なのです…。



念のため、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが暴力で母子家庭を助ける映画を貼っておきますね。







2018年05月24日

ママレード・ボーイ(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
ママレード・ボーイ



2018/日本 上映時間127分
監督:廣木隆一
原作:吉住渉
脚本:浅野妙子
製作:高橋雅美、今村司、井上肇、木下暢起、谷和男、山本浩、高橋誠、鷲尾天、本田晋一郎
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、伊藤響
プロデューサー:松橋真三、北島直明、里吉優也
アソシエイトプロデューサー:平野宏治
音楽プロデューサー:安井輝
ラインプロデューサー:原田文宏
撮影:鍋島淳裕
照明:深田晃
美術:丸尾知行
装飾:吉村昌悟
VFX:外塚勇己
衣装:高橋さやか
ヘアメイク:永江三千子
編集:野本稔
音楽:世武裕子
主題歌:GReeeeN
スクリプター:菅谷雪乃
助監督:水野貴之
制作担当:小沼秀剛
出演:桜井日奈子、吉沢亮、佐藤大樹、優希美青、藤原季節、遠藤新菜、竹財輝之助、寺脇康文、筒井道隆、谷原章介、檀れい、中山美穂
パンフレット:★★★★☆(720円/情報がギュッと詰まったパンフ。「りぼん」の記事と原作の名シーン紹介が100点!)
(あらすじ)
女子高生の小石川光希(桜井日奈子)は、ある日突然、両親から衝撃の告白を受ける。ハワイ旅行で出会った松浦夫妻と意気投合して母親がその夫、父親がその妻と恋に落ち、パートナーを交換して再婚するというのだ。しかも松浦夫妻の息子で光希の同じ年の遊(吉沢亮)も含め、皆で一緒に暮らすことになってしまう。光希は戸惑いながらも、クールな中に優しさを秘めた遊に徐々に惹かれていく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、本作が好きな人は確実に不快になると思うので、読まない方が良いです。
※この記事は「シグマ15」に従って書いています。


そりゃあ原作コミックアニメの存在くらいは知っていましたが、油断すると「ママレード・ボーイ」なんて書いてしまうぐらいには疎いし、興味もなくて。実写映画なんて観る気ゼロだったんですけれども。“劇場と一体化する試練”バルト9を実行する際にタイミングが合ったので、急遽観ることに決定。5月1日=ファーストデー割引を使用して、バルト9の3本目として、コラボドリンクの“ママレード”オレンジソーダを摂取しながら鑑賞いたしました。「実写化に向いてないんじゃないかな… (・ω・;) ウーン」と思ったり。ちなみに本作を撮ったのは「胸キュン映画三巨匠」の1人とされる廣木隆一監督でございます。


シアター5、そこそこ人がいたような、いなかったような…(なんだこれ)。



ごめんなさい、全然乗れなかったです。普段はあまり気にならない撮影や演出面でも「この長回し、頑張っている割にはあまり効果的じゃないような…」とか「画面がボンヤリしてない?」といった不満はあったんですけど、一番どうかと思ったのは脚本。物語冒頭から「互いのパートナーを交換して再婚して同居する」とか言いだした両親4人にムカついて仕方がなかった。同居するという大事な話を会食まで娘に話さないとかクソすぎるし、せめて子どもが成人して家を出て行けるまで待つとかさぁ…。あいつら全員クズにしか見えなくて、その悪感情をずっと引きずっちゃった感じ。あと、「戸籍上は父親に引き取られるから名字も変わらない」みたいなことを言ってましたが、僕も未成年の時に両親が離婚して母親に引き取られたけど名字は変えなくて済んでいるんですが、どうなんですかね。その他、エピソードのダイジェスト感はスゴいし(「遊と付き合ったことがある女の子」や「教師と恋愛する親友」の処理スピードの速さには笑った)、「練習試合で勝ったら告白するシーン」は演出が恥ずかしすぎるし、「『私は元気だよ』って京都まで言いに来た」って怖いし、鑑賞中はとにかく居たたまれなかったというか。一応、オチを書いておくと、恋仲になった主人公2人は「兄妹かもしれない」と何年か悩み苦しむんですけど、実はカン違い 川´∀`)(´∀`) ンモウ! 教会でイチャついて終わってましたよ、確か。


GReeeeNが歌う主題歌「恋」は結構良かったです↓




まぁ、原作コミック「りぼん」で連載していた→小学校から中学校ぐらいの子が楽しんだ物語であり(「コクリコ坂から」とか「好きな人と兄妹かも!?」的な話って結構あるような)、どうしても現実味が増してしまう実写化には向いてなかったのではないかと(漫画やアニメだったらそれなりに飲み込めそう)。とは言え、吉沢亮さんの「シレッと良いことを言うイケメン振り」は素敵だったし、桜井日奈子さんが「やだやだ!川TДT)ノ ウワァァァン」と泣いてすがるシーンは可哀相で仕方なかったし(僕もちょっと泣いた)、藤原季節さんが“チャラいけど真面目なキャラ”を演じてたのはうれしかったし、わざわざ一軒家を建てて撮影したのは感心したし…。それに、その前に「ラブレス」を観た影響で「人々が仲良くしている姿」を観るだけでもグッときたので、なんとなく50点という着地。何はともあれ、遊は親を気遣うあまりに“実際のところ”が聞けなくて苦しんでましたけど、ほとんどの親は「子どもは親を気遣う必要なんてない」と思っている気がしないでもないのでね、何かあったら真正面からぶつけると良いんじゃないかしらん。


