日々の洗濯にまつわるマイクロプラスチック問題について調べていく中で、驚いたことや、自分なりに納得できたことが色々とあります
なるべく簡潔に書きたいと思っていますので、お付き合いいただければうれしいです
ご存じの方も多いと思いますが、洗濯をする度に、化繊の衣類から大量のマイクロプラスチックが排水に流出していて、その一部は河川や海にまで達しているそうです💦
マイクロプラスチックは有害物質を吸着しやすく、それを体内に取り入れた小さな魚から、食物連鎖が起こる過程で、有害物質の毒性が強まり、その魚を食べた人間の健康にも悪影響を与える可能性が危惧されています
また、プラスチックは何百年も自然分解されることはありません。
個人でできる対策アイテムとして、「洗濯時にマイクロプラスチックの流出を防ぐ洗濯ネット」というものがあります
↓こちらは、パタゴニアが販売している「グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ」というもので、
これに入れて洗濯すれば、化繊の衣類から抜け落ちるマイクロプラスチックの繊維の90%以上をネット内に止めておくことができ、
使用後にネット内にまとまったクズを捨てる、という使い方をするものです。
写真お借りしました。
SNSでも割と見かけますし、利用されている方もけっこういらっしゃる印象です
最近では、日本の「EARTH FRIENDRY」さんからも、マイクロプラスチック対策の洗濯ネットが販売されています
サイズも2展開あって、お値段もグッピーフレンドよりお求めやすくなってます。
EARTH FRIENDRYさん、わたしはまだ購入したことはないのですが、かわいいエシカルグッズがたくさんあって、見ているだけでも楽しいです~
で、本題はここからなのですが…
この洗濯ネットについて、いくつか疑問があって、これまで購入に至っていませんでした。
その疑問点というのは…↓
疑問①
洗濯機に装備されている「糸くずフィルター」や、普段使っている洗濯ネットでも、ある程度のマイクロプラスチックはキャッチできているのではないか?
それらとはどのように違うのか?
わが家の洗濯機は縦型です。
縦型洗濯機には、洗濯槽内の側面にくずを集めるネットが付いています。
1週間に何度かは取り除くのですが、毎回かなりの量のくずが溜まります。
この中に、マイクロプラスチックも含まれているのではないかと思ったのです。
ドラム式の洗濯機でも、下の方にガボッと引き出すタイプの糸くずフィルターがありますよね。
また、以前から使っている洗濯ネットでも、毛羽立ちのある衣類や、おろしたてのタオルなどは洗濯ネットに入れることで、ある程度毛羽をネット内に止めておいて、他の洗濯物に毛羽が付くことを防げているし…
そういったものと、どのように異なるのか、疑問に思っていたのです。
そこで、わたしなりにネットであれこれ調べていると、こんなことがわかりました!
洗濯機に糸くずフィルターが標準装備されているのは、日本やアジアの一部だけ!
どうやら海外の洗濯機には、基本的に糸くずフィルターがないようです。
でも、乾燥機の方には糸くずフィルターがあるようで、脱水後に糸くずだらけの洗濯物も、乾燥機にかければくずは落ちるそうです。
海外にも、洗濯ネットはあるにはあるらしいのですが、日本にあるような目の細かいものではなく、目の粗いものが主流のようです。
なので、日本に帰ったときに100均で洗濯ネットを買い込みますとか、
乾燥機を使わずに天日干しした場合はコロコロなどでくずを取っていますとか、
アメリカで生活されている方のブログにありました。
(2010年代後半頃の情報です。もし最近の海外の洗濯機事情をご存じでしたら教えてほしいです)
ということは、日本の洗濯機の糸くずフィルターであんなに溜まるくずを、海外ではそのまま排水に流しているということ?
マイクロプラスチック流出問題に加えて、このような海外特有の洗濯機事情もあり、海外では、パタゴニアのグッピーフレンド・ウォッシング・バッグのような製品だけではなく、直接洗濯機の配水管に取り付けるフィルターなども複数の企業から販売されています。
では、日本の洗濯機の糸くずフィルターでは、どのくらいマイクロプラスチックをキャッチできるのでしょうか?
わが家の洗濯機のメーカーにメールで問い合わせてみました。
結果…
質問:くず取りフィルターでのマイクロプラスチック除去率はどのくらいですか?
回答:計測データがありませんので不明です。
これだけマイクロプラスチック問題が騒がれているのに、データがないってほんと?って感じですし、海外に比べると日本はやっぱり危機意識が低いんだなぁ…と思ってしまいました💦
残念ながら、日本の洗濯機のくず取りフィルターのマイクロプラスチック除去率は不明なのですが、あのくずの中にマイクロプラスチックが含まれているのは確実でしょう。
だから、グッピーフレンド・ウォッシング・バッグを持っていなくても、まず日本に暮らすわたしたちにできる洗濯に関するマイクロプラ対策としては、↓
・洗濯機のくず取りフィルターを小まめに掃除する。
・くず取りフィルターに穴があいている、劣化していると気づいたら、フィルターを買い替える。
・化繊の衣類は目の細かい洗濯ネットに入れる。
・洗濯ネットに穴が開いている、劣化してきていると気づいたら、洗濯ネットを買い替える。
洗濯ネットを買い替える場合は、グッピーフレンド・ウォッシング・バッグのようなマイクロプラスチック対策用の洗濯ネットだとなお良いと思います。
お値段もけっこうするので、100均にあるものとは違い、ネットの構造が頑丈で、更に目が細かいのだと思っています。
でも、必ずしもマイクロプラスチック対策専用のものでなくても、摩擦に強く目が細かい洗濯ネットも販売されていますので、そういったものでも何も対策しないよりかはよいはず
人それぞれ状況は違うから。
できる人が、できる時に、できる事を、少しずつ積み重ねていけばよいと思っています
そして先日、わが家の洗濯機のくず取りフィルターの隅に小さな穴を見つけました💦
これは早く取り替えなくては!と思い、家電量販店で買ってきました
500円くらいでした。
洗濯機購入以来、4、5年取り替えていなかったのですが、もっと頻繁に取り替えるべきものなのでしょうか?💦
新しいフィルターに取り替えると、一度の洗濯で溜まるくずの量が倍増しました
汚くてすみません…
ちなみに、縦型洗濯機は、ドラム式洗濯機より5倍多くのマイクロプラスチックを放出するらしいので、次回洗濯機を買い替えるときはドラム式も検討しようと思います💦
縦型よりドラム式の方が節水にもなり、乾燥時には節電にもなるようです。わが家は乾燥機はめったに使わないけど…
でも、環境問題を取り巻く状況は、世界各国で異なる場合もあるので、それが自分の暮らしにも当てはまるのか…ということを深掘りして考えてみると、視野が広がりとても勉強になりました。
影響をしっかりと考えた上での選択なら、答えは必ずしも一つではないと思いますし、
完璧ではなくても、自分が無理なくできるベターな選択を積み重ねていくことも、「エシカル」な行動だなと改めて思いました
案の定長くなってしまったので、洗濯のマイクロプラスチックに関する疑問②については、次回にしようと思います
お読みいただきありがとうございました