かめおかゆみこです。
この「お悩みごと・お困りごと回答動画」は、2020
年、メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」6000号を
記念して、 読者さんのために企画したものです。
その後、読者のY・Sさんのご協力で、文字起こしを
つけることができました。これから、順次、一般公開
に切り替えていきますので、 どうぞお楽しみに♪
(2023.1.1)
お悩みごと・お困りごと回答動画
12★怒りが手放せない…(Mさん・女性)
こんにちは。かめおかゆみこです。
お悩みごと・お困りごと回答動画、12回目。本日も
アクセスしていただき、ありがとうございます。
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本日のお悩みごと。Mさん・女性です。
「いつも心に怒り(いかり)がある。これを
手放したいのに手放せない。毎日しんどいです」
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怒りを抱えている人って、けっこうたくさんいます。
私自身も、かつてはそういう時期がありました。
私の場合は、どちらかというと仕事関係で、高圧的
な相手に対して怒(いか)りまくっていたということが
あります。なにしろ私、社長と喧嘩してやめた歴、
2回持ってますからね。
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さて、Mさんは、「手放したいのに手放せない」と
おっしゃっています。
これね、半分ほんとの気持ちだけれども、
半分はほんとじゃないって私は思うんです。
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私たちの心ってけっこう複雑にできてます。
怒りってね、たいていの場合、相手に対する期待か
ら生まれるんです。
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たとえば、家族といい関係を結びたいのに、一方的
に押し付けられるとか、友達と仲良くやりたいのに、
返ってきたメールの返事がそっけないとか。
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最初にこうあってほしいっていう期待があるから、
それがうまくいかなかったとき、
あるいは裏切られたときに怒りになるんですね。
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感情には、愛と怖れしかありません。
愛というと語弊があるかもしれませんけれども、
親しくなりたいという感情だったり、
友好にやっていきたいという気持ちだったり、
そういう気持ちが裏切られたときに怒りになる、
と言えばわかりやすいでしょうか。
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そして、相手に怒りを感じたとき、無意識の駆け引
き、もしくは競争が生まれるんですね。
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「私は悪くないのに、なぜこんな目にあうの? 悪い
のはあなたなのよ! あなたのほうから謝ってよ」
(興奮して怒った声)
こんな感じですね。
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「自分から手放しちゃうと、負けになっちゃう」
と感じているんです。
たとえば、パートナーから冷たい言葉をかけられた、
と感じたとき。
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「こちらが先に許してしまったら、相手はきっと反省
してくれない。また同じことが繰り返されるんじゃな
いか」
それが怒りとなってるわけですから、こちらからは
絶対にいい顔はできないんです。
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そうすると、いつまでたっても仲直りできないどころ
か、関係はどーんどんこじれていってしまいます。
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本人は怒りを手放したいと思っているけれども、
同じ心の半分のほうでは、
「怒りを手放したら負けてしまう。負けたくない」
っていう気持ちが働いて、
結局、手放したいけれど手放せないっていう状態に
なっちゃうんだと思うんです。
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手放してしまうと、自分が間違っていると認める
ことになる、というケースだってあると思います。
ほんとはそんなことないんですけどね。
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なぜ、怒りを感じるのか。その深いところを掘ってい
くと、自分が認めてもらっていない、尊重されていな
い、正当に扱ってもらっていない、そんな悲しみがあ
るんです。
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相手に対して怒っているように見えて、実は同時
に、というよりも本当は、その状況を避けることが
できなかった自分に対する怒りが、自分を苦しめて
るんですね。
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だから、怒りの手放し方は、本当は、
どんな自分にもOKをあげるってことなんです。
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「ああ、つらかったねえ。大変だったね」
と、丸ごと自分を受け入れる。
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「悲しいねえ。でも、私はあなたの味方だよ」
そんなふうに自分に言ってあげて、自分をよしよしし
てあげられたら、怒りは怒りのままではなくなりま
す。悲しみや寂しさに姿を変えます。
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そして、悲しみや寂しさというのは、
本当は人とつながりたい、いい関係を結びたい、
幸せでいたいという、もともとの根っこのところに
ある愛につながっています。
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だから、怒りも、悲しみも、つらさも、寂しさも、
すべては愛なんです。
愛とつながっていないものは何一つないんです。
そこまで戻ることができたら、私たちは自然に、
手放すことができます。
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Mさんが、何に怒っているのか、その対象が何であ
れ、まずは、一番怒りを感じているのは、その状況
にはまってしまった自分だということに気がついて
ください。
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そして、その自分に優しく声をかけてあげるんです。
私のハートのワークも、活用してみてください。
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そうして、どんな自分にも、
「いいこいいこ。がんばってるね。一生懸命
生きてるね。大好きだよ。大丈夫だよ」
って、声をかけてあげてください。
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怒りが沸き上がってくるたびに、
そんな怒りを持ちながらも懸命に生きている自分を、
許して、認めて、愛してあげてください。
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それが、怒りという苦しみのわなから抜け出す、
一番の方法なのだと、私は思っています。
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怒りを抱えて苦しんでいるすべての人が、この感情
のわなに気がついて、わなから抜け出すこと。
それが、世界を平和にしていくこと、
幸せな世の中を作っていくことにつながっていくと、
信じています。
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感情に関するテーマはけっこう深くて、怒りについて
も今日ですべてを語りつくせたわけではないのです
が、また何かの機会に、違う側面からお話しできた
らなと思います。
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Mさん。どうぞ、
生きている自分の命を、大切にしてください。
怒りや悔しさや憤りのために、この大切な命の時間
を、費やしてしまわないでください。
私たちは、幸せになるために生まれてきたんですか
らね。
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本日も、最後までお聞きいただき、ありがとうござい
ます。それではまた次回、お会いしましょう。
(文字起こし担当/Y・Sさん)