ほとんどの親は「アンドレアス・リーガンの攻撃を真正面から受け止める刃牙」気分だと思うのです。
真正面から受け止める刃牙


おしまい。




吉住渉先生による原作コミック。続編もあるのね (゚⊿゚) ヘー



サントラ。デジタル盤もあります。







2018年05月24日

ボス・ベイビー(吹替版)(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2018)
ボス・ベイビー(吹替版)



原題:The Boss Baby
2017/アメリカ 上映時間97分
監督:トム・マクグラス
製作:ラムジー・アン・ナイトー
脚本:マイケル・マッカラーズ
音楽:スティーブ・マッツァーロ、ハンス・ジマー
声の出演(字幕版):アレック・ボールドウィン、スティーブ・ブシェーミ、ジミー・キンメル、リサ・クドロー、マイルズ・バクシ、トビー・マグワイア、ビビアン・イー、エリック・ベル・Jr.
声の出演(吹替版):ムロツヨシ、芳根京子、乙葉、石田明、宮野真守、山寺宏一
パンフレット:★★★(720円/コラム2本はタメになったし、翻訳者のインタビューも良かった)
(あらすじ)
パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けていましたが、予告編を観た瞬間、「絶対観ないな」と。似たようなムードの「コウノトリ大作戦!」にそれほど乗れなかったし、それ以上に「赤ちゃんがボスに!?」という設定がバカバカしいというか(苦笑)、心底どうでも良いなと思っていたんですけれども。毎日聴いているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の中で宇多丸師匠が高評価しているのを耳にしましてね。そうなると、いつしか「気になるアイツ」になってしまった…ということで! 5月1日=ファーストデー割引を使用して、“劇場と一体化する試練”バルト9の2本目として、ケイジャンチキンを摂取しながら鑑賞いたしました。スゲーよくできた映画でしたよ… (ノω・、) グスン ちなみに監督は「マダガスカル」のトム・マクグラスでございます。


シアター2、午前中だったので、あまり人がいなかった記憶。



要は“ホームインベージョン系アクションコメディ”なんですが、スゲー舐めてました。アニメのクオリティの高さはもちろんのこと(特に妄想パートの2Dアニメ描写が素敵)、脚本も素晴らしくて、「これほどの怪物だったとは… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れたほど。もともと原作は「あかちゃん社長がやってきた」という「育児あるある」を面白おかしく描いた絵本だそうで。それを「赤ちゃんが生まれて、自分の居場所を奪われることを怖れる男の子の視点」で描くことで、劇中で起きていることが現実なのか妄想なのか曖昧にしているんですよ。だから、バカにしていた「赤ちゃんがボスに!?」という設定も、実際に観てみれば驚くほどゴクゴク飲み込めたし、むしろ僕も赤ちゃんの元で働きたいと思った…というのは、少し疲れているからなのかもしれませんな…(遠い目)。


観る前はこんな加藤清澄気分だったのですが…。
三角絞めでつかまえて-バカバカしい

映画が始まると、2秒で徳川光成のような気持ちに…って、どうでも良いですかね。
これほどの怪物だったとは!


なんとなく本編のアクションシーンを貼っておきますね↓




一応、雑にオチを書いておくと、「ティムとボスは赤ちゃんの存在を脅かす“フォーエバー・ワンコ”(=ずっと子犬のままの犬で、ペット業界への皮肉っぽい)の出荷を見事に止めて、ボスは会社に戻るも、すっかり彼を愛してしまったティムは手紙を送って、ボスは“弟”として帰ってくる」ってな駄話を成長したティムが娘に語っていて(成長した弟も出てくる)、その子の妹もまたボス・ベイビーだった…ってな調子であり、エンドクレジット後は劇中で何度も出てきたガンダルフ目覚まし時計が「日常に旅立て!」みたいなことを言って終わるんですが…。エンドクレジットで流れる「What the world needs now is love」が感動的でしてね (ノω・、) グスン ちょうど地獄映画「ラブレス」を観た直後というのもあって、「世界に必要なのは人を愛する心」というメッセージが心に染みたというか。スゲー観て良かったし、あらためて映画は予告編だけじゃ判断できないなって思ったり。何はともあれ、まだかろうじて上映している劇場もあるので、興味がある方はぜひぜひ〜。




ちょっとほしくなった原作絵本。アニメ絵本ジュニア向け小説も出ております。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。








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